№6 MAX/MIN関数
MAX/MIN関数 とは
MAX(マックス)
機能: 数値の最大値を求める。
対応Ver:365 2019 2016 2013 2010
構文: MAX(数値1, 数値2, ..., 数値255)
MIN(ミニマム)
機能: 数値の最小値を求める。
対応Ver:365 2019 2016 2013 2010
構文: MIN(数値1, 数値2, ..., 数値255)
使い方
MAX関数/MIN関数は、〔数値〕の中にある数値や
日付、時刻等の最大値/最小値を求めることができる関数です。
〔数値〕には直接数値を入力しても、セルを指定しても、セル範囲を指定しても動作します。
直接数値を入力して、最大値/最小値を知りたい時という場面はほとんどないかと思いますので複数のセルかセル範囲を指定することができると覚えておきましょう。
それでは早速、基本例を使いながら説明していきます。
このように、指定した複数セルもしくはセル範囲の中に入力された最大値/最小値を教えてくれます。
ちなみに「max/min」は英語で「最大/最小」
そのままの意味なので覚えやすいですね。
合わせて覚えておきたい関数
MAX/MIN関数には、【AVERAGE関数】同様に兄弟関数の【MAXA/MINA関数】が存在します。末尾に”A”がつくところも同じですね。
それではどのような違いがあるのかもついでに説明してしまいましょう。
MAXA/MINA関数 とは
MAXA(マックス・エー)
機能: データの最大値を求める。
対応Ver:365 2019 2016 2013 2010
構文: MAX(値1, 値2, ..., 値255)
MINA(ミニマム・エー)
機能: データの最小値を求める。
対応Ver:365 2019 2016 2013 2010
構文: MIN(値1, 値2, ..., 値255)
MAXA/MINA関数は、〔値〕の中にあるデータの最大値/最小値を求めることができる関数です。
”数値・日付・時刻等”と”データ”はなにが違うのでしょうか?
基本的には【COUNTA関数】と同様なのですが、もう一捻り説明が必要になりそうです。
まずは、こちらの一覧をご覧ください。
この表では、セルの表示形式ごとにMAX/MIN関数、MAXA/MINA関数の集計結果をまとめたものです。
この中で注目していただきたいのは、〔文字列〕です。
MAX/MIN、MAXA/MINAに”0”が表示されていますがそれぞれ理由が異なります。
MAX/MINでは、〔数値〕の中に〔文字列〕、
〔未入力〕があると無視されそれ以外の項目の中で最大値/最小値を探し出します。しかし、指定した範囲すべてが〔文字列〕、〔未入力〕であった場合には”0”が表示されます。
MAXA/MINAでは、〔値〕の中にある〔文字列〕は”0”とみなされ集計されます。
今度は、〔文字列〕と〔数値〕が混在した範囲を集計した場合どうなるのかを見ていきましょう。
先ほど説明したように、文字列のみを集計したB列はMAX(A)/MIN(A)それぞれ”0”が表示されています。
次に正の数を入れたC列では”10”と”40”が文字列で入力されています。
MAX/MAXAでは文字列が無視されているので”30”が
最大値として表示されています。
一方、MIN/MINAを見てみると結果が異なっていることがわかります。
MINでは、文字列の”10”は無視されているので”20”が
最小値
MINAでは、文字列の”10”が”0”とみなされているので”0”が最小値
になっています。
次に負の数を入れたD列では、”-10”と”-40”が文字列で入力されています。
MAX/MAXAを見てみると同じく結果が異なっていることがわかります。
MAXでは、文字列の”-10”は無視されているので”0”が最小値
MINAでは、文字列の”-10”が”0”とみなされているので”0”が最小値
になっています。
最後に正の数を入れたE列では、"未入力"と
文字列の"40"が混在しています。
MAX/MAXAでは〔文字列〕と〔未入力〕が無視されているので”30”が最大値として表示されています。
MIN/MINAを見てみると同じく結果が異なっていることがわかります。
MINでは、未入力と文字列の”40”は無視されているので”20”が最小値
MINAでは、未入力が無視された上、文字列の”40”が”0”とみなされているので”0”が最小値
になっています。
まとめ
MAX/MIN関数
数値として扱われるものの最大値/最小値を求める。
未入力=無視、文字列(空白)=無視
未入力or文字列のみを指定="0"としてみなす
MAXA/MINA関数
データとして扱われるものの最大値/最小値を求める。
未入力=無視、文字列(空白)="0"とみなす
使う場面
MAX/MIN関数、MAXA/MINA関数は複数項目を含む表でセルの数値(データ)の最大値/最小値を求める関数です。
実際に使用される場面としては、最高得点を表示させるテスト結果表、最高売り上げを表示させる売上集計表などが挙げられます。
応用できる関数
MAX/MIN関数に限定されますが、集計の幅を広げられる以下の関数を覚えておくとよいでしょう。
SUBTOTAL関数
AGGRREGATE関数