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ARARIKU さんと「20代が愛する国内シティポップ/AOR」をテーマに対談してみた 【対談/インタビューシリーズ⑤】

今回が第5回となります!

"SHU-TO.が好きなミュージシャン/活動者をゲストにお招きして、好きなことを語り合い、気になることを伺う"
というコンセプトの連載企画
SHU-TO. プレゼンツ
対談/インタビューシリーズ

前回まで↓

第5回のゲストは、6人組バンド BESPER のギタリスト/コンポーザーのARARIKUさんです!

ARARIKUさん (from BESPER)

僕は昨年末に友人から誘われて、BESPERのLIVEを見に行かせて頂いたのですが、バンドサウンドが本当に素晴らしくて、
「突き抜けるようなハイトーンボイス、渋みのあるギター、リズム隊のタイトさ、シンセの音色選びに至るまで素晴らしい…。(その日はサックスのHINATAさんがお休みでした)」
と思い、「2024年に見に行ったLIVE全ての感想」の記事でLIVEレポを書かせて頂きました。↓

そしたら、何とこの記事をARARIKUさんが引用リポストしてくださり、その直後に僕が「よかったら取材させてください!!」とお願いして、今回の対談に至っております。

まさか「20代同士によるシティポップ/AOR対談」が実現出来ると思わなかったので、"シティポップ/AORへの深い造詣をお持ちな25歳"であるARARIKUさんは救世主です…。

それでは早速本編に入ります!

ARARIKU さんと「20代が愛する国内シティポップ/AOR」をテーマに対談してみた

※発言は全て個人の見解です。
なお、対談収録時期は2月中旬です。

SHU-TO : ARARIKUさん、今日はよろしくお願いします!

ARARIKUさん : いえいえ!僕も楽しみにしていましたよ!

SHU-TO : 本当にARARIKUさんのギタープレイはもちろんですけど、「レコードバーに通われて古い音楽を深掘りされていた」「2023年に一番聴いたアルバムは芳野藤丸さんのRomantic Guys」などのエピソードにも驚愕しまして…。「シティポップ/AOR対談はこの方しかいない!」と思い、今回オファーさせて頂きました!

ARARIKUさん : 僕も前々回の"ケンカイヨシさんとのニュージャックスウィング対談"を拝読させて頂きましたけど、めちゃくちゃ面白かったですよ!

SHU-TO : ホントですか!ありがとうございます!今回の対談は、「"21歳の僕"と"25歳のARARIKUさん"が、国内シティポップ/AORを語る」という内容なのですが、若者同士でこのジャンルについて話せるのはとても稀有なことだと思っているので、有意義な対談にしたいと思います。

○シティポップ/AORにハマったきっかけ

SHU-TO : まず初めに、僕とARARIKUさんが"シティポップ/AORとハマったきっかけ"についてお話していきたいのですが、ARARIKUさんはどういう経緯でハマられたんですか?

ARARIKUさん : 僕は高校時代にSuchmosにハマって、その時に父から「Suchmosを聴いているなら、山下達郎さんやOriginal Loveを聴いた方がいいよ」って言われて、そこからドハマりしました。

SHU-TO : ハマったきっかけはSuchmosからなんですね。

ARARIKUさん : そうですね。「Suchmosがどんなミュージシャンから影響を受けたのか」を掘り下げて行ったら、段々詳しくなっていきました。「"AOR"というジャンルがあるんだ」と知ってからは、スティーリー・ダンを聴いてみたり。その流れで国内のシティポップも沢山聴きました。

SHU-TO : そこからレコードバーにも通われるようになられたんですか?

ARARIKUさん : そうです!シティポップ/AORに興味を持ち始めてから、レコードバーでの開拓も始めました。レコードバーには"角松敏生さん大好きおじさん"とかもいらっしゃって。「お前このアルバム知らねぇのか!絶対聴いたほうが良いよ!」って次来た時に持って来てくれるみたいな(笑)。結構和気あいあいとしてるお店で。

SHU-TO : 素敵なおじさんたちですね(笑)。僕もシティポップ/AORにハマったのは高校時代なんですけど、実は"第4期 SHOGUN"のキーボーディストの佐倉一樹先生が、僕の高校で音楽の先生をされていて、恩師の影響でハマりました。

ARARIKUさん : えー!!とんでもない環境じゃないですか!

