⁂Ⅴ Libelleの章 ⁂
次の日、【シュピ】は、いつもよりも早く起きて“星の木”に向かいました。
「おはよう!【マリ】。」
その声に、“星の木”の下でまだ眠っていた【マリ】が
『んん…どうしたの?【シュピ】。』
とまだ開かない目をこすりながら答えました。
「ねえ、僕、羽がどうやったらできるのか知りたいんだけど【マリ】知ってる?」
『そうねえ…必要だったらできるんじゃないかしら?…ふぁぁ~。』
と【マリ】は、大きなあくびをしながら答えました。
「必要だったら?」
『ええ。必要がないならできないの