ヒーローショー専用劇場はここがすごい!〜5歳息子と初めてのシアターGロッソ〜
貴方はヒーローショーに行った思い出があるだろうか。
私はある。うろ覚えだが、遊園地の屋外ステージで、青いパキパキのプラスチック製の横長椅子に腰掛け、ショーを観たような気がする。
子供心に、これは本物じゃなくて中に別の人が入っているんだとは思っていた。それでも俊敏な動きと同じ人間とは思えないアクション、司会のお姉さんの美声に聞き惚れながら、すこし恥ずかしがりつつもヒーローを応援した。
初めて見た時は敵がちょっとこわくて、母にしがみついた。そんな記憶がうっすらある。
ところで今私と息子は『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』にハマっている。
ヒーローショーをみるなら今ではないか?
配信で大量のコンテンツに触れられる現代において、珍しく息子がリアルタイムテレビ番組にハマっている。そして奇跡的にスポンサー兼監督役の私までハマっている。
っていうか私もみたい。
と思って調べてみたら、私が子供の頃のヒーローショーとは大分様子が変わっていた!
ヒーローショー専用劇場がある!
今は、ヒーローショー専用劇場があり、そこでショーが行われているようだ。東京ドームの近くにある遊園地(旧後楽園ゆうえんち)内にある。
その名は「シアターGロッソ」。
今はこんな立派な箱があるんだなぁ、と感心したが、天気に左右されず、暑さ寒さから子どもを守るためにも良さそうだ。
検索すると大人の感想が多いので(そりゃそう)「子連れでも大丈夫なのかな……」と心配していたら友人が「むしろ子連れ向けの場所だから大丈夫だよ」と教えてくれた。
子どもと一緒に出かけるのは、いまだに緊張してしまう。ちゃんと間に合うか、ぐずらないか、体調を崩さないか……。
映画館デビューもまだなので、息子にとって鑑賞系の行事は初めてだ。落ち着いて観ていられるだろうか。
でももう5歳になった息子は大人しく電車に乗り、トイレも問題なく、スムーズに劇場に辿り着けた。
それだけでなんだかぐっときてしまった。
シアターGロッソのここがすごい!
さて初めてのヒーローショー準専用劇場、なかなか凄かった!
①傾斜がついてて見やすい!
一番感動したのが、傾斜がかなりついていて、どの席からも見やすいこと。
前の人の頭と重なってみえない、ということがまず無さそうだ。
子ども向けにクッションも用意されているけれど、なくても大丈夫だったほど。
最初から背の小さな子どもを観客として想定しているのがよくわかる。それでいて、階段移動はこわくない。すごい。
大人としては背が低い方なので、私もとても快適だった。
②ワイヤーあり!奈落あり!客席も使う!立体的な迫力アクション!!
私が子供のころみたヒーローショーは屋外ステージだったので、どうしても左右の移動だけだった。
上下の動きは飛び蹴りくらい。
しかし、シアターGロッソは舞台が3段構えで、メインステージから人が落ちたり、上の方から人が飛び降りたり、さらに奈落にも落ちたり、奈落から飛び出てきたり、文字通り縦横無尽にヒーローたちが躍動する。
さらに、ワイヤーアクションもあって、登場人物が上から登場したり、シャーーーッと飛んだり。
すごくかっこいい。びっくりしてわぁ、と声がでてしまった。
観客席も使う。モブキャラが観客席を通って出てきたり、前方の観客席で戦ったり。
プロジェクションマッピングで立体的に見える映像演出もあった。
想像していたよりずっとずっとエンターテイメントだった。息子はもちろん、大人の私も十分に楽しめる内容だった。
③ご本人が出てくる(特別公演のみ)
これは特殊な例かもしれないが、私が観たのは、ヒーローたち本人が出演する「素顔公演」(特別公演)だった。
いつもテレビでみている、あの、ヒーローの演者たちが登場するのである。本物である。
生で彼らが観られるのも、わいきゃいとしたかけ合いの空気感を味わえるのも、最高だった。
あとみんな信じられないほど背が高くてシャッとしてる。すごい。
普通の舞台にもあるような、日替わりのトークコーナーもあって、リピーターも楽しめる仕組みだった。私が行った時は、話題になったドライビングスクール回のドライブシーンをオニシスターが再現してくれて、観客がどっと沸いた。
サービス精神が旺盛だ。あのシーンを再現してもらえるなんてと大興奮。主人公桃井タロウの声がすごくいいんだなぁとも実感した。
私が行ったのは放送終了2ヶ月前で、全員クランクアップしていたから本人の出演が可能だったのだと思う。ずっとテレビ越しにみていたヒーローたちを肉眼で確認できるのは感動的だ。
素顔公演、おすすめである。
※普段は演者は登場しない公演をやっている。こちらの方がお安い。
④ペンライトの自動制御が綺麗
ペンライトの自動制御も綺麗だった。
音楽ライブ等で見るようになったペンライトの自動制御。
観客が個々に点灯するのではなく、運営側が制御することで、演出の一部として曲に合わせた点灯をさせたり、模様を作ったりと、とても綺麗な空間を作り出すことができる。
そのペンライトの自動制御が本公演でも使われていた。
ペンライトは購入自由。
物語の内容にからめて点灯したりして、音楽ライブ以外で体験するのは初めてだったので新鮮だった。
子どもも、不思議そうに、そして面白そうにライトを振ってた。小さいお子様でも、ライトを振っているだけで楽しめるかも。
⬜︎ ⬜︎ ⬜︎
初めてのシアターGロッソ、行くまでは緊張したけれど、親子でとても楽しむことができた。
なによりショーの進化にびっくり。
チケットも空席があれば割と直前まで買えるので、お子さんの体調不良に備えてギリギリまで様子をみることも、思い立って急に行くこともでる。
私もチケットを買ったのは行く前日だった。
暗闇が不安なお子さん向けに、「暗くならない席」があるのも優しい。
イヤーマフの貸し出しも行っている。
どこまでも子連れにやさしいうえに、大人も楽しめる迫力の内容で大満足だった。
「また行きたい!」と息子が行っているので、近々再訪予定。
今回は私もハマっていたので行ったけれども、結局行くかどうか決めるのは親の私。今後自分が興味ない分野に子どもが関心を持った時、果たして色んなところへ連れて行ったり、出掛けて行ったりできるだろうか。
子どもがどんな経験をするか、小さいうちは親が左右してしまうんだなと思ったら少しこわくなった。
が、とにかくシアターGロッソはオススメです!
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