未遂と不能の判例を短答用にまとめてみた。
判例は絶対的不能か相対的不能に区別して、前者を不能犯、後者を未遂犯とする傾向にある、らしい。
正直ほんとか?と思う。
というより、絶対的不能と相対的不能の明確な違いが分からん。
でもまあ、判例の事案と結論を押さえておけば、とりあえず短答試験対策としては大丈夫でしょう。
という事で、以下判例(未遂犯のみ太字)。
・殺人目的で飲食物に硫黄を混入→不能犯
・永らく埋まっていた手榴弾を投げつけて殺そうとした→不能犯
・覚醒剤を作ろうとしたが、そもそも材料が間違っていた→不能犯
・科学的に正しい方法で覚醒剤を作ろうとしたが、触媒が足りなかった→未遂犯
・殺人目的で致死量に達しない空気を静脈内に注射→未遂犯
・拾った一般線引小切手に裏書して、小切手を呈示して正当な所持人を装った→不能犯
・警察官の拳銃を奪って引き金を引いたが、実弾が入っていなかった→未遂犯
・死体が生きていると思って、殺意をもって刀刺した→未遂犯
・路上強盗した相手がたまたま無一文だった→未遂犯
ざっと覚えておくべき判例はこんな感じだと思う。
念のために断っておくが、各事案で事情が異なれば結論も変わり得る。
なので問題をよく読もう。