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もっと自分を語ろう
ここ数年、俳優さんやアーティストなど多くの有名人が自殺、というニュースが、私たちを不安にしたり、連鎖自殺を招いたりしました。
テレビなどで、よく顔を見ていた女優さんや俳優さんが、
なぜ、どうして・・・と、
心をかき乱されるのは、何も特別なファンじゃなくてもそうでしょう。
2021年9月、多くの人気アーティストを擁する大手レコード会社のソニー・ミュージックエンタテイメントは、アーティストやスタッフ等に対して、メンタルヘルスサポートを行うプロジェクト「B-side」をスタートしました。
音楽業界を中心に活動している産業カウンセラーの手島将彦氏は、精神論に偏りがちでメンタルヘルスへの対応が遅れがちだった日本のエンタメ業界にとって、画期的で喜ばしいことだと評価されています。
この「B-side」は、医療相談や心理カウンセリングなど希望者に、無償で提供します。
また、社内啓蒙活動として定期的にワークショップを開催し、メンタルヘルスの理解を深めるという活動もしていく、とのこと。
コロナ禍で音楽家や他のクリエーターなど活動が狭められ、精神的にも極度に追い詰められる状況があった、というきっかけはあるものの、それ以前でも、映画業界、スポーツ選手、アーティストなど、責任やプレッシャーなど、心身への大きな負荷をケアする場が、日本にはほとんどなかったこと、おまけに閉鎖的、保守的な業界内のパワハラ体質もそれに輪をかけていた、などが背景にありました。
日本と同じように、エンタメ業界での自殺が多かった韓国で今、世界で注目されているスター、BTSというグループが、自らのメンタルヘルスを2018年9月、国連でスピーチして、いろいろ評判になりましたね。
知らなかったのですが、今回そのスピーチの内容をちゃんと見てみました。
このスピーチで、BTSのリーダーであるキム・ナムジュンはこう語っています。
あなたの名前は何ですか? 何にワクワクして 何に心が高鳴るのか あなたのストーリーを聞かせてください。
あなたの声を聞きたい。あなたの信念を聞きたい。
あなたが誰なのか、どこから来たのか、肌の色や ジェンダー意識は関係ありません。
ただ、あなたのことを話してください。話すことで、自分の名前と声を見つけてください。
2017年から韓国人気アイドルの自殺が相次ぎました。2020年、BTSのプロデューサーのパン・シヒョク氏は音楽アワード授賞式で、こう述べています。
「私たちは、アーティストがアーティストとしてだけでなく、人間としても幸福でいられる環境を作るために、もっと努力する必要がある」
このBTSは大ヒットする前からプロデューサーが、メンタルケアを取り入れていたそうで、今も、彼らは自分の心の状態をオープンに語り合える、という環境ができているそうです。
メッセージは、
「もっと自分を語ろう」
「本当の愛は自分を愛することから始まる」という熱い言葉でした。
若者に共感を得ている理由のひとつになっていると言われています。
少しずつ、世界は変わり始めている、
本当に少しずつだけれど、
それでも確実に、
人が人を大切にする環境へと
少しずつ、変わろう、
変えようとする人が増えてきている、
久しぶりに胸が熱くなる嬉しい記事に出会えた今日でした。
私たちは有名人でもスターでもないけれど、でも、かけがえのないたった一人の私をもっと大切にして人間としての幸福を知る権利があります。
私も、もっと「自分を語ろう」と、呼びかけ続けています。