SHU-TO : 元々僕は佐倉先生のもとでミュージシャンを目指していたのですが、SHOGUNのLIVEに連れて行って貰った時にめちゃめちゃ感動して、「昭和のミュージシャンの凄さを世に広めたい!」と音楽ブログを始めたら、いつの間にか文章のお仕事しか来なくなり"昭和歌謡ライター"に転身しました(笑)。

↓第4期 SHOGUNのLIVE映像

ARARIKUさん : そういう経緯で音楽ライターになられたんですね(笑)。

SHU-TO : 佐倉先生も、ARARIKUさんのお父様やレコードバーのお客さんたちと同じで、「お前このアルバム知らねぇのか!」って高校生にエアプレイのCDを渡して来るんですよ。

ARARIKUさん : ハッハッハ(笑)。エアプレイ良いですよね。

SHU-TO : しっかりエアプレイにも竹内まりやさんの「Miss M (エアプレイのプロデュースによるアルバム)」にもハマりました。お互いシティポップ/AORとの出会いは高校時代だったんですね。

ARARIKUさん : やっぱり心が成熟するタイミングで聴いていた音楽は、人生において核になってきますからね。だからこそ「今の僕はこういう音楽をやっているのかな」という自負はあります。

○初めて聴いたシティポップ

SHU-TO : ちなみにARARIKUさんが"人生で初めて聴いたシティポップ"は先程伺った3組なんですか?

ARARIKUさん : えっーとですね。これをシティポップと言っていいのであれば、小学生の頃に聴いていたSMAPやサカナクションとかだと思います。この2組もシティミュージックっぽさがあるじゃないですか。

SHU-TO : 確かにそうですね。

ARARIKUさん : その後、僕は中学でJ-ROCKにハマり、高校に入ってからSuchmosの影響でシティポップ方面に戻って来ていますからね。最初に父から勧められた曲は、山下達郎さんの「LOVE SPACE」だったんですけど、「これが本物の音楽か!」って物凄い衝撃を受けました…。

SHU-TO : BESPERでも「LOVE SPACE」をLIVEでカバーされていますよね?あれはARARIKUさん主導でカバーされたんですか?

ARARIKUさん : あれは僕がメンバーにオススメしたらメンバーもハマってきた感じですね(笑)。

SHU-TO : そうだったんですね(笑)。「LOVE SPACE」は元々達郎さんが「LIVE映えするように作った」みたいなエピソードもある楽曲なので、LIVEで演奏するとカッコいいですよね。

ARARIKUさん : そういうエピソードありますよね!あの曲はキーボードが佐藤博さん、ベースが細野晴臣さんという豪華な布陣で。それも調べれば調べるほど「この曲この人が演奏していたんだ!」みたいな楽しさもありますよね。

SHU-TO : 僕もSHOGUNメンバーのスタジオワークを辿ることでシティポップにハマっていったので、めちゃめちゃ気持ち分かります!実は僕も"人生で初めて聴いたシティポップ"は中学の時にゲオで借りた達郎さんのベストアルバム「OPUS」なんですよ。あのベストアルバムはボーナストラックに達郎さんver.の「硝子の少年」が入っていて。

ARARIKUさん : あ!入ってますよね!

SHU-TO : 「RIDE ON TIME」や「BOMBER」にも衝撃を受けましたけど、一番の衝撃は「硝子の少年」で、一時期ずっと聴いていました。高校の頃になると、達郎さんのアカペラアルバム「ON THE STREET CORNER」を"歌用の音感を鍛える教材"として擦り切れるくらい聴きました…。

ARARIKUさん : なるほど〜。「ON THE STREET CORNER」もカッコいいですよね。

SHU-TO : 色んなシティポップを聴いても達郎さんの楽曲の音の良さはピカイチだなって思います。"空間的なギターの録り方"とかも巧みですし。

ARARIKUさん : それは僕もめちゃめちゃ思いますよ!達郎さんは"音の職人"と呼ばれていますからね。

○"海岸系シティポップ"と"都会系シティポップ"

SHU-TO : ここで次のセクションに移りたいと思うのですが、ARARIKUさん的には"シティポップの象徴"ってやっぱり達郎さんなんですか?

ARARIKUさん : そうですね。王道中の王道ですけど、僕の中では達郎さんは殿堂入りなので…。そらで歌えるくらい覚えている曲の数も一番多いですし。

SHU-TO : 逆に僕は「シティポップの象徴は?」って聞かれたら、杏里さんの「Timely!!」って答えちゃいます。

ARARIKUさん : 「Timely!!」ですか!確かにあのアルバムは、シティポップの"ポップな面"に焦点を当てていて、とても聴きやすいですよね。

SHU-TO : 僕はシティポップには、"海岸系シティポップ"と"都会系シティポップ"の2パターンがあると思っているんですけど、「Timely!!」には"海岸系"の要素が詰まっていると思っていて。

ARARIKUさん : 確かにあの時代は1981年に大瀧詠一さんが「A LONG VACATION」、1982年に山下達郎さんが「FOR YOU」をリリースされて以降、"海"をテーマにした邦楽が増えましたよね。当時は"カーオーディオの発達"や"別荘地に行くムーブメント"もあった分、「リゾートの雰囲気を感じさせるような音楽が流行っていたんじゃないかな」とは思います。

SHU-TO : 80年代シティポップの"時代の流行を汲んでいる感"は凄まじいですからね。個人的に、BESPERは"海岸系"の楽曲も"都会系"の楽曲もオールラウンドにプレイされている印象があるのですが、そのあたりはいかがですか?

