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⁂Ⅳ Schmeの章 ⁂

次の日、【シュピ】はある音で目を覚まします。
それは、どこかで聞いたことがあるような、懐かしい音でした。

【シュピ】は辺りをキョロキョロと見渡しました。
すると、目の前に“キラキラした何か”が降っています。
それが、“シュピの糸”を揺らし、心地よい音を奏でているのでした。

「あれ?これって、もしかして【ビー】が撒いていた輝かせるやつ?もしかして【ビー】が森にいるの?」

【シュピ】は、空を見上げて【ビー】を探します。



すると、そこには大きなシルエットの何かがいました。

【シュピ】はその姿を確かめようと目を細めてみますが、眩しくて輪郭しかとらえられません。
でも【ビー】ではないことは確かでした。

なぜなら、【ビー】よりも、もっと大きな【かたち】で、そして、その羽ばたきは【ビー】のようにせわしくはないからです。

「あ、あの…こんにちは…。」と【シュピ】は恐る恐る声をかけましたが、返事がありません。

もう一度、大きな声で
「こんにちは~。」と言ってみますが、やっぱり返事がありません。

それでも、【シュピ】は諦めずに、もっと大きな声で
「ねえ!もしかして、あなたは【ビー】の星から来たの?」と聞きました。

すると、その【かたち】は
『えっ!あなた【ビー】王子を知っているの?!』と驚いたように返事をしました。

【ビー】の知り合いだとわかった【シュピ】は
「うん!知ってるよ。昨日会ったよ。」と嬉しそうに答えました。

すると、その【かたち】は、優雅に大きく羽をはためかせながら【シュピ】の近くまで降りてきました。

でも、その、はためきが起こした風は【シュピ】の“巣み家”を大きく揺らし、【シュピ】は、コロコロと地面に落っこちてしまいました。


『ん~もうっ…この羽ったら、大き過ぎて時々邪魔に思えるわ。身軽に動ける【ビー】王子が羨ましい。あっ…先ほどは、挨拶もせずにごめんなさい。わたくし、初めて“金の星”の外に出たものですから、知らない【かたち】とお話するのはちょっと怖かったのです。わたくし“金の星”から参りました【シュメ】と申します。』と、【シュピ】の前で羽を揃えて丁寧に挨拶をしました。


水晶の木々をよけながら、地上まで降りてきたその【かたち】は
蝶に似た【シュメ】でした。


地面で転んで丸くなっている【シュピ】に、やっと気付いた【シュメ】は、驚いた様子で
『あら!ごめんなさい!大丈夫ですか?あなたは飛べない【かたち】なのですね。』と謝りました。

