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飯田栞月というアイドルについて


人生で挫折を経験した時、人はどうすれば良いのでしょうか。落ち込んで立ち直れなくて もうだめだ いっそこのまま楽になれたら ってなった時、貴方はどうしますか?
私はそんな時に、ある女の子に出会ったんです。


皆さん「飯田栞月」という一人の女の子を知っていますか?


produce101 Japan the girls
という番組が去年の冬頃に始まりました。
通称日プと呼ばれるその番組は所謂「サバイバルオーディション番組」で101人の女の子たちを集め、歌って踊っているところを番組として放送し、最終的に私たち一般人の投票によって11人まで絞りデビューするアイドルを決める まさにサバイバルの名に相応しい番組です。

彼女はそのオーディション番組に参加する101人のうちの一人なのですが、私はこの子に人生を救われました。と言ったら大袈裟かもしれませんが、そう思えてしまうほど彼女に惹かれてしまったのです。

ここで飯田栞月ちゃんのプロフィールをざっと紹介しましょう。

生年月日 2004/12/04
出身地 東京
MBTI ENFP
身長 160cm
趣味 歌、かき氷巡り、キャラクターグッズを集めること
特技 歌、絵、お料理

この非常にわかりやすい1分PRを見ていただいたら彼女の全てがわかると思います。そう、彼女「宝塚受験生」だったんです!このPRに宝塚風自己紹介を持ってくるなんてインパクト強すぎて自己プロデュースも大成功ですよね。
私も宝塚は大好きで、おばあちゃんに連れて行ってもらった星組公演「1789 バリスティーユの恋人たち」を見て華やかな舞台に感動した記憶が残っています。

元宝塚受験生で、クラシックオペラが上手で、美術の才もあるなんてどこのお嬢様ですか!? ってなりますよね。
彼女を最初に見た時、この子は周りからとっても愛されて育ったんだろうな。生まれながらにしてお嬢様で、挫折とは縁のない華やかな人生を送られているのだろうな。そう 思っていました。

ですが、「元タカラジェンヌ」とは言っていません。「元宝塚受験生」です。そう、彼女は一度、いや四度ほど挫折を繰り返していたんです。

私はこの1分PRをもう一度見返しました。
その時スクロールしたコメント欄にこう書かれてあったのを覚えています。

この子が宝塚の自己紹介ネタをここに持ってこれるまでにどれほど努力をして悔しい思いをしたか。

これを見て私は、なんて酷いことを考えてしまったんだと思ったのと同時に、一気に彼女に惹かれました。このオーディション当時彼女は18歳。宝塚の受験資格がある年齢は15~18歳の最大4回だけ。本当につい最近まで、タカラジェンヌになる夢を追っていた受験生だったんです。
この子は、何年も追っていた夢を打ち砕かれても尚、まだ立ち上がってステージに立とうとしていました。
そんな頑張っている彼女を応援したくなるのは自然なことで。笑っている姿がかわいいこと、食べることが好きなこと、所作から何故か気品が溢れ出ていること、年下からいじられポジにされていること、すきの理由は後付けで増えていって 気づけば「飯田栞月」の名前を毎日目で追うようになっていました。

ですがこれはオーディション番組。11人以外は脱落、というのがオーディション番組の面白いところであり嫌なところです。彼女の初回順位は31位でデビューには程遠く、デビュー順位にいる上位陣とは明らかな差がありました。とにかく何処かで話題にならなければいけない。何か話題を掻っ攫うようなことをしないとすぐに脱落してしまう。

そんな彼女のパフォーマンスは思わぬ所で話題になります。それが冒頭の動画です。

当時の周りの反応は嫌というほど覚えています。
最初こそこの栞月ちゃんの歌い方に否定的な声が多く上がっていました。
「これはアイドルじゃないでしょ…」みたいな。
「クラシックかなあ?」って、馬鹿にしたような意見も多く目立ちました。彼女が3年間、血のにじむような努力をして手に入れたこの歌声が、土俵が変わるとこんなに真っ向から否定されてしまうのかと  本当に心底悔しい思いでいっぱいだったし、多分本人はもっと悔しかったと思います。