ARARIKUさん : そうですね。僕たちの音楽はシティポップの"憧れ/非現実感"を大事にしているので、"リゾート地のキレイな景色"も"夜のロマンチックな都会"も、どちらも憧れなんですよ。なので、「その憧れを曲にしたい!」という気持ちで音楽を作っています!


○ARARIKUさんが選ぶ"人生に残る国内シティポップ/AORアルバム"5選

SHU-TO : ここからは、僕とARARIKUさんが選んだ"人生に残る国内シティポップ/AORアルバム"5選を発表していこうと思います!

ARARIKUさん : いや〜めちゃめちゃ悩みましたよ。「達郎さんは殿堂入りだから選ばないようにしよう」とは思いましたけど(笑)。

SHU-TO : 僕は5枚中2枚が芳野藤丸さんなので、全然殿堂入り作品のエントリーやダブルエントリーもありですよ(笑)!では、1枚目から発表お願いします!

ARARIKUさん : 僕の1枚目は、寺尾聰さんの「Reflections」ですね。このアルバムは僕が20〜21歳の時に"年間で一番聴いたアルバム"でした。チャートや歌番組で凄まじい記録を残した「ルビーの指環」ばかりがフューチャーされますけど、アルバムを全部通して聴くと、歌謡曲寄りな曲もAOR寄りな曲も両立させている上に、「どこを切り取ってもReflections」なところが凄いんです。抜け目の無いアルバムなんですよね。

SHU-TO : HABANA EXPRESS」とかもカッコいいですからね。

ARARIKUさん : いや〜カッコいいですよね!まず「ハバナという地で1人失恋を語る」という歌詞の世界観凄くないですか!?たまらなく好きでしたね。

SHU-TO : 僕もこの前NHKで放送された寺尾さんの特集番組を見ましたけど、歌声のエフェクトのかけ方やバンドのサウンドメイクも含めて"ガチのAORアーティスト"なんだなって思いました。

ARARIKUさん : 井上鑑さんのアレンジも素晴らしいですし、今剛さんのギタープレイも圧巻ですよね。色々な面を含めて「どこを切り取ってもロマンチックなアルバム」ということで選ばせて頂きました。

SHU-TO : 1枚目から強いですね…。続いて2枚目の発表お願いします!

ARARIKUさん : 2枚目は佐藤博さんの「awakening」ですね。都会的な雰囲気の「Reflections」とは異なって、「awakening 」は"ザ・リゾートミュージック"なんです。いつ聴いても僕を「海で過ごす悠久の時」に連れて行ってくれるアルバムなので、"海"をイメージさせるアルバムの中ではダントツで好きです。また、歌詞が全部英語だったり、非常に洋楽的な構成なので、「こういうサウンドを"大人っぽい"って言うんだろうな」って感じました。

SHU-TO : このアルバムは"洋楽的なリゾートミュージック"の超名盤ですよね。

ARARIKUさん : そして、3枚目は角松敏生さんの「AFTER 5 CLASH」ですね。これも初めてレコードバーで聴いた時「大人な夜の雰囲気+ポップス/ディスコの雰囲気もあって凄い…」って感じました。特に3曲目の「AIRPORT LADY」は「集中して聴かないと曲に置き去りにされるくらいポップだ!」って思って。BESPERのサウンドもこのアルバムから多大な影響を受けていて、「こういうふうにシンセを入れればサウンドに"都会の煌びやかな雰囲気"を付与出来るのか…!」と学びました。

角松敏生さん 「AFTER 5 CLASH」

SHU-TO : 確かにBESPERのシンセの音色や入れ方はめちゃめちゃカッコいいですからね…。僕が角松さんのことを知ったのは、"女性アーティストへの楽曲提供(杏里さん中森明菜さん中山美穂さん浜崎容子さんetc.)"がきっかけだったので、このあたりのソロアルバムを初めて聴いた時、「ご自身はこういう音楽をやられているんだ…!」って驚きました。

ARARIKUさん : 角松さんは楽曲提供やプロデュースも沢山行われていますからね。「WAになっておどろう」が角松さんの曲だって知った時はビックリしましたけど、「まぁ確かにあれほどポップなアルバムを作れるならこういう曲も作れるんだろうな」って思いました(笑)。

SHU-TO : 「WAになっておどろう」は僕もビックリしました…(笑)。続いて4枚目の発表お願いします!

