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海へ-See You- (第八弾)
32年前に作られたこの映画は高倉健さんの映画の中では異色かもしれない。パリからダカールへ砂漠地帯を、失踪する無鉄砲なレースがあつて本物のレースと共に映画を作るというめちゃくちゃな企画で、私は日本部分の一部、主人公の幼年時代の撮影にしか参加してないが、北海道の冬ロケは厳しいものだった。出番のない健さんが、幼年時代時代の撮影に来るという噂は本当だった。丁寧に子役に話しかけている姿が印象的だった。後にも先にも出番がないのに現場に来る主役は少ない。船と車の映画がなぜ大変なのか、それはブレである。見る方にとって画面がブレることは、苦痛なのだ。今でこそブレ防止機能が発達して動く映像が見やすくなった点は映画の作品におおいに貢献している。ロケの空き時間に風呂場避難していたが住民の方が頭に雪を乗せて、銭湯に来る姿に驚いた。
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横書き台本は日本では珍しい。
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LAND ROVER DEFENDER
TOYOTA LANDCRUISER
Jeep WRANGLER
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1984年に発売されたTOYOTA LANDCRUISERは日本では2003年、販売を打ち切られてしまうが、それでも世界の市場で活躍、14〜15年、日本で1年余り再販され、予想以上の販売台数を稼いだ。
パリ・ダカール・ラリーに命を賭けた男達の愛と戦いを描く。ジョゼ・ジョバンニの「砂の冒険者」を原案に、(「時計 Adieu l'Hiver」初の監督作品)の倉本聰が脚本を執筆。倉本聰は81年から北に国からを始めている。
監督は「南極物語」蔵原惟繕、撮影は佐藤利行がそれぞれキャスト本間英次役で高倉健 竹井夕子役で桜田淳子トト・ルチアーノ役でフィリップ・ルロワで3時間弱の長編となっている。174分は中途半端だ。1時間の前中後にするか、24時間のレースニュース風にするべきだのかもしれない。いずれにしろ余計なお世話様でしょうけど。当時の映画の常識を逸脱した名作というべきだろう。桜田淳子と統一教会の問題が作品にあたる影響は小さくないのではないかと思う。メインスタッフにはロレックスをあげるという話は本当だった。