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夜に寝れない人に憧れる、夜に起きていられない私

夜に寝れなくなってしまう人や1日中布団にいられる人にとても憧れる。
私自身はとっても健康体。
9時に寝て、朝4時半に起きる。(朝早すぎじゃない?というツッコミは無しで)
次の日の仕事に支障が出ないように、イライラしない様に、規則正しい生活を送らないと不安になってしまう。
1日中寝ようものなら、もったいないと思ってしまう。

でも、理性で制御できないくらいぐったりできると心おきなく休めていいなぁと思ってしまったりする。ギリギリ壊れないところでうまくコントロールしてしまう自分に嫌気がさす。


今日、紹介するのは、
夜さんの「眠れぬ夜にはケーキを焼いて」
この本はコミックだけどエッセイでレシピ本。
一冊で三役を担うちょっと不思議なジャンルの本。

どうしても夜に寝れない日や朝起きれない日がある、作者の夜さん。
そんな寝れない夜にケーキを作って心を安定させる。
起きたら夜だった、そんな日に「1日を無駄にしてしまった」と悲しい気持ちを、ケーキを作る達成感で打ち消したいからだとか。(わかる気がする)
私がコロナ禍において、コーヒーを豆から挽いてみたり、ジャムを作ったりした、あの気持ちと同じかなと思う。

夜は苦手だ。
夜というだけで、気持ちが暗くなってしまう。
悩まなくていいことまで悩みだし、自分が人間の底辺に思える。

夜さんはそんな弱い部分を励ますでもなく、鼓舞する訳でもなく、ただ受け入れてくれる。
夜さんにも弱い部分があって、その弱い部分をお菓子を作ったり、食べたりすることで受け入れているんだと思う。

落ち込む、落ち込む、落ち込む…。
どんなに落ち込んでもお腹は空く。
夜が苦手な人も、朝が苦手な人も、器用な人も不器用な人もそれは同じだ。

この本を読むと、そんな当たり前のことに気づかされる。
そしてお腹がすく。笑


息苦しい生活の中で、おなかをすかせて落ち込んで帰ってきた夜に、この本を読んで自分に重ねるのであった。

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