ARARIKUさん : 4枚目は、"都会的な音楽"という大きな枠組みで選ばせて頂いたんですけど、Original Loveの「LOVE! LOVE! & LOVE!」です。僕はこのアルバムがきっかけでOriginal Loveのファンになったんですけど、リリース当時に流行っていた渋谷系の曲調を踏襲してはいるものの、"ポップでありながらアダルト"な1枚なんですよ。歌詞の世界観も"大人な夜"を体現していて、特に「DEEP FRENCH KISS」の歌詞は凄いですよね。アルバムの中身も、曲ごとにニューソウル/パンク/メロウと雰囲気が異なっていて、"新しいシティポップが到来した感"を感じます。個人的には「今日の夜、女の子と遊ぶ予定があって楽しみだな!」みたいな時に聴いちゃうアルバムです(笑)。

SHU-TO : 僕は"AOR味の強さ"だけで言えば、2ndアルバムの「結晶 SOUL LIBERATION」とかの方が強いと思っているのですが、ARARIKUさんは1stアルバムの「LOVE! LOVE! & LOVE!」のほうがお好きなんですね。

ARARIKUさん : そうですね〜。「LOVE! LOVE! & LOVE!」はアルバム内にセッションが入っていたりして、"ちょっと初々しい感じ/まだ未完成な雰囲気"も含めて好きなんですよ。「LOVE! LOVE! & LOVE!」と「結晶」と5thアルバムの「風の歌を聴け」のどれを選ぶか悩みましたけど、やはり一番最初に好きになったOriginal Loveのアルバムということで、「LOVE! LOVE! & LOVE!」を選ばせて頂きました。

SHU-TO : やっぱり最初に好きになったのが1stアルバムだと心に残りますよね。では、ラストの5枚目の発表をお願いします!

ARARIKUさん : 5枚目は、Suchmosの「THE BAY」です。ここから僕のシティポップ人生の全てが始まったと言っても過言ではないので、絶対に外せないアルバムです。全部の曲が洗練されていて、バリエーション豊かな上に、影響元がしっかり分かるようなサウンド作りなんですよ。ジャミロクワイ以外にも昔のソウル/ファンク/AORの雰囲気を踏襲していますし。

SHU-TO : 僕もBESPERの曲を初めて聴いた時、「この曲を作られた方は、古のシティポップへの造詣がおありな方なんだろうな」って思いました…。

ARARIKUさん : それは嬉しいです!Suchmosは昨今のシティポップムーブメントを作ったパイオニアでもありますし、今までのミュージシャンからの系譜をしっかり受け継いでいるバンドなんですよね。"偉大な先人たちが遺したものを音にしている感"がひしひしと伝わってくるところが、僕がSuchmosを好きな理由でもあります。

SHU-TO : 確かにSuchmosが出てこなければこのムーブメントは無かったかもしれませんからね。ARARIKUさんのルーツが凝縮された5枚を伺えて楽しかったです!

○SHU-TO.が選ぶ"人生に残る国内シティポップ/AORアルバム"5選

SHU-TO : ここからは僕の"人生に残る国内シティポップ/AORアルバム"を発表していきたいと思います。まず最初の1枚目は、SHOGUNの1stアルバム「SHOGUN」です。これは僕がこのジャンルにハマるきっかけとなったアルバムで、個人的には2ndアルバムの「ROTATION」より1st派です。ご本人たちは「1stアルバムはプロデューサーの色が強くて本領を出せていない…」と仰っていますけど、"やっと日本から世界に通用しそうなバンドが出てきた雰囲気"を感じるところが好きなんです。

ARARIKUさん : なるほど〜。逆に僕は「ROTATION」派なんですよね。ドラマ「探偵物語」のエンディングテーマの「Lonely Man」が好き過ぎて。あの曲のブラスの迫力やグルーヴの凄さはえげつないですよね…。

SHU-TO : アレンジ担当の大谷和夫さんは"フルバンドみたいなブラスアレンジ"を得意とされていた方なので、毎回RECの時はブラス隊の方々に"血管が切れそうになるくらいの音程"を吹いて貰っていたそうですからね。"大谷コード(BESPERの「Bluest」のアウトロでも使われているジャズコードの連続切り替え)"や"大谷オブリガード"などのアレンジテクニックも多彩ですし。SHOGUNのLIVEは、大体一番最後の曲が「Lonely Man」なんですけど、藤丸さんが「今日はありがとうございました〜」と言いながら「Lonely Man」を演奏すると良い感じにLIVEが終わるんですよ。「あれはズルいな〜」っていつも思います(笑)。

ARARIKUさん : ハッハッハ(笑)。確かに締めに「Lonely Man」を聴いたら満足しちゃいますよね。

SHU-TO : 続いて、2枚目の発表に移ります。2枚目は、スペクトラムの「オプティカル・サンライズ/スペクトラム2」です。これも「SHOGUN」と同じくらいの時期に初めて聴いたのですが、これがきっかけで新田一郎さんのサウンドにドハマりして、ソロ作品やプロデュース作品も聴くようになりました。ちょうど最近収録曲の「FLY」が世界的にバズって。TikTokで「懐かしさを感じる映像×FLY」のミームが大ブームらしいですよ。

