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「デッドマン・ウォーキング」だれ一人として死に向かって進まない者はいない

1962年 公開
1977年から2023年までの47年間で全米で1,582人が死刑執行されている。アメリカでは州別に異なるが1972年から1976年まで死刑制度が廃止になっていたが、1977年以降復活しており2021年6月現在、連邦と軍隊と27州が法律上死刑制度を採用している。
出演者ショーン・ペンが死刑囚を
スーザン・サランドンが、修道女を演じている。実話をもとにして作られた映画である。スーザン・サランドンがアカデミー主演女優賞を受賞。実話をもとに修道女と死刑囚との心の交流を描き、死刑制度の是非を問いかけるドラマである。カトリックのシスター・ヘレンに、若いカップルを惨殺した罪で刑務所に入っている死刑囚マシューから寂しさを訴える手紙が届く。ヘレンはマシューと面会し、当初は傲慢な態度に憤慨するが、次第にマシューに心を動かされていく…。死刑囚を演じるショーン・ペンのこん身の演技も胸を打つ。ニュー・オリンズ。希望の家で働くシスター・ヘレンは死刑囚マシューからの手紙を受け取り、彼と接見する事になった。マシューは相棒が無期懲役なのに自分が死刑になる事に憤りを感じている。ヘレンは特赦を得ようと弁護士の協力を仰ぐが嘆願は却下され、残るは州知事への直訴だけとなった。舞台はルイジアナ州。尼層シスター・ヘレン・プレイジェーンを演じるスーザン・サランドンはニューヨーク州出身、死刑囚マシュー・ポンスレットを演じるショーン・ペンはカリフォルニア州出身。二人とも南部の出身ではありませんが、南部アメリカ英語で演じている。映画は死刑制度に対して疑問を投げかけるもの。陪審員制度が施行された日本においても、身近な問題として考えてみたい。犯罪の背景には貧困問題があります。再審裁判においてヒルトン・バーバー弁護士が次のように訴えます。死刑囚に金持ちはいない。これは事実です。マシューも貧しかったから、今日ここにいるのです。お金がなかったから、公選弁護人しか付かず。それも極刑事件は初めてという税理専門のアマチュア弁護士、陪審の心理は4時間。裁判はたった5日間。
弁護士が異議を申し立てた回数はたった1度。もしマシューに金があったら、すご腕の弁護士を数人チームで雇う。さらに私立探偵弾道分析のプロ、有利な陪審員を上手に選ぶ心理学の専門家を雇うでしょう。そうなってれば、マシューは今日の特赦の嘆願などしてなかったはずです。お金があれば死刑さえ免れることができた可能性があることを訴え、そのような不公平な状況で死刑制度が適用されることの不条理を訴えています。
上告却下しけいまであと30分、時は刻む、残り15分。マシューはなにかいいたげだ。ついに罪を告白する。死刑の恐怖もあるだろうが、このまま死んで、最後の裁きを恐れたのではないだろうか。なぜ自分から罪を告白したのか。
I hear the angels
talking talking talking
Now I'm a dead man
walking walking walking
I hear the angels talking
talking talking
Now I'm a dead man
walking walking walking
神の声が聞こえる 聞こえるんだ
確かに神の声がする
死刑囚の俺は今から裁きの場に引き出される
あー神の裁きの声がする
おれは行かなければならない
主の赦しを受けるために
 「空のくう くうの空 一切は空である」 実際に労苦や思索を重ねて快楽、富、名誉、知恵を手に入れようとした結果、到達したのです。しかしそのすべては「風を追うように、むなしい」というものでした。その虚無からの救いはただ「神を恐れること」「神を信じること」。神の愛、神の恵み、神の知恵、神の導き、神のさばきとしての統治を心から信じることだとこの伝道の書は言う。アベルは彼は兄のカインによって殺され、その人生は短く、はかなかったのですが、アベルは神を恐れて歩みました。新約聖書ヘブル人への手紙には「信仰によって、アベルはカインよりもすぐれたいけにえを神にささげ、そのいけにえによって彼が義人であることの証明を得ました。神が、彼のささげ物を良いささげ物だとあかししてくださったからです。彼は死にましたが、その信仰によって、今もなお語っています。