「アハハ…。どうやら、そうみたい。だって、ほらっ、僕には【キミ】や【ビー】のような羽は“まだ”ないからね。」と起き上がって背中を見せました。

そして、改めて【シュメ】の姿を目にした【シュピ】は、何故だかわからないけれど、先ほどまでの自分を恥ずかしく思いました。

「は…初めまして。あっ、あの…僕は【シュピ】。キ…キミは、そ、その…【ビー】と一緒に来た…の?」と緊張しながら尋ねました。

『ええ。一緒に来たといえば、まあ、そうなんですが…。このことを【ビーー】王子は知りません。」

「えっ?じゃあキミは、どうやって“ここ”に来たの?」

『そうですね…経緯から申しあげますと、わたくし“金の星”で【ビー】王子と同じころに生まれました。【ビー】は、”金の星”の王子ですので、よく知っております。わたくしたち、“金の星”で生まれたものは皆“金の原”に咲いている様々な“花の蜜”を飲み、踊っては眠るという、そんな暮らしをしております。わたくし、それはそれで、とても幸せでしたし何の不満もありませんでした。ですが、どうしても眠りにつけなかったある晩のことです。ふと見上げた”水晶の星“が、ぼんやりと七色に光って見えたのです。それが、とっても美しくて…。
それからというもの、わたくしは、まるで憑りつかれたかのように、あの星に行ってみたい。あの、“七色の光”をもっと近くで見てみたい。そう強く思うようになっておりました。
しかし、星を出るなんてことは無理なことと諦めておりました。
なぜなら、星の外にある“銀の河”を渡るのはとても危険で、この星を出たものは誰ひとつ戻ってこなかったと言い伝えられておりましたから。
ですが、そんなある日のことでした。わたくしは見てしまったのです。
【ビー】王子がこっそり星を抜け出したのを。
もし、言い伝え通りならば、もう【ビー】王子は戻って来られないだろう。そう思い、わたくしは心配で、心配で、その晩は一睡もできませんでした。ところが、次の朝、”金の原“に行くと、【ビー】王子はちゃんといたのです。まるで何事もなかったかのように、蜜を飲んでいました。
そして、【ビー】王子は、次の日も、そしてまた次の日も、毎日、毎日こっそり出掛けていくのですが、夜にはちゃんと戻ってきているのです。旅の疲れなど微塵も見せずに。…いえっ…むしろ戻ってくるたびに元気になっているようにも見えました。
それで、わたくし、【ビー】王子はきっと“水晶の星”に行っているに違いない。安全に“銀の河”を渡る方法を【ビー】王子は知っているんだわ。それなら、わたくしも行ける。そう思って、ついに、勇気を出して後をついてきたのです。』

「【ビー】に、気づかれなかったの?」

『ええ。【ビー】王子は、なんだかルンルンでしたから。後ろなど全く振りもしませんでしたわ。
そして、何とか気づかれずに “この星”に到着したまでは、良かったのですが…。わたくし、緊張ですっかり喉が渇いてしまって…。ふとみたら、目の前に池があるじゃないですか。それで、わたくし、無我夢中で、そのお水をいただいておりましたの。そして、気が付いたらもう【ビー】王子の姿はありませんでした。
初めて来た星ですし、帰りも【ビー】の後をついていけば戻れるわ。なんて、思っておりましたから、とても不安になってしまって。それで、森の中をずっと飛び回って探しておりました。ですが、すっかり辺りも暗くなってしまい、どうしようかと思っていたところ…わたくし、初めての旅でひどく疲れていたんでしょうね。水晶の木々の間に、美しい銀河がみえたのです。そして、それをみているうちに、どうやらそのまま眠ってしまったみたいで…。
目が覚めると、金の糸の上であなたが気持ちよさそうに眠っていました。
それで、気づかれないように、そっと離れようとしたら…。』


「音が…。」

『ええ。もう、この羽ったら大きすぎてほんと嫌になります。』

「嫌になる?そんな綺麗なのに?あっ…あの…ほら、僕まだ羽がないからさ。羽があってキラキラしてていいなぁって。アハハ…。
ところで、【ビー】やキミの、その羽から落ちるキラキラしたものは一体何?【ビー】は“星の木”を輝かせていたし、キミのは、僕の糸を鳴らすみたいなんだけど。」

『ああ、これは“ポー”といいます。でも、”ポー“が何かなんて、わたくし、考えたこともありませんでしたわ。 “金の星”の【かたち】にはみんな、生まれたときから、ついていますし。それに“金の星”では何ひとつ、特別なことなど起こりませんでしたから。ですが、確かに、【シュピ】の糸に触れると音がでるようですね。不思議です。そう!不思議といえば、【シュピ】は、どうやって空中に巣を描いているのですか?飛べないのでしょう?』