ARARIKUさん : そうですよね!ウチのサックスのHINATAは、TikTokerもやっているんですけど、この前スタジオで「F・L・Y」を練習していて、「なんでスペクトラム練習してるの?」って聞いたら「TikTokでこの曲を聴いてカッコよかったからカバー動画撮りたくて…」って返されて。カバー動画はしっかりバズってましたけど(笑)。

SHU-TO : スペクトラム(新田さん)のブラスのフレーズは「メタルのギターソロ?」って思うくらいの複雑さがありますけど、HINATAさんよくこの曲を練習されましたね…。

ARARIKUさん : 僕も凄いなって思いましたよ。スペクトラムのブラスは物凄い連符の譜面が多いですよね。

SHU-TO : 新田さん曰く「生演奏の時はフレーズを間引いて演奏する」らしいです。続いて3枚目は、AB'Sの「AB'S-3」です。このアルバムは松下誠さんがAB'Sを脱退された後、残った4人が"誠さんの抜けた穴を埋める"ために、打ち込み/超多重録音/ボーカルドロップ/Dubなどの"変化球アプローチ"を使いまくった結果、リリースから40年近く経って、海外でJ-FUSIONブームが起きた時に大バズりしたんですよ。なので、「邦楽が(洋楽の本場である)海外でバズるためには、"限りなくサウンドを洋楽に近づける"より"変化球を投げる"ほうがバズりやすいのかな?」って考えるきっかけになりました。

ARARIKUさん : 芳野藤丸さんは結構"変化球アプローチ"を使われますよね!ソロの1stアルバムに入ってる「Pretender」もリズムが打ち込みですし。あの曲も独特の雰囲気があるからな〜。

SHU-TO : 藤丸さんは打ち込みサウンドがお好きなので、「Lonely Man In A Bad City」という打ち込みだけで作ったソロアルバムもリリースされていますからね。続いて4枚目は、これも王道シティポップですけど、中原めいこさんの「2時までのシンデレラ -FRIDAY MAGIC-」です。このアルバムは新川博さんと新田一郎さん(ブラスのみ)がアレンジされているんですけど、ラテン系シティポップムーブメントのきっかけを作った作品だと思いますし、中原さんの「そう来るか!」というメロディセンスにも衝撃を受けました。

SHU-TO : そして、ラストの5枚目は東京女子流の「Limited addiction」です。このアルバムは女性アイドルのアルバムなのですが、松井寛さんがアレンジをされていたり、土方隆行さんがほぼ全曲のギターを弾かれていたりして、"アイドルなのにAOR/アシッドジャズサウンド"なんですよ。国内AORのアルバムの中でもトップで好きなアルバムなので選ばせて頂きました。

ARARIKUさん : 僕もこの対談の企画書に「Limited addiction」が載っていたのでちょっと聴きましたけど、めちゃめちゃファンキーなサウンドで驚きました…。あのギターは土方隆行さんが演奏されていたんですね。

SHU-TO : でも僕、BESPERのLIVEを見に行った1〜2週間前に、藤丸さんと土方さんのLIVEも見に行きましたけど、ARARIKUさんのギタープレイもお二人と遜色ないくらいファンキーでしたよ!

ARARIKUさん : ええ!!そんなことないですって(笑)!

SHU-TO : 「こんなに素晴らしいギターを弾かれる方だから、きっとAORというジャンルを心から愛されている方なんだろうな」って思いました。以上が僕の"人生に残る国内シティポップ/AORアルバム"でした!


○SHU-TO.とARARIKUさんが共通して好きな名盤

SHU-TO : ここからは、僕とARARIKUさんが共通して好きな国内シティポップ/AORの名盤である芳野藤丸さんの「Romantic Guys」とSMAPの「SMAP 007 〜Gold Singer」「Smappies」についてのお話をしていきたいと思います!まずはARARIKUさんが"2023年一番聴いたアルバム"でもある「Romantic Guys」のお話からしていきたいのですが、そもそも何故このアルバムをご存知になられたんですか?

ARARIKUさん : 実は芳野藤丸さんのソロを聴き始めたきっかけもレコードバーなんですよ。レコードバーで1stソロアルバム「YOSHINO FUJIMAL」を聴いて「なんじゃこりゃ!カッコいい!」って思って。その流れで2ndソロアルバム「Romantic Guys」も聴いたんですけど、2曲目の「Pacific」を聴いた時「大人なサウンドも、渡辺直樹さんとのツインボーカルもカッコいい!」ってどえらい衝撃を受けたんですよ。あとはSHOGUNでもやっていた「You're the one」も刺さりましたね〜。

