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「悩む」から「考える」へシフトする

人から「◯◯で悩んでいるんです…」と言われたとき、僕がよくする話があります。

「悩む」と「考える」の違いについて、です。


この2つ、同じことのように聞こえますが、実は少し違います。

「悩む」は、何かの困難に直面したときに「どうしよう、どうしよう」と思考が堂々巡りになってしまうこと。気持ちがネガティブな状態が続き、具体的な解決策が浮かばず、いつまで経っても解決しないままです。

一方、「考える」は、何かの困難に直面したときに「どうやって乗り越えよう」と策を立てること。ポジティブな気持ちで前を向き、なんとか解を出そうと頭を使うため、解決に向かって進んでいきます。

別の捉え方をすると、「悩む」は受動的な状態で、「考える」は能動的な状態とも言えます。


「悩む」から「考える」へ切り替えることができれば、物事が前進していく可能性が高い。だからこそ、僕は悩んでいる人にこの話をよくします。

とは言っても、すぐに「考える」状態に持っていくのが難しいときだってありますよね。誰しも一度、「悩む」を挟んで「考える」にたどり着く。問題は、その切り替えのスピードです。

いつまでも悩み続けていても、堂々巡りになってしまって前進しません。だからこそ、「考える」ことを意識すべきなんですよね。


ここでさらに重要になってくるのが、まず「解」を決めるということ。「正解」を探すのではなく、自分なりの「解」をつくる、という意味です。

仮でも良いので、一旦ゴールを決めましょう。そうすることで、前進意欲が湧いてきます。「正解」を探すことには、実はあまり意味がありません。そもそも、悩んでいるのは「正解」が無いからなんです。

置かれている状況に飲み込まれないよう、まずは自分自身が意思を持つ。「どうしたらいいと思いますか?」と聞くのではなく、「自分はこうしたいんだけど、どう思いますか?何か良い方法はありますか?」と誰かに聞いてみる。そうやって「悩む」から「考える」へと頭を切り替えていきます。


一旦走り出してみて、「何か違うな」と思ったら軌道修正していけばいい。考えて走り、時に立ち止まり、また考えて走る。そうやって前進し続けていくことこそが、結局は大事なんじゃないかな、と思います。