うつ病はともだち #11
うつ病と診断された私は、薬を処方された。
まずは、レクサプロ錠10mg。これは、抗うつ薬の一種だ。20mgが最大だが、一気に多量摂取すると副作用があるため、10mgからのスタートとなった。
そして、寝付けない日が続いていたため、不眠症治療薬のデエビゴ錠を5mg。
そして最後に、抗うつ薬の副作用防止のための吐き気止めとして、ドンペリドン錠10mg。
生理を安定させるために以前から使用していた超低用量ピルも含めて、合計4種類の薬を飲む生活が始まった。
うつ病の影響で薬のことを忘れたりもしていたが、親が声をかけてくれたおかげで飲み忘れはほとんどなかった。吐き気も少ししかなく、副作用をほとんど感じずに治療ができた。
先生から薬を処方されている時に言われたことがある。
「抗うつ薬が効くまで10日〜2週間くらいかかるから、すぐに効果が感じられなくても焦る必要はないからね。」
そして、うつ病と診断された私には、やらなければいけないことがあった。
それは、学校に診断書を持っていくこと。診断書があれば、大患扱いになり、単位を取るにあたって欠席できる日数が大幅に増加する。私はそれがなければ、もう既に卒業できないところまで学校を欠席していた。
親が診断書を届けてくれて、私は高校を卒業できる可能性が少し上がった。
だが、このままずっと休んでいては卒業できなくなってしまう。というより、大患扱いになってもかなりの日数授業を受けなければならなかった。少しゆとりができたとはいえ、安心できる状況にはならなかった。