#31 体力に自信がついてきた? / This is Mt. Stupid
昨夜はキラキラしていたのに、朝、目を覚ますと、予言通りに地面に頭をぶつけていた。
新鮮な血液の変わりに、ガソリンと泥と墨汁を混ぜたような、ドロドロしたものが流れていて、
「アイガー登頂の難しさが想像出来ないのは、
その大陸でアコンカグアに挑戦しなかったからだ!」
と謎にムカついている。
探求の山にとことん登ったことがあるならば
未知の山を前に、共通化し得る経験を使って、謙虚な想像が出来るはずだ、
という例え話なのだけれど。
…
こんなムカつきも、
ついに運動習慣に目覚めて生まれ変わった私は、
身体を動かしてスッキリと目覚めることで乗り越える。
以前の私なら、このようなアドバイスを見かけても、全力でシャッターを閉めた。
本気で体力が無かったからだ。
体力がない時は、身体にムチを打ったところで、
スッキリとした目覚めなどあり得ない。
それよりも、少しでも長く寝て、深刻な疲労を全力で回復させなければならなかった。
…
ふっ。
どうやら私も体力がついてきたではないか。
今こそ、「体力がない人」と、自分で貼ったラベルを剥がす時ではないか?!
何を隠そう、思いの外行く予定が早まった先日のディズニーシーでは、閉園時間をもって、まだ歩き足りないと思うほど、体力が備わったのを実感して自信が湧いたのだ…!※
※今回たまたま周り方が上手くて、思いの外、歩数が1万5000歩しかいかなかったことは秘密
そう思うと、次も謙虚に「初級」登山のチャンスを狙っていたけれども、実は「中級」に挑める体力がコッソリ身についているのでは?
これから先は猛暑だし、
避暑も兼ねて尾瀬に行きたい…
そして、「元」体力のない私も、
正しく評価し直せば、実は至仏山にも登れてしまうのではないのだろうか!!!
…
そして、Youtubeの動画をチェックする。
いかにも登山慣れしている若い女性が、
息を切らせながら登っている。
「標高がこれだけ一気に上がるからキツイです」
そして、
「この登山道は、下り禁止なんです!」
「登り始めたら、逃げられません!」(※)
!!!!!!!!
※鳩待峠側からの登山道なら登りも降りもOKのようです
な、なんということか…。
これが中級レベルの世界…。
私が登ろうとしていたものは、
これがいわゆる、Mt. Stupid…!!※
※素人はノッてくると、自己を過大評価しやすくなるという、多分心理学用語です
全く我ながら、先月ハイキングコースを300mで挫折したのも忘れて、よく調子に乗れるわ…。
This is Mt. Stupid
謙虚でいるって、難しい