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まこ
2020年11月1日 13:14
ヴーヴー、ヴーヴー。テーブルに置いていたスマートフォンが震えている。カーテンの向こうが少しだけ明るい。ようやく朝になりはじめた頃だろうか。瞼を開けきらないまま、ベッドから思いっきりテーブルに手を伸ばしてスマートフォンを見た。佳奈の笑った顔が画面いっぱいに映し出されていた。「もひもふぃ」「ごめんね、めちゃくちゃ早い時間に」「ほんとだよ。どうした?」「今日、彗星が見えるん