自社キャラクターの活用について考える
弊社にはマスコットキャラクターがいます。
上の話でもあるように、
会社に代わって会社のPRをしてもらう目的で制作されたキャラクターだったのですが、現状あまりうまくいっておりません。
というのも、そもそもキャラクターにまだ名前もなければ設定もまるでないような状態なので、どんなキャラとして使えばいいのかが難しく、結果的に登場させる場面が少ないのが問題ではないかと。
さらに考えていくと、プロダクトやサービスのマスコットではなく制作会社のキャラクターという立場なのも使いにくさを助長しているようにも考えられます。
誰に向けて何をしているキャラなのか、存在目的が曖昧なままでは広く認知され愛されるキャラクターになるのは難しい。今一度、キャラクターについて考える必要がありそうです。
社内でのイメージ
というわけで、キャラクターの活用を考えるにあたり、そもそも社内ではどう思われているのか。社内アンケートを実施しました。
結果を見ると「かわいい」という回答が多かった一方で「シュール」という意見も目立ちます。とはいえ全体的に肯定する回答が多く、トートやステッカー以外のグッズも欲しいというスタッフが多いようでした。
中には「Zoom背景を使っていると反応がもらえて話のネタになる」というコメントもありました。キャラクターの存在は肯定的に捉えられているようなので、使い道を考えることができれば活路は開けそうな気がします。
他社事例を見る
いろんな企業が自社キャラクターを持っていますが、それぞれどのように使われているのでしょうか。何かヒントはないかと5つほどピックアップして活用事例を見てみました。
LINE LINE FRIENDS
メッセンジャーアプリとして有名なLINE。
スタンプのキャラクターとして登場した「LINE FRIENDS」が人気になりキャラクター商品やアニメ・ゲーム化、さらにパートナーシップを組んだりと様々な広がりを見せています。
やはり、アプリ内でキャラクターを使えるというのが効果的な使い方なのではないでしょうか。
東京電力 でんこちゃん
初めは企業のマスコットになる目的でつくられたわけではなかったものが、気づいたら人気が出ていたというタイプのキャラクターです。その人気を受けて後から設定が追加されていったそうです。
初出が1987年とあるように、長らく愛され存在しているキャラクターの成功事例と言えるでしょう。
GitHub GitHub Shop
ソフトウェア開発のプラットフォームであるGitHubのキャラクターが「Octocat」。GitHub Shop 内でグッズを買うことができます。
色々な種類のフィギュアやぬいぐるみの他、YubiKeyのようなギーク向けの商品を展開しているのが特色です。
JR東日本 Suicaのペンギン
絵本作家の坂崎千春さんがデザインしました。坂崎さんの絵本に出てきたペンギンのキャラクターがモデルになっているそうです。
実は弊社のキャラクターと被る点があって、なんとこちらのキャラクターにも名前がありません。一人一人が持つICカードの分身だからニュートラルな存在であってほしいという理由で名前をつけなかったそうです。
詳しくはこちらをご覧になってみてください。
Lawson あきこ
Lawsonの情報をTwitterなどで発信するのに使われています。家族や仲間がいて相関図がまとめられているなど設定の豊富なキャラクターです。Vtuberデビューもしているとか。
こうして他社のキャラクターを見ると、設定がしっかりしているとかターゲットをちゃんと絞っている、方針を定めて運用されているのだなーということがわかります。
キャラクターの活用
冒頭でも述べましたように弊社のキャラクター、まだ名前がありません。
見た感じ、左が男性で右が女性なのかなと思うかもしれませんが、特に性別もありません。
便宜的に左を「Sくん」右を「2(ニー)さん」と呼んでいます。
名前はずっと募集中のままです。
「人格」や「ターゲット」を定める
今後もっと知名度を高めていくにあたって、
「Sくん」と「2(ニー)さん」の関係性は?何歳?出身は?何食べるの?何が好き?そもそも何なの?宇宙人?喋るの?
といったキャラクターストーリーをリッチにして命を吹き込むことで、共感性を高めることが重要なのではないでしょうか。
その上で、デザインにあった人格にする(見た目が特徴的な分、シンプルなキャラ設定にした方がいいのではないかと思ったり)。
また、キャラクターは自然発生したものではないので存在目的を与えなければいけません。
誰に向けて何を発信しているのか。社内?それとも社外に?あるいは両方?ターゲットを絞る必要があります。ここは知名度や認知度を高めたいと思っているのでまあ社外でしょうか。
運用方法を考える
そうやってキャラクターの人格やターゲットが定まれば運用方法も見えてきます。例えばですが、、
情報発信の際、語り手になってもらう。
SNSを始める
eSports部のキャラクターに
バーチャルオフィスの案内役
踊らせたり走らせたり
Sくん2さんで対談や漫才をしてもらう
グッズにも人格を反映
こんなことができそうです。
さらに運用の際は、期間と評価方法も決めておくといいかもしれません。当たり前のことかもしれませんが、PDCAサイクルを回すことは大事。
社内でもう少し相談して、今後の会社キャラクターの在り方について考えていきたいと思います。続報をお待ちください。