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佐藤アツヒロさん 「YELLOW」の衝撃のギターロックサウンドに迫る

今回は元・光GENJI 佐藤アツヒロさんの2ndソロアルバム「YELLOW」についての記事です!

1996年8月25日リリース
(リリース当時は"佐藤敦啓"名義でした)

最初に、「なぜ今回このアルバムを取り上げるか」についての説明をしていきたいと思うのですが、
僕は2003年生まれで現在21歳なので、
「アツヒロさんが光GENJIとして活動されていた時期」
に産まれておらず、中高生の頃の僕はアツヒロさんのことを
たまに事務所の歌番組とか舞台とかにローラースケートを履いて登場するカッコいいおじさん
という形で認識していました。

※なので去年"ふたつの風"のお二人を生で拝見した時も
7人だった時期は生で見たことないけど、この人たちが"内海さんとアツヒロさんの仲間"なのは納得出来る
という気持ちになっていました。。

その後、数年前からU&Sの活動が始まり、僕も光GENJIの曲を色々聴くようになったのですが、ある時ふと
「アツヒロさんってソロでどんな音楽やられてるんだろう?」
ということが凄く気になり、通販でアツヒロさんの1st〜2ndソロアルバムを購入しました。

↓その時のツイート

そうして聴いたソロアルバムのうち、
2ndアルバム「YELLOW」が凄く刺さって
「アツヒロさん、こんなロックでカッコいいアルバム作られてたんだ…!」
と感動しました!

(1stアルバムの「eyes」も
JAM Projectのきただにひろしさん
沢山曲書かれててカッコよかったです…)

↓その時ツイート

ちょうどアツヒロさんのソロBillboardツアーが終わったタイミングなので、この機会に
「YELLOWというアルバムの凄さ」
について書いていこうと思います!

※アツヒロさんのインスタやファンの方々のレポートによると、Billboard Liveでは「YELLOW」の収録曲も何曲か歌われたそうです↓

それでは本編に移ります!

※アツヒロさんの改名歴について

先日の「こんなところでキャンパーズ」で、アツヒロさんが
「芸名の改名歴について」
お語されていたのですが、その時のお話によると、

・光GENJI時代は"佐藤敦啓"名義で活動

・1995年に1stシングル「RISKY LOVE」のリリース時、当時のワーナーミュージックが海外志向だったため、"アツヒロサトウ"名義でアルバムをリリース

・翌年1996年に2ndアルバム「YELLOW」をリリースした際、"佐藤敦啓"に芸名を戻す

1998年に2ndシングル「BRAND NEW HEART」をリリースした際に「漢字の敦啓だと読みづらい」という理由でカタカナの"佐藤アツヒロ"に改名

という流れだそうです。

「YELLOW」リリース時の名義は"佐藤敦啓"ですが、本記事では今の芸名に合わせて"アツヒロさん"と呼ばせていただきます。


「YELLOW」というアルバムの凄さ

ちなみに「イエロー」は
アツヒロさんの光GENJIの時の
メンバーカラーです。

①制作陣や参加ミュージシャンについて

作詞は全曲アツヒロさんご自身が担当されているのですが、
参加されている作曲家の方々がとても豪華で、
・羽田一郎さん
代表曲:「You were mine」「ジャングルJungle」
楠瀬誠志郎さん
代表曲:「ほっとけないよ」「僕がどんなに君を好きか、君は知らない」
井上大輔さん
代表曲:「哀戦士」「め組のひと」
のほか、
元UP-BEATのボーカリスト広石武彦さんや、THE ALFEEのサポートキーディストだった菊地圭介さんも楽曲を提供されています。

楠瀬さんの曲は「楠瀬さんご自身の初期曲感」があったり、井上さんの曲はメロディがキャッチーだったりと色々特徴が出ていますね。

また、レコーディング参加ミュージシャンには、

日本を代表するドラマー "そうる透さん"
(本作のサウンドプロデューサーで、
全曲の編曲も
務められています。
)
現在、男闘呼組の高橋和也さんとの
バンド「MOUNTAIN MAN」で活動されている
ギタリストの原田喧太さん (写真右)

のほか、
・六川正彦さん (ベース)
・増田隆宣さん (オルガン&ピアノ)
・楽曲提供もされている菊地圭介さん (シンセサイザー)
など、錚々たるロックな面々が集結しています!