でも私は、この歌声に人生を救われました。

「同じステップの毎日じゃ
生きてることさえ忘れちゃう
それじゃ張りがない〜♪」

この1分10秒辺りのこのフレーズ、本当に元気が出ませんか?笑
私はこの声を聞いただけで口角が上がるようになってました。そして、思わず泣きそうになりました。私の今までの人生、もしかしたら無駄じゃなかったのかもなって思えたんです。
私はこの時期、人生のどん底に突き落とされていました。本当に元気がなくて、もうこのまま楽になれたらいいのに。そう思うくらいには気が狂っていたと思います。たかが失恋如きでこんな事になるなんて馬鹿馬鹿しいですが、それでも栞月ちゃんは、どんなことがあっても前を向いていました。「きっと明日はいいことあるはず〜♪」って彼女が歌うだけで、本当にいいことがある予感がするんですよ!

どんなことがあっても決して諦めない。過去に挫折を経験してもそれを後ろ手に隠しながら、愚直に前を向いて、明るく、歌って踊れる女の子。
これをアイドルと呼ばずになんと呼ぶのでしょうか?きっとアイドルって、こういうので良いと思うんです。というかこうあるべきなんです。ダンスが上手いとか歌が上手いとか、やれビジュアルがどうやれ身長がどうとオーディション期間中にもTLで度々問題になっていましたが、なんか、アイドルって…こういうものだよなあって彼女を見て久しぶりに実感しました。
そうそう、こういうのでいいんだよこういうので!!!

私はこの子をどうしても一般人に戻したくない。もう、あと一歩届かないなんて辛い思いをさせたくない。そう思いました。
そう思ったのはどうやら私だけでは無かったようで。この動画が公開されてから何日か後、コメント欄には「栞月ちゃんの声に元気をもらいました」とか「金運上がりそうな声」「クラシックネキ最高!」(?)とか肯定的(?)な意見が目立つようになりました。
どうやら彼女の歌声はするめ方式だったようです。

そして彼女の快進撃は止まりません。
次の評価では安室奈美恵さんの「HERO」の歌唱。そこで彼女は

「私らしく、脱クラシック!」

を目標に掲げました。クラシックというのは、彼女のbody&Soulの歌声を「クラシックかなあ?」と馬鹿にされたことが由来です。
なんと彼女は少し見ない間に3年間の努力で手に入れたクラシック歌唱アイドル歌唱に変えようと奮闘していたのです。「私らしく」「脱クラシック」で若干韻も踏んでいて、これは瞬く間に話題になります。
彼女は一度バズった「クラシック」に留まらず、また更に進化をして「私らしく」HEROを歌うと言うのです。

その頃の私は、もう彼女の虜になっていました。あの子が頑張っているから、私ももう少し頑張ろうかなって 文字通り私に元気を与えてくれた彼女へ恩返しがしたく、当時は毎日必死に布教活動をしていましたね…。

そうして話題をかっさらって行った栞月ちゃんはコンセプトバトル(オリジナル楽曲での評価)・ファイナルバトル(生放送での評価)と順当にデビューへの道を進んでいきました。

そんな私の人生のアイドル「飯田栞月」ちゃん。

なんと、

デビューできました〜!!!!!

そして先日8/28、初カムバックとしてアルバム「Hi-Five」をリリースしています。

彼女の順位グラフはこんな感じです。
初回からどんどん順位を伸ばしていき、デビュー組からは唯一の初回30位代からのデビューです。(他のデビューメンバーは皆下がっても15位代だった)

人生で挫折を経験した時、人はどうすれば良いのでしょうか。私はこう言います。

「飯田栞月を!見ろ!!」

あの子が頑張っているから、私ももう少し頑張ろうと思えるような 元気を与えてくれる、手が届きそうで届かない、天性のアイドル。
私にとっては飯田栞月が、正しくそれでした。

栞月ちゃんへ、あの時ステージに立つことを諦めないでいてくれてありがとう。
おかげで私は今、こんなにも元気でいられてます! 栞月ちゃんを見つけられて良かった!
ずっとずっと大好きです。

私がnoteに綴る「好き」の記録として、飯田栞月ちゃんは切っても切り離せない存在でした。noteを始めたら一番にこの子のことを書こうと決めていたので、こうして皆さんに飯田栞月の魅力をお伝え出来て嬉しいです。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。最後に、彼女が歌った曲で一番大好きな歌詞を書いて終わりにします。


今も残ってる あの傷も
ここに来るため 作られた ♪

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