「ああ、あれはね、僕のお尻のあたりから出た糸にぶらさがって、風にユラユラしながら描いていくんだよ。」

『えっ、身体から糸がでるの?その糸は、どうやったら出せるようになるのですか?わたくしもやってみたいです。』

「ええっ?どうやって出す?そんなこと、考えたこともないや。生まれた時にはもう、自然にできてたからね。…って…あれっ?アハハ…。」

『ウフフ…。わたしたち謎だらけですね。』

「ほんと、謎だらけだね。」


⦅同じじゃないからこそ、尊い存在になる。⦆
【シュピ】は改めて【アーマイゼン】の言葉の意味を知った気がしました。


「あっ、そうだ!【ビー】に会いに行く?」
『会いに行くって?【ビー】がどこにいるか分かるのですか?』
「う、うん。まぁ。だいたいね。【シュメ】は上からついてきてよ。僕、まだ飛べないからさ。」

そういって、【シュピ】は、トコトコ歩き始めました。

『ねえ、待って【シュピ】…わたくし、なんだかおかしいの。飛べないみたいなの。』

【シュメ】のその声に【シュピ】が後ろを振り返ると、パタパタしている【シュメ】の羽の一部が消えていくのに気が付きました。
そして、【シュメ】も、だんだんと青ざめていきました。

『わたくし…どうしちゃったのかしら?』

「大丈夫。きっと、疲れているせいだよ。そうだ、【シュメ】。キミは、はここで待っていてよ。ぼく、【ビー】を連れてくるからさ。それまで、動いちゃだめだよ。じっとしていてね。すぐ戻るから。」

【シュピ】は、そう言って、急いで“星の木”に向かいました。

【シュメ】は薄れていく意識のなかで【シュピ】の後ろ姿が七色に光っていることに気が付きます。

『ああ、あれは…。』そういうと、パタンと横たわってしまいました。

【シュピ】は走りながら、【シュメ】が消えてしまうんじゃないかと不安になりました。そして、気付くと【シュピ】の目からは、涙がポロポロこぼれていました。

「【シュメ】が消えたらどうしよう。いやだ!そんなのいやだ!早く【ビー】をみつけなきゃ。【ビー】ならきっと、なんとかしてくれる!急がなきゃ!」

【シュピ】はこぼれる涙を何度もぬぐって、全速力で走りました。


“星の木”の下では【アーマイゼン】たちが樹液を集めていました。

『おお!【シュピ】そんなに息切らしてどうしたのさ。』
「ハアハア…。ねえ…。ハア…。羽のある…。【かたち】を…。みかけてない?」と【アーマイゼン】たちに尋ねました。

『えっ?羽のある【かたち】?』
『【ビー】のことかなぁ?』

「えっ?【アーマイゼン】、【ビー】のこと知ってるの?」
『もちろんさ。【シュピ】が生まれる前から”星の木“に来ているからね。』
『【ビー】なら…。』
『そういえば、まだ見てないね。』
『いつもなら、とっくに“星の木”の周りを飛んでるはずなんだけどね。』
『【ビー】といえばさ、たまに変なダンスしてるよね。』
『そうそう!こうやって片足あげてプルプルって。アハハ!』
と、【アーマイゼン】たちは【ビー】の真似をして、楽しそうに笑いました。

みんなが笑っているそばで【シュピ】は目に涙をいっぱいためたまま震えています。

『ん?【シュピ】どうした?』
何かを察した【アーマイゼン】たちは運ぶのをやめて【シュピ】に駆け寄りました。
『【シュピ】どうした?』
『何かあったの?』
『大丈夫?』
『何でも言って。』
『ぼくたち大勢いるからさ。』
『きっと力になれるよ。』
そんな【アーマイゼン】たちの優しい声に【シュピ】の目からは、こらえていた涙がまた一気にあふれだしました。

【シュピ】から事情を聞いた【アーマイゼン】たちは、役割を分担し、【ビー】を探すために四方八方に散らばって行きました。

“星の木”の下にいる【シュピ】の所へ、【アーマイゼン】たちから話を聞いた【マリ】がやってきました。

『ここは私が待っているから【シュピ】は森に戻って【シュメ】をみていて。大丈夫よ。【ビー】は必ずここにくるわ。だって、毎日来ていたんですもの。』
「うん。ありがとう。僕、森に戻るね。」
【シュピ】は、もう、落ち着きを取り戻していました。