SHU-TO : SHOGUN ver.の「ONE ON ONE」は大谷和夫さん色が強いですけど、藤丸さんソロver.の「You're the one」は藤丸さん120%なアレンジですからね。僕は「Romantic Guys」には"藤丸さんサウンド"の音の重ね方やセオリーが詰まっていると思っていて。収録曲だと「Just a woman」が好きなんですけど、「藤丸さんのバラードの流儀はJust a womanに詰まっていて、"一世風靡セピアの幾時代ありまして"や"沢田知可子さんの会いたい"はその派生である」という持論を持っています(笑)。

ARARIKUさん : 「Just a woman」も良い曲ですよね!あとは、「思い出の内側で」も好きなんですけど、あの曲は吉田美奈子さんじゃないですか。「藤丸さんは吉田さんとの繋がりもあるんだ!」って思いましたね。

SHU-TO : 藤丸さんの曲の歌詞は基本的にAB'S/PARACHUTEの安藤芳彦さんが手掛けられていますけど、藤丸さんはスタジオミュージシャンなので"渡された歌詞を淡々と歌うスタイル"らしく、RECが終わった後に「自分はこんな大人な歌詞を歌っていたのか!」ってなるらしいですよ(笑)。このアルバムもシティポップらしくサックスが沢山入っていますけど、BESPERは正式メンバーとしてサックスが在籍している珍しい編成のバンドですよね。そこにはどういう狙いがおありなんですか?

ARARIKUさん : 僕はバンドを組む時から「絶対サックスは入れたい」と思っていたんですよ。シティポップ/AORにはサックスが沢山入っていますし、最近のバンドには「サックスが正式メンバーで在籍している」ということがあまり無いので、絶対に武器になると思いましたね。

SHU-TO : サックスは"アコースティックロックにおいて最強の楽器"でもありますからね。ちなみにSMAPのほうは何きっかけで好きになられたんですか?

ARARIKUさん : SMAPを好きになったのは、家の車で「Smap Vest」がずっと流れていたことがきっかけですね。SMAPは「心が成長して飽きた」みたいなことは無くて、ずっーと好きなんですよ。その流れでアルバムを掘っていったら「SMAP 007」や「Smappies」にも辿り着きました。

左: SMAP 「SMAP 007 〜Gold Singer」
右: Smappies 「SMAPPIES - Rhythmsticks」

SHU-TO : そういうきっかけだったんですね。僕はスペクトラム/AB'Sの岡本郭男さんから「Smappies」をオススメされてドハマりしたのですが、初めて「雨がやまない」を聴いた時は「SMAP、こんなAOR路線だったの!?」って思いました(笑)。

ARARIKUさん : それは思いますよね(笑)。「切なさが痛い」とかは当時流行っていたフリー・ソウル/レア・グルーヴを踏襲したような雰囲気もあるんですよ。当時はクラブでもああいう雰囲気の音楽が流れていたそうですからね。

SHU-TO : RECに参加されている海外ミュージシャンの方々の演奏も上手いんですよね。音質も95〜96年とは思えないですし。

ARARIKUさん : 確か木村拓哉さんは「SMAP 007」リリース当時のインタビューで「この演奏に収録されているボーカルについて罪を問われたら、自分達は終身刑もの」って仰っていたみたいですけど、僕としては"バンドの演奏力とSMAPの歌唱力が釣り合っていないギャップ"も面白いと思うんですよ(笑)。

SHU-TO : 僕もSMAPと東京女子流は「曲調はAORだけど"アイドルのボーカル"だからこそ聴きやすいし、J-POPとして成立している」と思っていますよ!

ARARIKUさん : なおかつ、SMAPの楽曲は"ただのアイドルソングには収まらない音楽的な音楽"ですよね。曲の中でのソウルっぽいパーカッションの入れ方からも"ソウルの伝統を受け継いでいる感"を感じますし、R&B要素も濃いですからね。

SHU-TO : SMAPはアイドルソングを通してR&Bを日本に広めたグループですからね。あと「SMAP 007」は、AB'Sの松下誠さんが5曲コーラスアレンジで参加されているんですけど、「これだけのミュージシャンを集めてRECするなら誠さんにもカッコいいAORを1曲作って貰えば良かったのに!」って思いました。少年隊にはフュージョンな曲(ストレンジャー Go To The ストリート)を提供されているんですけど…。

ARARIKUさん : 確かにあの松下誠さんがコーラスアレンジのみでの参加なのは残念ですよね(笑)。

○隠れた名盤を教え合うコーナー

SHU-TO : ここからはお互いが知らなそうな国内シティポップ/AORの隠れた名盤の情報を共有したいと思います!では、ARARIKUさんからお願いします。

ARARIKUさん : まず、間宮貴子さんの「LOVE TRIP」ですね。このアルバムは非常にAORで、「女性目線からの大人な夜」が描かれているんですよ。シティポップというよりは和製AOR味が強くてオススメです。

ARARIKUさん : あとは、ICEという音楽ユニットの「SPECTRUM」というアルバムも隠れた名盤ですね。無駄な音を極限まで削いで、バンドの音だけで"無機質な都会な夜"を演出している凄いアルバムなんですよ。ICEの中でも大人向けのアルバムで、「もっと評価されてほしい」って思います。ジャズファンク/アシッドジャズ調の曲も多くて、僕のオススメは3曲目の「HIGH ON LOVE」です。

SHU-TO : 2枚とも知りませんでした…。聴いてみます!僕の思う隠れた名盤の1枚目は、SHOGUNが最初に再結成をした際にリリースした「NEW ALBUM」です。このアルバムにはSHOGUNメンバーの"活動休止以降の17年分の進化"が詰まっていて、ARARIKUさんも絶対お好きなサウンドなので、あとでCDお貸しします!

