Sally8Kreis

とある銀河のとある星の生き物たちの物語を書いています。 只今、地球の蜘蛛に似ているシ…

Sally8Kreis

とある銀河のとある星の生き物たちの物語を書いています。 只今、地球の蜘蛛に似ているシュピが主人公の8つの章からなる物語 “銀河の森のアハシュピ” を書いています。

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⁂Ⅴ Libelleの章 ⁂

次の日、【シュピ】は、いつもよりも早く起きて“星の木”に向かいました。 「おはよう!【マリ】。」 その声に、“星の木”の下でまだ眠っていた【マリ】が 『んん…どうしたの?【シュピ】。』 とまだ開かない目をこすりながら答えました。 「ねえ、僕、羽がどうやったらできるのか知りたいんだけど【マリ】知ってる?」 『そうねえ…必要だったらできるんじゃないかしら?…ふぁぁ~。』 と【マリ】は、大きなあくびをしながら答えました。 「必要だったら?」 『ええ。必要がないならできないの

    • ⁂Ⅳ Schmeの章 ⁂

      次の日、【シュピ】はある音で目を覚まします。 それは、どこかで聞いたことがあるような、懐かしい音でした。 【シュピ】は辺りをキョロキョロと見渡しました。 すると、目の前に“キラキラした何か”が降っています。 それが、“シュピの糸”を揺らし、心地よい音を奏でているのでした。 「あれ?これって、もしかして【ビー】が撒いていた輝かせるやつ?もしかして【ビー】が森にいるの?」 【シュピ】は、空を見上げて【ビー】を探します。 すると、そこには大きなシルエットの何かがいました。

      • Ⅲ Bienenの章

        次の日【シュピ】は 【星の木】の上で飛んでいる ある【かたち】に出会います。 【かたち】は 何かを撒いているようです。   「こんにちは。」 と【シュピ】が話しかけると 『おう。』 と【かたち】が応えます。 「ぼくは【シュピ】。 あなたはだあれ?」 『俺様か? 俺様は【ビー】だぜ。覚えときな。』   その【かたち】は 蜂に似ている【ビー】でした。   「うん、覚えとくよ。 ところで【ビー】 あなたはここで何をしているの?」   『俺様が何をしているかだ

        • Ⅱ Ameisenの章

          次の日 【シュピ】は”水晶の原”で 小さなある【かたち】の群れに出会います。 【かれら】たちは一列に並び 何かを運んでいるようです。   「こんにちは。」と 【シュピ】が話しかけると 『こんにちは。』と 【かれら】たちのひとつが応えました。   「ぼくは【シュピ】あなたはだあれ?」 『ぼくは【アーマイゼン】だよ。』 と、別のひとつが応えました。     その【かたち】は蟻に似ている 【アーマイゼン】でした。   「初めまして【アーマイゼン】 きみたちは

        ⁂Ⅴ Libelleの章 ⁂

          Ⅰ Mari*Mariの章

          主人公は 蜘蛛に似た【かたち】の【シュピ】 【ママシュピ】と【パパシュピ】が水晶の丘で出会い”ペア”となり そして【シュピ】が誕生しました。   その日、生まれたばかりの【シュピ】は ”水晶の原”にある”永遠の池”の前で ある【かたち】と出会います。     「こんにちは。」と、【シュピ】が話しかけると 『こんにちは。』と、ある【かたち】は応えます。   「ぼくは【シュピ】。今朝、生まれたばかりなんだ。あなたはだあれ?」   『わたしは【マリ】よ。』

          Ⅰ Mari*Mariの章

          *序章*

          どこかの宇宙にある”とある小さな星” それは、透明な水晶に覆われた ”水晶の星”でした。   ある時、 《ヒュウウウウウウー…》   と、真っ黒な宇宙から ”光る何かが”が ”水晶の星”に向かって落ちてきました。     《ゴツン…》   《ガシャガシャガシャガシャ…》   その衝突で ”水晶の星”の表面は 激しい音をたてて砕け ”光る何か”が衝突した穴からは 地中の金や銀やらが 宇宙に向かって 勢いよく噴き出していきました。    

          *銀河の森のアハシュピ*

          広大な宇宙の森の中 銀河と呼ばれる巣の中に 透明な美しい星があります。 その小さな星の静かな森の中に まるで銀河のような巣をつくり 静かに暮らしている蜘蛛がいます。 この物語の主人公の名前は 【アハシュピ】 来る日も来る日も 金の絹糸を紡いでは巣を描く それは宇宙に向かって 日記をかいているかのようにもみえます。 とっても大切な “なにか”を忘れてしまわないために。

          *銀河の森のアハシュピ*

           ~はじめに~

          ふと夜空を見上げれば 星々がキラキラと瞬いていて 私たちにとってそれは ごく当たり前の暗闇に光る 星々なのですが もっともっと大きな視点でみたら この暗闇が実は 真っ白な光の中の黒い星々であって そしてさらに大きな視点でみた宇宙は 実はクリスタルのように透明で だから果てしなくみえている…。 なんて水晶をのぞき込めば そんな宇宙がみえてきます。 まだまだ未知の宇宙。 ひょっとしたらどこかの銀河には 地球と似たような惑星があって その惑星には こ

           ~はじめに~