気持ちの悪い言いまわし
別に怒っているわけではないが、「あってはならないことが起こってしまった」という言い回しが気持ち悪い。
大抵、大きなミスや倫理に反する出来事が生じた際に言うが、あってはならないも何もそれは既に起こっているのである。
「起こりうる」よろしくない事態が発生したのだ。
昔、職場の入社前研修で「仕事でミスをしてはいけない」とテキストに書いてあった時も同じ違和感を覚えた。
ミスや悪いことは起きない方がいい。
起こさないよう努めるべきだ。
しかし意図しなくても人はミスをするものでしょう?
それを「あってはならない」と言うのは無駄な完璧主義と、隠蔽体質、気合でミスを無くせるとする不思議な性善説、無理に帳尻を合わせる事態の温床になる。
ミスや誤りは起きる前提で仕組みをつくった方が建設的だ。
ちょっとした言い回しの中にも、精神や思考は宿る。
私は使わないで生きていく。
(一般平社員庶民が言う機会、あまりなさそうだけど……)
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