急いで、森に戻ると【シュメ】が横たわっていました。

「あっ、【シュメ】大丈夫⁈」
『ああ…【シュピ】。どうやら、わたくし倒れてしまっていたようですね。』
「あっ、動かないで。今、みんなが【ビー】を探してくれているから。【ビー】がいればきっと帰れるから。だから…だから、それまで僕、【シュメ】のそばにいるから。」と手を握りました。

『ありがとう…。』
そう弱弱しく答えた【シュメ】の羽は、すでに、半分ほどが消えかかっていました。

そのころ、肝心の【ビー】はというと…。

おや?
いつものように“金の星”を出ましたよ?

そして“銀の河”付近まで来たときでした。

見知らぬ大きな【かたち】に出くわしたようです。

何やらその大きな【かたち】と話込んでいますよ。

時折、【ビー】は目をまん丸く見開いて驚いた表情をしています。

長~い立ち話のようです。

まさか、“水晶の星”で、みんなが探しているとも知らずに。


そして、長い立ち話を終えると、ようやく “水晶の星”のもとへ…。
いいえ、”星の木“のもとへと向かいました。


“水晶の星”に着いた【ビー】は、いつものように“星の木”の周りをひとまわりして
『あ~。待たせちまったなぁ。ごめん。ごめん。』と星の木をさすりました。

すると
『待っていましたよ。』と、どこからか声が。
『うわっ、“星の木”が喋った!』
驚いている【ビー】の下から【マリ】がぴょこんと顔をだしました。

『なんだ、【マリ】じゃないか。驚かすなよ。【マリ】が待っているのは俺様じゃあないだろ?』

『いいえ。今日は、みんなが“俺様”を待っているんですよ。』

『へっ?』
口をポカンと開けたままの【ビー】に【マリ】はその訳を説明しました。

すると、【ビー】は目をキリリっとさせ、ものすごい速さで森へと向かっていきました。

その様子を見かけた【アーマイゼン】のひとつは、近くの【アーマイゼン】にそのことを伝え
その【アーマイゼン】は、また別の近くの【アーマイゼン】へと
あっという間に【アーマイゼン】たちみんなに伝わりました。
流石のチームワークです。


森についた【ビー】は【シュピ】と【シュメ】をみつけました。

『おう!待たせたな。』
「ああ!【ビー】!待ってたよ。ねえ、【シュメ】が元気ないんだ。どうしたらいい?」と、羽のことは口に出さず【シュピ】は言いました。
【シュメ】の羽は、今にも、もう消えてしまいそうでした。

【ビー】は、眉間にしわを寄せながら、腕を組み、少しの間同じところを行ったり来たりしていました。
そして、突然、何かを思い出したかのように

『ああ!そういうことか!よし、やってみるか!』と言うと
【ビー】は、片足をあげ、その足をプルプルさせて粉のようなものを【シュメ】の羽にかけました。

すると、不思議なことに、あっという間に、再び大きな美しい羽が現れて【シュメ】はパタパタと元気いっぱいに飛びはじめました。

その姿は、とても優雅で美しく、みんながみとれてしまうほどでした。

飛び終えると【シュメ】は、羽を揃えて【ビー】と【シュピ】にお礼を言いました。
『ありがとう。【ビー】王子。ありがとう。【シュピ】。』
「ぼ、僕は何にもしてないよ。【アーマイゼン】や【マリ】たちがいてくれたから、【ビー】がいてくれたから、みんなが【シュメ】を助けたんだよ。それに僕、きみが消えてしまうんじゃないかって不安で不安で…。あっ、あれ?また…涙が…。」
どうやら【シュピ】は【シュメ】が元気になってホッとしたようですね。

