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初めて三宅健さんのソロコンサートに行ってきた感想
昨日、友人のめりぴょんさんのお誘いで、
三宅健さんのコンサート
「2024 Live Performance The otherside:Another me Presented by KEN MIYAKE
※略称:アナミコン」
を見に行って来ました!!
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前々からめりぴょんさんがTLで
「三宅さんのトラックが凄い!」
とツイートされていたので、僕もアルバムを聴いて衝撃を受け、周りの音楽仲間に
「歌を主体としたサウンドメイクじゃないが故の"スネアのマスタリング"が凄いんだ!!」
と密かに三宅さんのアルバムを布教していました。
なので、コンサートも気になっていたのですが、この度めりぴょんさんから素敵なお誘いを受けて、三宅さんのコンサートを見に行く機会をいただきました。
せっかくなので感想を書いていこうと思います!!
結論から言うと「凄いものを見た…」という気持ちで帰路につきました。
はじめに
三宅さんの公式サイト↓
めりぴょんさんによるアナミコンについてのnote↓
コンサートの感想
衣装/演出について
開幕した瞬間に「両腕に大きいリボン」が付いた衣装で登場されて、
「これが噂のデカリボン衣装か…!本当なんだ!」
となりました。
途中赤い衣装にチェンジしたりしたのですが、アンコールの時に再びデカリボンで登場されて、
「デカリボン衣装、デフォルト装備みたいな感じなんだ…」
と思いました。
演出面だとキャンドル、カーテン、スクリーンを用いた"アンビエント系の演出"が多かったですね。
衣装替えの際の演出は「幻想的でアンビエント感の強い映像+トラックが流れる」ことが多く、たまに「レーザー照明を多用したサイバー系の演出」もあって、その部分の違いも楽しめました。
(※ホールツアーとツアーファイナルのアリーナ公演は少し演出が異なるそうです。)
また、ダンサーさんと三宅さんが
「オールドスクールを踊るダンスコーナー」
もあって
・最初にダンサーさん4人が登場し、ファンクのトラックで踊る
↓
・遅れて三宅さんが登場し、トラックがHIPHOPに変わって、5人で踊る
(ブレイクダンスとロックダンスが中心でした)
という演出がとても印象的でした。
・序盤に「寝そべりながらホーンテッドを歌われる」演出
・後半に「三宅さんが幕を使ってコンテンポラリーな表現をする」演出
もあったので、
「オールドスクールもコンテンポラリーも踊られるし、アンビエント演出もサイバー演出もあって、1つのコンサートで色々な表現をされるんだな〜」
と思って見ていました。
楽曲について
三宅さんの楽曲は、近年の流行りのエレクトロニカトラックを取り入れたカッコいい曲が多いです。
幻想感とか爽やかさを出すためなのか、歌をメインにしないようなトラックメイクをされてますね。
※歌手の方だと、
"マスタリングの際にスネアドラムの音をカッコよくすると、歌声に影響が出ちゃうことがあるのでしない"
という方も少なくないのですが、三宅さんは歌をメインとしないようなトラックメイクをされてるので、バリバリマスタリングでスネアの音をカッコよくされています。
しかもミックスダウンやLIVE映像の編集に立ち会われているそうです。
また、エレクトロニカサウンドを主体に色々なジャンルを歌われていて、
分かる範囲で具体的に楽曲ごとのジャンルやトラックを解説すると、
・ホーンテッド…ロック
・100CANDLE…ドラムンベース
・DROP…ハウス (ダンスブレイクのステップもハウス)
・iDOLING…ファンク
・mydoll…ディスコ
・Unzari…爽やかな4つ打ちトラック
・BOY…アンビエントなエレクトロニカ
・Love Battle…シャッフルビート+スウィングピアノのジャジーなトラック
・circus…"ありとあらゆるリズム楽器を重ねて爽やかなグルーヴを作る"という昨年から流行っている感じのトラック
・スーパースター…2019〜2020年に海外で流行ったHIPHOP
という感じです!