SHOGUN 「NEW ALBUM」

ARARIKUさん : え!嬉しいです!聴きますね!

SHU-TO : あとは、アニメ/ゲーム系に隠れた名盤が多くて、SHOGUNの大谷和夫さんが手掛けた「キャッツアイ」「美味しんぼ」のサントラや、河内淳一さんが手掛けた「マクロス7」の劇中歌アルバム、KONAMIのゲームミュージックのフュージョンアレンジアルバム「コナミ矩形波倶楽部/pro-fusionシリーズ」なども凄くAORですね。

○"シティポップ"と"AOR"の境界線について

SHU-TO : 続いてのセクションはARARIKUさんの見解を伺いたいのですが、シティポップを聴いていると、たまに「演奏がテクニカル過ぎてもはやフュージョンじゃない?」「この曲、歌メロを楽器の演奏に差し替えてインストにしても成立しそう…」って曲ありません?

ARARIKUさん : 分かりますよ!めちゃめちゃありますよね!

SHU-TO : 佐倉先生や僕はそれを"フュージョン歌謡"と呼んでいるんですけど、ARARIKUさんはこのあたりのシティポップやAORの境界線をどう捉えられているのかを伺いたく、このセクションを設けました。

特に佐藤準さんのアレンジ作品に多く見られる

ARARIKUさん : なるほど〜。正直、このジャンルは枠組みがあやふやなんですよね(笑)。何を"都会的なサウンド"と感じるかは人によりますし。シティポップとAORのキレイな境界線はないので、僕は「シティポップという大きな枠組みの中にAORがある」という捉え方をしています。その捉え方の方が人にも説明しやすいので(笑)。

SHU-TO : 僕も「都会的なサウンドの曲をシティポップとAORのどちらで捉えるかは人による」と思っています(笑)。

○"シティポップ/AOR"と"ギター"

SHU-TO : さて、ラストのセクションなのですが、せっかくギタリストの方にお越し頂いたので、最後はギターの話で締めたいと思います!初めに、"シティポップ/AOR"におけるギターの役割について伺いたいのですが、ARARIKUさん的にはどういった役割を担っているとお考えですか?

ARARIKUさん : まず"シティポップ"におけるギターの役割は「カッティングで曲のノリを煌びやかにすること」だと思っています。16分のカッティングで曲のグルーヴをどんどん昇華させていく感じですね。逆に"AOR"におけるギターの役割は「引き算的なアプローチで大人な雰囲気を出すこと」だと思っています。

SHU-TO : シティポップとAORではギターの役割が少し異なるんですね。BESPERの時もそういう方向で楽曲を作られているんですか?

ARARIKUさん : BESPERは基本的にカッティングギターをベースに曲を作っているので、"リズムの主体はギター"という意識で作っていますね。なので僕らの曲はカッティングを使った曲が多いです。ギターの音色的にも、基本はカッティングなのでクリーントーン中心ですけど、カッコいいキメの時はゲインをかけたりします。そこで曲の中にコントラストが生まれるんですよね。

SHU-TO : 確かにBESPERの楽曲はキレのあるカッティングがよく使われていますね。続いては、ギターの"ハーフトーン"について伺いたいのですが、以前、芳野藤丸さんが「ギター・マガジン」のインタビューで、「ハーフトーン大好き」と仰っていまして。このジャンルとハーフトーンは切っても切れない関係にあると思うのですが、ARARIKUさんはハーフトーンをどんな時に使われますか?

ARARIKUさん : ハーフトーンはディスコサウンドを作りたい時に必ず使います!"丸みのある可愛い音"が鳴るので、カッティングは際立ちますし、音のポップスさ/煌びやかさが増すんですよ。あとは、リア/フロントのハーフトーンの使い分けですね。ポップスさを出したいのであればリアのハーフトーンを使う、大人っぽさを出したいのであればフロントのハーフトーンを使う、といった感じで使い分けています。

SHU-TO : そういったハーフトーンの使い分けもされているんですね。最後にこれも伺いたいのですが、以前ARARIKUさんは東北新幹線の「Summer Touches You」のギターソロのカバー動画を投稿されていたじゃないですか。東北新幹線の楽曲のように、「今後BESPERでもガットギターを使った楽曲はリリースされるのか」という点について伺いたいです!

