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まこの短編小説

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好きな曲を題材に短編小説を書いてます。
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#小説

【アオバ】

白いシャツが風に膨らんで、袖の方から抜けていくのが気持ちいい。
ブレーキで微調整しながら、下り坂を勢いよく下っていくのはまさに爽快だ。風を切っていく。
あれだけ満開だった桜も、いつの間にか葉桜へと変わっていた。
僕は、青々と瑞々しい葉桜の方が好きだ。
淡いピンク色の桜も“春”を盛大に彩ってくれているのは間違いないのだけど。

土曜日の午前授業を終えた帰り道
下り坂に沿って植えられている桜の木を眺め

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【Lady bird】

明け方の街は1日を終わりきった表情で
それでいて、眠気まなこな表情で始まっていく。

路肩には、空になったインスタントラーメンの容器や、少しだけ入った缶コーヒー、吸い殻、まさに、【ゴミ】としか呼べない物たちが散らばっている。

どうせ誰かが片付けるんだろう

横目でそれらを見ていく人たちは
皆が皆、そう思っているから気にもしない。

こんな事は日常茶飯事だったはずなのに
あの日を境に胸を締

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【すみか】

プルルルル…プルルルル…

どこかで携帯が鳴っている。
頭はまだ夢の中のはずなのに
携帯の音が頭に響いている。

手探りで、ベッド周辺にある携帯を探す。

はい…

賢二?
すっごく天気がいいよ!
海に行こ!海!
聞こえてる?もしもーし!

…わぁーー!

突然、耳元が震えて目を覚ました。

聞き慣れた笑い声の向こうに
見慣れた顔がぼやけて浮かんできた。

それは卑怯だぞ!

やーっと起きた。

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【流れ星】

ヴーヴー、ヴーヴー。
テーブルに置いていたスマートフォンが震えている。
カーテンの向こうが少しだけ明るい。
ようやく朝になりはじめた頃だろうか。

瞼を開けきらないまま、ベッドから思いっきりテーブルに手を伸ばしてスマートフォンを見た。

佳奈の笑った顔が画面いっぱいに映し出されていた。

「もひもふぃ」

「ごめんね、めちゃくちゃ早い時間に」

「ほんとだよ。どうした?」

「今日、彗星が見えるん

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