※「太陽の下で風になって」のハーモニカはアツヒロさんが演奏されているそうです。

②演奏について

演奏面では、全体的に原田さんのギターそうるさんのドラムがフューチャーされていて、とてもロックでカッコいいです!

原田さんは「それはもうあなたしか弾けないのでは…!」というレベルの複雑なカッティングを多用されたり、超絶速弾きのギターソロで曲を盛り上げられたり、バンドサウンドを前に引っ張るようなギタープレイをされています。
全体的に楽曲がギターロックっぽく仕上がっているのは原田さんが良いプレイをし過ぎてMIXの時にギターの音量が大きくなっている可能性もありますね。

また、ドラマーのそうるさんがアレンジされている分、ドラムのフレーズやリズムパターンがかなり作り込まれていて、例を挙げると
・「a piece of my love」…シャッフル
・「太陽の下で風になって」…ファンク、ソウル
・「TRIP」…16分ビート
などの要素が入っています。生ドラムに打ち込みのビートが混ざっている楽曲も多いので、デジタルビートロックのように仕上がっている曲もあります。

そして、実はベースの六川さんも難しく複雑なフレーズを演奏されてバンドサウンドを支えられていたり、増田さんや菊地さんも鍵盤でサウンドに厚みを加えられたり、リードのフレーズで楽曲を彩られています。

その結果、バンドサウンドにギターロック感やジャムセッション感が強く出ています。

アツヒロさんの歌声もパンチがあるので、このロックなサウンドに相性が良いと思いますね。「TRIP」などは限界ギリギリの声で歌われているのですが、それが逆に曲に合っています。

③楽曲について

ジャンル的には、
・「[jelou]」…ダークアンビエント/エレクトロニカ
・「イエロー・ラブ・ジェラシー」…ギターロック/ポストロック
・「A Piece Of My Love 」…シャッフルビートのロック
・「太陽の下で風になって」…ネオアコ/ギターポップ
・「セシル」…暗くどんよりしたプログレ/オルタナ
・「TRIP」…デジタルビートロック
となっています。
とてもアイドルのアルバムの収録曲とは思えない音楽ジャンルが並んでいます…。
当時のファンの皆さんがこのアルバムがリリースされてどう受け止めたのかが率直に気になっています。

アツヒロさんの歌詞も曲の雰囲気に合っていて凄い良いですし、インスト曲の[jelou]はアツヒロさんも作曲に参加されているようでビックリです。

僕は「太陽の下で風になって」と「TRIP」が凄く好きなのですが、「TRIP」は今年のバースデーイベントとBillboard Liveで披露されたようで、
「これは盛り上がるだろうなー!」
と思っています。

④願わくばこの路線でもう1枚アルバムを出してほしい

個人的には、
・光GENJIの再結成
と同じレベルで
・「YELLOW Ⅱ」のリリース
を待ち望んでいます。

「ギターロック路線のアツヒロさん、凄くカッコいいので、もう1枚くらいこの方向性でアルバム出して欲しい!」
という気持ちがめちゃめちゃ強いです…。(笑)

「次はどういうクリエイターさんに参加していただいたら良いかなー」
と勝手に考えたりもするのですが、
「MOON CHILDのササキオサムさんにネオアコ/ギターポップを作って貰う」
などはアリだと思っています。


まとめ

・佐藤アツヒロさんの2ndアルバム「YELLOW」は、そうる透さんがプロデュース/アレンジをされているので、全面的にギターとドラムがフューチャーされたロックなサウンドに仕上がっている。

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