エピソードゼロ 〜医学部6年生の就職活動
<前編> 昔、といっても20年以上前の話ですが、医師国家試験に合格した新米医師は多くの場合、卒業と同時に大学の腎臓内科や呼吸器外科といった診療科の教室に入局して、大学病院もしくは関連病院で上司や先輩医師から指導を受けました。
現在は「初期臨床研修」が必修化されています。最終学年になった医学生は大学病院か市中病院の研修プログラムに応募して、卒後2年間の研修を受けるのです。この期間中はスーパーローテーションといって、ひとつの診療科に所属せず、だいたい1~2ヶ月ごとに色々な診療