がんの原因とステージのこと(中咽頭がん)
遠隔転移の検査結果
中咽頭がんがみつかり、遠隔転移がないか?を調べるために「PET CT」と「胃カメラ」「大腸カメラ」の検査を行うことになりました。
(がん発覚の経緯については コチラ をご覧ください)
PET CT検査は、がんや炎症をチェックするための検査で、体に放射性物質を帯びたブドウ糖を注射して、その分布を見るものというもので、がん細胞は正常な細胞より糖代謝が活発なことを利用して、その様子を観察するもだそうです。がんがある部分が赤く光って撮影されるとのこと。
がんを見つけてもらった総合病院にはPET CTに設備がないので、近くの医師会に行って検査してもらいました。
検査前の注意事項は以下の通りです
検査の4時間前から食事や糖分を取らないこと(余計な糖分の反応を防ぐため)
前日からハードな運動は控えること(疲労により筋肉に積極的にグリコーゲンが送り込まれている状態だと余計な糖分反応が発生するため)
注射後1時間は体にいきわたるのを待つために、テレビがある個室でゆっくりと過ごします
その間にペットボトルのお茶かお水を1本飲み干すように言われます
撮影の直前に排尿をするように言われます(尿が光ってしまうため)
撮影自体は速やかに終了しました。
放射性物質を体にいれたため、水分を多くとってたくさんおしっこをして早めに体から出すようにと。また、ちいさな子供と同じトイレは使わないように注意されました。お子さんのいる人は大変ですね。。
検査結果は約1週間後に。
後日、胃カメラと大腸カメラも実施。
胃カメラは11月に人間ドックで実施していたのですが、念のため、とのことで実施。結果は問題なし!!
大腸カメラは10年ぶりくらいの実施です。
麻酔なしでやってもらったのですが、麻酔なしは珍しいらしく、先生がいろいろ話しかけてくれました。なんでもよく伸びる腸らしい。笑
小さい良性の腫瘍がひとつあり、切除してもらいました。
検査結果は問題なし!
切除部分にクリップで止血したので、1週間は飲酒や刺激物を控えるようにとのお達しが。。
「えっ。。明日飲み会なのに。。」
残念ながら、せっかくの楽しい飲み会はノンアルでの参加となってしまいました。笑
2023年3月27日
検査結果を聞きに総合病院へ。今年は暖かく、桜の開花が早く桜が満開の時期でした。
結果は 遠隔転移なし よかった。。
左扁桃(中咽頭)、扁平上皮癌、p16+、リンパ節転移あり、
がんの大きさは、原発である扁桃腺のほうは2cm強、リンパ節転移のほうは3cm強の大きさとのこと
これが私のこの時点で判明した病巣でした
p16+ってなに?
私のがんは中咽頭がん、p16+と表現されます。+とはウィルス反応が陽性、という意味で、がんの原因はウィルスということです。
「がんってウィルスが原因で罹るんだ。。」
知りませんでした。いえ、正確に言うと知っていたはずですが認識できていなかったというべきでしょうか。
「子宮頸がんワクチン」
という言葉はTVCMなどで流れてきていて知っていました。しかし、それががんがウィルス感染によって引き起こされるものである、という認識ができていませんでした。
そうです、全く他人事だったからです。自分には関係ない、と思っていたからです。
そんな私ががんに罹りました。
なんか、いろいろ反省です。伝えたいと思って声を上げてくれている人がいるのに耳を傾けていないことってほかにもたくさんあるんだろうな。。と
これからはできるだけ、よく聞いて、ちゃんと勉強しないといけないな。
・・と、話がそれました。
p16+とは、子宮頸がんの原因となるものと同じHPVウィルス感染ががんの原因という事です。
そして、p16+はp16-に比べて予後が良い、つまり治りやすいそうです。
中咽頭がんに罹って、この病気について調べたとき、原因としてまず出てくるのが「喫煙と過度の飲酒」でした。
私はたばこは吸ったことがないので、飲酒が原因??と思ってしまいました。自分の飲酒量はそれほど多いと思っていなかったのですが、具体的に人と比べたこともないし、もしかして。。などと。
しかし、そうではなく、HPVウィルス感染が原因でした。どうやら、近年は、このHPVウィルス由来の中咽頭がん患者が増加しているようです。
この件についてはまたの機会に詳しく書こうと思います。
中咽頭がんのステージ分類
ステージは、原発ガンの大きさ、リンパ節転移の大きさと広がり、遠隔転移の有無の3要素から決まります。
遠隔転移があるとステージ4です。遠隔転移、恐ろしい。。
ほかの部位のがんについてはわかりませんが、中咽頭がんの場合p16が陽性か陰性か(+ or -)によってステージの判定が大きく変わってきます。
私のがんの大きさでp16が陰性だった場合、ステージ4の判定となります。幸い? p16は陽性だったので、ステージ1との判定になりました。
ステージは治療が困難になればなるほど数字が大きくなる指標なので、これは明るい材料でした。
次回は私の治療方法の決定までの経緯を書きたいと思います。
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