『いやぁ。でも、良かった。良かった。
俺様もよ、ここに初めて来たときに、疲れのせいか上手く飛べなくなっちまってな。まぁ、それで、フラフラっと“星の木”にぶつかったってわけだけどよ。無事に“水晶の星”にたどり着いたし、“星の木”にも出会えたし、水飲んで元気にもなったし、さあ、帰ろうかって時に、そういや、何があるかわからないからって、この”ポー“をつけてきたことに気が付いてな。どうせなら、足を軽くして帰るかと、浴びて帰ったわけよ。そしたら、あっという間に”金の星“に着いてな。それなのに、全然疲れてないし、むしろ調子がいいくらいでよ。それからは験を担いで、これを習慣にしていたんだけどな。
もしかして、俺様の調子がいいのは、この”ポー“のおかげなんじゃないか?と思ってよ。それで、試してみたわけよ。いやあ、効いて良かった。しかし俺様って、やっぱりラッキーなんだな。うん。うん。』

「ねえ、【ビー】。その”ポー“っていったい何なの?」
『あっ、“ポー”か?
“ポー”はな“金の星”に咲く“花の花粉”のことだよ。
“金の星”で生まれた【かたち】はみんな、ついてるだろ。みんな、花の中から生まれてくるからな。』

『これで、“ポー”とは何かがわかりましたね。』
と【シュメ】が【シュピ】にささやきました。
「そうだね。まだ、謎ではあるけどね。」
『謎は謎だから、いいのかもしれませんね。』
「でもさ、片足分の”ポー”で【シュメ】がこんなに元気になるくらいなのに、【ビー】は、それを毎日浴びてるってことでしょ?」
『それで、戻ってくるたびに元気になっていたのですね。』
と、ふたつはクスクス笑いました。

こうして、元気になった【シュメ】は “金の星”に帰ることになりました。

【シュメ】は羽を揃えて
『みなさん。色々とありがとうございました。』と、みんなに挨拶をしました。

「僕、羽ができたら“金の星”に会いに行くね。それまで僕のこと忘れないでね。」
『ええ、忘れるわけがないわ。だって【シュピ】は、わたしくしにとって唯一無二の大切な存在ですから。』
と【シュメ】は言いました。
すると、【シュピ】は
「えっ?…えっ⁈」と、動揺し、透き通った顔を真っ赤に染めました。
【シュメ】と【マリ】はそんな【シュピ】をみて『ウフフ…。』と笑いました。

『さて、暗くなる前に帰らないとな。』
【ビー】は、“星の木”を愛おしそうにポンポンとたたき、残りの“ポー”を浴びると、ふたつの【かたち】は宇宙そらに飛んでいき見えなくなっていきました。

ふたつを見送った【シュピ】は、なんだかとても寂しくなりました。
そして【ビー】がなぜ、毎日”星の木“に会いにくるのかもわかる気がしました。

「僕にも羽があったらよかったのに。そしたら、毎日【シュメ】に会いに行けるのに。」
そう呟いた【シュピ】に、【マリ】は
「まあ、待つのも悪くはないわよ。ウフフ…。」と【シュピ】の肩をたたきました。
「確かに、そうだね。 “金の星”で【シュメ】が元気に過ごせるなら、僕もその方がずっといいよ。」

【シュピ】もまた【シュメ】を唯一無二の大切な存在と感じているようでした。


その夜【シュピ】は【シュメ】のいる”金の星“に少しでも近づけるように、森の一番高い場所に巣を描きました。
すると、“静かな森”に、どこからか心地よい風が吹いてきて【シュピ】の巣を優しく揺らし…


おやっ。



何だか
音が
聴こえませんか?



【シュメ】もまた、【シュピ】のいる”水晶の星“に届くようにと、大きく羽をはためかせていたようですね。

そんな【シュメ】が、“金の星”で羽をはためかせながら


あなたに向かって尋ねます。





「あなたの大切なものは何?」


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