ARARIKUさん : それはめちゃめちゃ作りたいですよ!!ただ、作る上ではガットギター+エレキギターの曲にしたくて… 。今のBESPERだとLIVEの時にギターを弾けるのが自分しかおらず、「LIVEの際にギター2本で弾けないので、曲の表現力が狭まってしまうから作れていない」という言い訳をさせてください(笑)。今後ボーカルのSHINJIROにギターを弾かせて、そういった楽曲を作るという構想はあります!

SHU-TO : 構想はおありなんですね!僕はARARIKUさんが東北新幹線のカバー動画を投稿されているのを拝見して「この方に対談を頼んで良かった!」って思いましたよ。鳴海寛さんのガットギターは日本一ですよね。

ARARIKUさん : それはありがたいです!僕も鳴海さんのガットギターは日本一だと思いますよ!やっぱりガットギターにしか出せない"大人なエロさ"がありますからね。東北新幹線のサウンドの雰囲気は凄すぎます…。

SHU-TO : 相方の山川恵津子さん曰く、「鳴海さんはガットギターの実力以外にも4声を使ったコーラスアレンジも凄まじい」らしいです。ただ鳴海さんは「山下達郎さんのサポートメンバーに選ばれた際、ツアーの途中で"ガットギターしか弾きたくない"と言い出して他の方と交代になった」という伝説もお持ちですからね(笑)。

ARARIKUさん : ひぇーー!"4声コーラスアレンジ"にも"そのエピソード"にもビックリですよ(笑)!


SHU-TO : ARARIKUさん、今日はありがとうございました!"出会うべくして出会った感"があって楽しい対談でした!

ARARIKUさん : こちらこそありがとうございました!僕も物凄く楽しかったですよ!

SHU-TO : 20代同士でこういうお話が出来て良かったです!そして、BESPERから【お知らせ】があるということで、告知をお願いします!

ARARIKUさん : はい!近々「REBUILD」というアルバムがリリースされます。このアルバムに収録されている楽曲は全て初期曲のRe-recording作品です。初めて音源を作った時は、技術も知識もお金も無かったので、今回のアルバムでは今の知識で初期曲を再構築しました。楽曲のグルーヴ自体も見直して、ブラスセクションをアレンジし直したり、新たにパーカッションを入れた楽曲もあります。

SHU-TO : そうなると、かなり生まれ変わったサウンドになるんですね。

ARARIKUさん : そうですね。「今っぽい音楽を作った」というよりは、「何度も聴けるような"本格的な音楽/洗練された音楽"を作ったな〜」という自負があります。そういった意味では聴き応えのある楽曲が揃っていますので、AORな楽曲も、シティポップな楽曲も、どちらも楽しめるアルバムになっていますよ!

SHU-TO : ちなみにリリース形態はどういった形になられるんですか?

ARARIKUさん : アルバムは配信/CDと、今後レコードもリリースする予定なんですけど、サブスクリプションでは現在配信している「Night Fall」「Presage」「Flight Time」「Anomaly」の4作品を配信停止して、新しい音源で配信し直す予定です。また、アルバムのリリースに伴って523() 渋谷WWWにて、ONE-MAN LIVEREBUILDを開催致しますので、皆様のご来場をお待ちしております!

SHU-TO : 僕もアルバムがリリースされた際には、ぜひブログにてディスクレビューを書かせて頂こうと思っておりますので、めちゃめちゃ楽しみにしています!!

ARARIKUさん : ホントですか!ありがとうございます!今後ともよろしくお願いします!

◆企画/取材交渉/文章…SHU-TO.
(スポンサーさん&この連載企画を買ってくださる編集者さんガチで大募集中)


■ARARIKUさん プロフィール

ARARIKUさん (from BESPER)

6人組バンド BESPERのGt&Composer
主にCityPopやAOR、Acid Jazzなどに影響を受けたサウンドを作曲している。

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BESPER

↓ : Instagram (BESPER)

↓ : X (BESPER)

■ARARIKUさん/BESPERからのお知らせ

5月23日 (金)
渋谷WWW
ONE-MAN LIVE『REBUILD』

5月23日 Re-Recording音源のリリースイベントとしてONE-MAN LIVE『REBUILD』を渋谷WWWにて開催します。
BESPERのメンバー+豪華なサポートメンバーを呼んだLIVE編成での演奏となりますので是非お越し下さい。

↓チケットはこちらから

https://eplus.jp/sf/detail/3629880001


ここまで読んで頂きありがとうございました!

次回の
「SHU-TO. プレゼンツ
対談/インタビューシリーズ⑥」
は、3月14日更新で、
声優アーティスト楽曲対談
をお送りします!

次回もお楽しみに!

■「対談/インタビューシリーズ」の制作費確保のため、よろしければチップをいただけますと助かります↓

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