伊岡 瞬

ぼちぼちはじめてみたものの、中断してみたものの、やっぱりぼちぼち再開してみます。。

伊岡 瞬

ぼちぼちはじめてみたものの、中断してみたものの、やっぱりぼちぼち再開してみます。。

記事一覧

ほんとの話(Ⅳ) 『異音』

ほんとの話(Ⅳ) 『異音』   実話である。  子どもがまだ幼かったころ、バンガローに一泊し、そこを拠点に周囲を車で観光するという企画を立てたことがある。  こぢ…

伊岡 瞬
3年前
26

ほんとの話(III)  真夜中の「電話」

狭くて汚くて散らかったアパートで、気ままに暮らしていたころの話。 夜中にジリジリと電話が鳴った。(固定電話) ベッドから手を伸ばして受話器を取った。ちなみに、ほと…

伊岡 瞬
3年前
14

ほんとの話(II) 『ネスカ』

ほんとの話(II) 『ネスカ』  ジェダイが活躍していた時代よりも、はるか昔のことだ。  高校一年の夏、バイト先で知り合った女の子と、仕事帰りに喫茶店に寄った。  …

伊岡 瞬
4年前
22

ほんとの話 (I)

こういうものは、始めたらあるていど継続しないとならないだろうな(もしくはきっぱり一切やめるか)と思うので、きょうもまたどうでもいいような話をあげます。(I)とあ…

伊岡 瞬
4年前
25
ほんとの話(Ⅳ) 『異音』

ほんとの話(Ⅳ) 『異音』

ほんとの話(Ⅳ) 『異音』 

 実話である。
 子どもがまだ幼かったころ、バンガローに一泊し、そこを拠点に周囲を車で観光するという企画を立てたことがある。
 こぢんまりとしていたが、一階にリビング、キッチン、シャワー設備などがあり、二階に4~5人のベッドがあった。あまり泊りがけの旅行などしなかった時期なので、子どもは喜んでいた。
 運営側に事前了解を得て、昼前にチェックインし、外にある炊事場で子

もっとみる
ほんとの話(III)  真夜中の「電話」

ほんとの話(III)  真夜中の「電話」

狭くて汚くて散らかったアパートで、気ままに暮らしていたころの話。
夜中にジリジリと電話が鳴った。(固定電話)
ベッドから手を伸ばして受話器を取った。ちなみに、ほとんどのものは手を伸ばせば届く範囲にある。
以下は、その際のやり取り。若い頃の記憶力はいいので、会話の内容はほぼ正確だと思う。
【前置き1】こちらは寝入りばなを起こされて多少寝ぼけている。
【前置き2】電話の向こうは、かなり艶っぽくてハスキ

もっとみる
ほんとの話(II) 『ネスカ』

ほんとの話(II) 『ネスカ』

ほんとの話(II) 『ネスカ』

 ジェダイが活躍していた時代よりも、はるか昔のことだ。
 高校一年の夏、バイト先で知り合った女の子と、仕事帰りに喫茶店に寄った。
 いまのように、高校生が制服のまま気軽にコーヒーショップに入る時代ではなかった。スタバもドトールもサイゼリアもなかった。安っぽいビロード(ベロア)風生地の、尻と背中が当たる部分が擦り切れたソファがあるような「喫茶店」しかなかった。
 そ

もっとみる
ほんとの話 (I)

ほんとの話 (I)

こういうものは、始めたらあるていど継続しないとならないだろうな(もしくはきっぱり一切やめるか)と思うので、きょうもまたどうでもいいような話をあげます。(I)とありますが、(II)があるかどうか不明です。
今回は実話です。

仕事場のマンションの懇親会の席で。
「よく、平日の昼間にお見かけしますけど、どんなお仕事をされているんですか?」
と質問を受けた。
時候の挨拶ぐらいの軽い口調だが、「一度直接聞

もっとみる