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アンナチュラルをみて変わった人生観


つい先日、友人に引っ張られて「ラストマイル」見に行きました。一言で言えば私は「面白かった」側の感想が言える人です。

野木ワールドを全開に出した不穏な雰囲気、視聴者を騙しにいく巧みな演出、ほっそい伏線を全て繋げる怒涛の伏線回収、絶対に恋愛に発展しない男女バディ。ホントもう最高でした。
あえて重箱の隅をつつくとしたらもっと爆発の威力が欲しかったですねー!死傷者100人前後行くくらいの!超大爆発が起こってくれたら気分爽快だったのに!! (尚、これを見る直前にマッドマックスを見ていました)

前置きが長くなりましたが、今回この「ラストマイル」を見た後、同じ世界線でシェアードユニバースのドラマ「アンナチュラル」と「MIU404」を見た方がいいと勧められたので2つとも視聴してきました。
結果、後者ふたつとも号泣案件でした。ラストマイルで既に致命傷なのに。
今回はこの3作品のうちの一つ、

アンナチュラルをみて変わった人生観

について話したいと思います。

※以下、TBSドラマ「アンナチュラル」についての感想を記載しています。ネタバレは避けていますが、匂わせ、セリフの1部を記載しています。未視聴の方は自己責任でお願いします。


まずは作品についてざっくりご紹介しますね。

アンナチュラルは、不可解な死「アンナチュラル・デス」の真相解明を使命とするUDIラボ。そこに勤務する三澄ミコト(石原さとみ)が同じラボにいる様々な登場人物と共にご遺体に向き合い、本当の死因や知られざる過去を突き止めていくミステリードラマです。

このドラマの凄いところは、主人公三澄ミコトのことはもちろん、犯人から被害者遺族まで登場人物全てがお話の中で"生きている"のを感じられるところ。もう本当野木亜紀子先生には頭が上がりません!
話が進む度に三澄ミコトの為人にどんどん魅力されていって、気づけばアンナチュラルというドラマの虜になってました。そして、ああ……………中堂系(井浦新)……………ああ……あっ……あ……(カオナシ?)

このドラマ、主題歌がかの有名なイメソン大魔王米津玄師の「lemon」なんですけど、アンナチュラル見る前までは普通にいい曲〜って聞いてたのに、見る前と見た後じゃ全然違う感想になるんですよ。
なんてったってアンナチュラルは
lemonが中堂系の曲になってからが本番だから。
もうほんとこれに尽きますね。もう前みたいに何気なくlemonを再生できなくなりました。どうしてくれるんですか?あーあ。(あーあ)
私にとっての初見中堂系はラストマイルでソファに寝転がっていた口悪井浦新だったので、アンナチュラルをみて「な、中堂系………お前ってやつは…………(頭を抱える)」ってなってましたね。お前、純愛の男だったのか…………………

そんな中堂系に脳を焼かれていた私ですが、お気に入りのキャラクターは久部六郎くん(窪田正孝)です。久部くんはUDIラボにアルバイトとしてやってきた現役医学生で、解剖には補助として雇われています。三澄ミコトと共にご遺体を解剖し死因を追求していくのですが、久部くんがUDIに来たのにはとある理由があり………?という物語のキーにもなる重要なキャラクターです。
窪田正孝は何故こうも冴えない大学生役が似合うのだろうか。眼鏡医学生、めろい。めろすぎる。私の性癖にぶっ刺さりなんですけど!?

そして主人公、三澄ミコトとの関係性にも注目して頂きたい。もう彼、

ミコトのことめちゃくちゃ好きなんですよ!!

それは初めてUDIに来た時三澄ミコトに一目惚れをするくらいには。彼氏がいると聞いてわかりやすく動揺するくらいには。バイクの後ろにミコトを乗せてあげるくらいには!!!!!大好きなんですよ!!!!!!!ミコトのことが!!!!!

でも最初の久部くんにはまだまだ慣れないことが多くて、勉強不足で、被害者遺族に寄り添えていなかったり、へっぽこ推理をしてしまったり。それでも三澄ミコトと共に新しい価値観を学んでいき成長する。そんな久部くんが私にはとっても魅力的に写りました。
このドラマには様々な登場人物が三澄ミコトと出会い良い方にも悪い方にも変わっていくのですが、彼がドラマ内で一番人生観が変わったキャラクターなんじゃないかなーと思っています。

そして私も同じでした。ここからは三澄ミコトによって人生観が変わった話をしたいと思います。

元々私、長生きはしたくない派でした。
出来れば若いまま死にたいし、死ぬのより老いる方が怖かったです。

それでも、2話を見て特別じゃない明日のご飯でさえも生きる希望になること。4話を見て夢なんて立派なものがなくても、小さな目標でも明日のモチベーションになること。8話をみて、帰る家があるのが当たり前じゃないこと。
ほんとこんなこと当たり前なんですけどね、当たり前であることを忘れるくらい今まで自分の人生に関心がなく、どうせいつか死ぬ、人間いつかくたばるのだからどうでもいいだろうとしか思っていませんでした。
でも三澄ミコトは、前を向いて生きていました。
明日のご飯があって、目標があって、帰れる家がある。それだけで人は生きられる。人間は、意外としぶとい。
死ぬのに良い人も悪い人もいなくて、たまたま命を落とすんです。そして、私たちはたまたま生きている。たまたま生きている私たちは、死を忌まわしいものにしてはいけない。
死に場所は選べないけれど、自分の人生、後悔が無いように生きないといけないなと改めて感じました。これからもたくさん映画を見てたくさん本を読もうかな。人生は長くないから。


三澄ミコト、とっても良いキャラクターでしたね。久部くんもそんな三澄ミコトだから心を動かされたのだろうし、三澄ミコトの強さが、作中でたくさんの人を救っている支えなのだなと実感しました。ドラマ「アンナチュラル」を構成するに欠かせない人物だったと思います。

そしてそれは三澄ミコトだけではなく、アンナチュラルに登場する被害者遺族や、殺した犯人、そして遺体になったご遺体まで。
全てが何一つ欠けてはならない、繊細な糸を繋げて作られた一つの作品のようなドラマでした。


次は「MIU404」について語ります。
そして次の次の次くらいではネタバレありでアンナチュラル8話の感想語りたいです。語ってもいいですか?自分、これでもここでは久部六郎への語り控えめにしたんですよ。8話の久部六郎、ほんとめっっつつちゃよかったのでネタバレありでいつかこの感情まとめたいと思います。

ほんと見てよかったし、ラストマイルの後に見たからこそ感じたことがありましたね。MIU404
もアンナチュラルも、本当によかった。とある犯人役の人が最初から最後まで悪役を貫いていた事が本当によかったです。
ありがとうアンナチュラル。ありがとう野木亜紀子先生。ありがとう米津玄師。みんな生きていてくれてありがとう!!センキュー!!!!


敵は不条理な死。
でも、生きている限り負けない。

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