※「スーパースター」については後の項で詳しく書きます!
僕は「mydoll」と「Unzari」好きなので生で聴けて嬉しかったですね。
確実に3年後くらいには「トラックが好みだったので見に来ました!」という人が増えていると思います…。
音響/SEについて
アリーナなのにめちゃめちゃ音が良かったです!!!
トラックがカッコいいからといって
"クラブのような爆音で鳴らす"
わけではなく、
"聴きやすい音量と響かせ方"
で鳴らしていた点が印象的でした。
個人的には、細かいニュアンスまで聴き取りやすいので、爆音よりこういう鳴らし方の方が好みです。
ただ大きいスピーカーで鳴らしてはいるので、
やっぱり
・「100CANDLE」のドラムンベース
・「DROP」のハウスビート
などは映えまくりでした。
その他、SEも
・開幕前…ドキドキさせるために重低音のEDMを流す
・アンビエント演出の時…アンビエントっぽいエレクトロニカ
・サイバー演出の時…ザ・エレクトロニカ
・ダンストラック…ダンサーさんのみの時はファンク、三宅さんが入ってからはHIPHOP
と、かなりこだわって作られているのを感じました。
MCなどについて
本当に"THE iDOLのMC"って感じでした…!
「なるべくしてアイドルになった感」が伝わるような佇まいと振る舞いで、"アメとムチの使い方"や"緩急の付け方"の巧さがMCやパフォーマンスに現れてました。
また、
・開演前に振り付け動画を流す
・ダンスの動きの名前を具体的に説明しながら振り付け講座をするコーナー
があるなど、
「ファンと一緒に楽しむ」
ことをとても大事にされているように感じました。
新曲「スーパースター」について
この楽曲は三宅さん自らが
「HIPHOPトラック×推し活あるあるの歌詞の曲を作りたい!」
と1年前から構想を立てられていて、やっと実現した楽曲だそうです。
(それを聞いた僕は「ミックス立ち会いだけじゃなくて曲の構想まで手がけられてるんだ…」と思いました。)
トラックは2019年あたりに流行っていたHIPHOPトラックですね。
↓こんな感じの
トラックもカッコイイのですが、僕が衝撃を受けたのは「歌詞の内容」です。
例えば僕の好きな植草克秀さんにも「Super Star」という楽曲があるのですが、あの曲の歌詞は
「スーパースター(セレブ)の日常」
をテーマとされているのに対して、
今回の三宅さんの曲は
「スーパースターを推すファン側の気持ち」
をテーマとされています。
なので、
「スーパースターというタイトルで"スーパースターを推すファン側の気持ち"がテーマなんだ!
しかもそれをスーパースター本人が歌うとは、、」
と思って聴いてました。
※そして演出は「スクリーンに推し活コメントが流れてくる」という動画サイトのような演出でした…。
僕の体感としても、最近は
植草さんの「Super Star」やMr.Childrenの「デルモ」のように"演者側の日常をテーマとした内容"
ではなく、
三宅さんの「スーパースター」やゴールデンボンバーの「かまってちょうだい」みたいな"推しているファン側の気持ちをテーマとした内容"
の曲が増えているように感じています。
総評
このような内容だったので、本当に
「楽しかった〜!凄いものを見たな…」
って気持ちで帰路につきました。
僕は普段30〜40代のアイドル/ダンスボーカルグループだとw-inds.、Da-iCE、DA PUMPを見に行っているのですが、"武器であるパフォーマンスを魅せること"を重視している彼らと比べると、
三宅さんは"幻想感を出すこと"や"アイドルらしさを魅せること"、"とにかくファンと一緒に楽しむこと"に力を入れてるように見えました。
三宅さんが
・アイドル
・ファンタジー
・推される対象
みたいな存在であることに命をかけているのが伝わったLIVEでした。
またニューアルバムがリリースされて、楽曲が増えたらLIVEを見に行きたいと思ってます!!
(三宅さん…次のアルバム曲を作る際は、ぜひ橘慶太さんにオファーしていただけるとありがたいです。。)