仕事の椅子選び
○椅子にこだわってます?
万年筆やシャープペン、マウス、モニター等、仕事で使う道具は多いです、こだわりをもって選んでる方も多いでしょう。
ただ、いつも座ってる「椅子」はどうですか?
長時間使用しているのにも拘わらず、粗末な丸椅子とか、既存の物で我慢してませんか?
長時間の無理な姿勢は、腰部肩こり等の素です。
整体師的には、椅子は長時間の座り仕事をされている方なら、一番のこだわりを見せて良い物だと考えます。
そこで、姿勢の専門家から見た、椅子選びのポイントをまとめました。
I:座面:逆アーチ状
座ると左右のお尻(坐骨)が「前外方」に広がる
↓
お尻が外側に広がり過ぎないような形状が楽
お尻が前に滑りながら外側へ開いていくイメージ。この動きが過ぎると骨盤の歪みとなり、腰痛の要因となる。
外側から圧力をかける事で、お尻の外側への移動を防ぐと楽。
「正座して座ると楽」
これも、踵(かかと)でお尻に外側から圧力が掛かると言う事で、同じ理屈。
II:背もたれ:ほぼ平面状
座ると腰背部の形状は「前弯→平面」になる
↓
平面になった腰背部を、平面で強靭に支えられると楽
腰痛予防にと、腰当て等をしてるのを見掛けます。
腰は立っている時にアーチ状に反ってますが、座っている時は平面状に直立してるので、座っている時に当て物をして腰を反らさせるのは逆効果です。車の座席も同様です。
脊柱は、「生理的弯曲」と呼ばれる形状になってます。
立ってる時(立位時)
頸部:やや前弯、胸部:後弯、腰部:前弯
座ってる時(座位時)
頸部:ほぼ直立、胸部・腰部:直立
と、弯曲がが変わります。
ですので、
「座位時の形状を意識して椅子を選ぶ」
当たり前ですが、椅子は「座位時」を支える物です。姿勢の変わった先の脊柱の形状で強靭に支えられると、とても楽に座れます。
Ⅲ:椅子の材質
強度は当然「しっかりとした強固な物」
体重を支え、強くもたれ掛かる訳ですから強度の安定感、信頼感は必須。
体が当たる材質部は難しいのですが、
「柔らか過ぎず、硬過ぎず」
かなり硬めのウレタン質、スポンジ質な様な物
椅子には、
・体を支える強固な構造
・体への柔らかな当たり
の正反対の要素が共存しなくてはならないので、メーカーの方々は大変ですね。
以上、椅子を選ぶ要素は沢山ありますが、姿勢相性の良い、楽チンで素敵な椅子に出会えたら良いですね。
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