27時

文章を書くのと読むのが好き。音楽が好き。虚構だか現実だかわからないことをとりとめもなく書く。読書記録は本の内容を含みますのでご了承ください

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文章を書くのと読むのが好き。音楽が好き。虚構だか現実だかわからないことをとりとめもなく書く。読書記録は本の内容を含みますのでご了承ください

最近の記事

読書記録

①変な家 雨穴 途中までネット記事か何かで見かけて読み、続きが気になったため購入。 前半で主人公たちがかなり勝手な憶測をして盛り上がっているので、いやいや実際そんなわけないでしょ、と思いながらもなんだか気になってしまう、この辺の話の運びはなかなかうまいと思う。 しかし残念ながら前半の盛り上がりを越えることはなく、全体としてはやや尻すぼみな印象。 後半は特にミステリ慣れしている読者にとっては、え、仕掛けそれだけなの?とやや期待外れの内容で、もう少し前半の都市伝説を生かした展開に

    • 読書記録

      ①殺人出産 村田沙耶香 気持ちが悪かった。読んでいる間ずっと気持ちが悪くて、話の内容で頭の中がいっぱいだった(とくに表題作)。倫理や常識、そういったものを捨てて、内容だけ比較するとしたら、殺人も出産も同じくらいグロテスクなものなのかもしれない。短編はいずれも現在の常識を覆す内容で「もしこうだったら」という着眼点は面白い。 ②肩ごしの恋人 唯川恵 よくわからない人たちが色々な過程を経てよくわからない終着点に辿り着く話。自分が何か共感できないとしても、フィクションの他人の人生を

      • 読書記録

        まとめて何冊か分。 ①ファーストラヴ 島本理生 ストーリーが面白かった。主人公とその周囲の人々との関係性を軸に、事件についての謎解きが進行するのだが、細かい描写を交えつつ、張り巡らせた伏線をしっかりと回収していく感じ。展開そのものはそこまで予想外ではないので安心して読める。最近映画化するということで話題になっているらしい。ちらっとキャストを拝見して、主人公が北川景子さんなのは美しすぎではないかというのと(ここまで強めの美人だったらこの恋愛経験はしないと思われる。本人の自己分

        • 読書記録「推し、燃ゆ」

          推しという言葉はとても便利だ。 特定のアイドルやグループを応援するような意味合いで、○○推し、と使われていたのが最初のように思うけれど、いつしか応援しているその人という意味で見かけるようになった。 今日、Twitterはじめネット界隈においては、色々な対象への抑えきれない愛の、呟きというよりは叫びが散見される。よって、『推し』への愛について、リアルな生の声を見聞きすることができる。『推し』の推し方には色々なタイプがあると思われるが、本作の主人公は『解釈』するタイプで、推しの

          背中の白文字の英文を

          走った。久しぶりに走った。 そもそも、走るのは苦手である。基本的に運動はすべて苦手だ。 反射神経も毛頭ない。備わっているのか疑問なレベルである。 さらに、注意力散漫、頭の中は常に多数のウインドウが開きっぱなしで、えっと今考えてるのってこれだっけ?あ、別のタブ?別のページだっけ?あれ閉じちゃった?という状態のため、いきなり行動すると大変なことになる。 しゃがんで下の引き出しをごそごそした挙句、直前に上の棚の扉を開けたままにしているのを忘れて思いっきり立ち上がり、頭をぶつける。

          背中の白文字の英文を

          冷蔵庫のヨーグルトの夢をみる、自由

          基本的に気に入ったものはリピートするタイプである。 KALDIで豆乳ビスケットを購入し、成城石井でアボカドチップスを選び、スタバでムースフォームラテを頼む。 ペンが出なくなればジェットストリームの替え芯を、手帳がなくなれば新しい高橋の手帳(ウィークリーと決めている)を求めて文房具店へ行く。 繰り返すほど気に入っているというのもあるし、今さら外れを引きたくないというのももちろんあるけれど、現代社会において、選択の自由というのは時に煩わしいのだ。 仕事帰り、駅前のスーパーに

          冷蔵庫のヨーグルトの夢をみる、自由

          新しいリップを買う、その理由

          春なので新しいリップを買った。春なので。理由なんてそれだけだ。 音楽を聴いているときなど、どうしようもなく感情が高まるときがある。 とりわけスピッツが好きだ。 他も色々聴くけれど、スピッツは他のアーティストの作品ではとても代替できない、私にとって唯一の存在である。 (このあたりは語り始めると長くなるので、またいつかの機会に) https://youtu.be/51CH3dPaWXc ロビンソン。大変有名な、彼らの代表曲の1つである。 「2人だけの国歌を作りたかった」と確

          新しいリップを買う、その理由

          春、始まり、嘘ではなく

          本日は4月1日、エイプリルフール、 新年度開始日にして、新元号発表の日だった。 大晦日のカウントダウン並みに、いやもしかしたらそれ以上に世の中が沸き立っているのを感じて、そわそわしながらも、 心の底から乗り切れてもいない自分を感じていた。 それでも気にはなるし、久しぶりの休みだったので、 なんとなくテレビをつけて、中継を見守る。 (TLを追ってもいいけれど、ネタやフェイクに心を動かされるのも面倒だったし、なんとなく発表の瞬間くらいは動画で見たいのだった) 昭和の最後に生ま

          春、始まり、嘘ではなく