アベルの地上での生涯は悲惨に終わりましたが、その人生はとても価値ある生涯だったのです。決して空しく終わることのない生涯、それは「神を恐れる」ことによってのみもたらされることを、栄華を窮めた王、この世の最高の知恵者ソロモンのことばを待つまでもなく、アベルがその生涯を通してすでに語っていたのです。悲観的・厭世的基調は人間的視点によるものであり、さまざまな人生経験を経た著者が、「結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ、神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである」という結論に導くことを目的として書いたと言えます。苦しみや悲しみまた罪に大小はなく、重い軽いもない、今のあなたの苦しみなど、神にとっては何でもない事またその出来事さえ神の手によるものだとしたら、どうですか。そのことに気づきさえすれば、救いがあなたに訪れるでしょう。神を恐れよ。救いを求めよ。一切は空の空でありむなしい。風を見るようなものである。人を許すには苦しみがともなう。そのことを受け入れる覚悟がはあるか。あいを苦しくしてしまうものはなんだろう。愛は、苦しいものであってはならない。許すことを、うれしいこと、として受け入れてくれるのが、愛である。生きている間にあなたが神に許される日が来ることを、願っている。その日があなたの救いの日になるでしょう。私たちはデッドマンである。デッドマン・ウオーキングと高らかに呼ばわる声が聞こえる。諸行無常と色即是空と空の空。世の中には状態が一定のものはない。現実と思っているものは、想像と同じだ。一切は、はかない。すべては虚しい。存在するとは、あること。すべては消滅してしまうが、あったことは消えない。想像は創造する。現実は、水のようなものである、いろんな色に染まり、液体 個体 気体に変化していっこうに一定にはならない。しかし水は水である。創造するものはなにか。空とは、無常とは、是空とは、存在とはなにか問うとき、「人は人である」ということ。「ある」ということです。「愛」は諸行無常であり、色即是空であり空なのです。人はそのようなつかみどころのない世界で生まれて死ぬのです。このことを知る人は永遠に死ぬことはないのです。肉体が滅びようと愛によって生まれて死ぬものが、愛を知ることで永遠の命を得るのです。あなたは「愛」を知っていますか。永遠の命を授かる「愛」を見つけてください。人は誰でもそれに授かることができます。自分は授かる資格がないと思っている人ほど、その資格があるのです。人は何度でも、生まれ変わることができると信じている。その一方で、犯した罪も消えないことをしつている。
 2023年12月時点で10年連続して死刑執行されていない州は軍隊、アイダホ州、インディアナ州、カンザス州、ケンタッキー州、ルイジアナ州、モンタナ州、ネバダ州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、ユタ州、ワイオミング州である。
 日本は2023年は死刑が執行されなていない。刑事収容施設法は12月29日~1月3日には死刑を執行しないと定めている。未執行となったのは20年以来3年ぶり。確定死刑囚数は、再審開始決定を受けて釈放中の袴田巌さんは再審公判で無罪となった。逮捕から無罪判決まで、58年1カ月9日。21225日かかりました。「死刑囚」のまま10年6カ月を過ごした。袴田さんは長年の収容生活による拘禁反応で、意思の疎通が難しい状態となっている。日本の死刑囚は106人。最後の死刑執行は、2022年7月26日。東京・秋葉原で無差別殺傷事件を起こした加藤智大(ともひろ)死刑囚(当時39)への執行だった。日本の再審無罪の死刑囚5人。再審で極刑が見直され、「無罪」になった人は過去に4人。免田、財田川、松山、島田の4事件で「四大死刑冤罪事件」とも呼ばれる。今回、袴田さんがこれに加わった形となった。デッド マン ウォーキング。裁きの場に引き出される。
イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘が始まってから2024年10/7日で1年となる。パレスチナ自治区ガザの死者は4万1000人を超える。

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