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26歳独身のエンジニアが土日に作る最高のカレーのレシピ
この記事はpaiza advent calendar 2024 12日目の記事です。
近況報告
paizaのエンジニアのもじゃです。21年新卒入社なので、早いものでそろそろ4年目に突入しようとしています。
仕事では去年に引き続き主にtoB周りの開発を担うチームのリーダーをやっています。未だ常にリーダーとして自分がどうあるべきなのか、そして今後どこを目指すべきなのか不安で眠れぬ毎日ですが、まあ多少は板に付いてきたということにしておこうかなという感じです。
私生活では20代前半が完全に終了したことに今更焦りはじめ、突然丁寧な暮らしを意識してみたり、肌荒れが気になり出してずっとバカにして遠ざけてきた化粧水を毎日使うようになったり、さして外に出かけるでもないのにそこそこ値が張る香水を使ってみたり、手当たり次第闇雲に毎日を生きています。誰か助けてくれ。
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友人に「彼女と同棲でもしてないと説明が付かない広さと家賃の家にひとりで住んでいる」と言われました 人の心とかないんか
また、引っ越してからはかなり料理をするようになりました。
元々料理が趣味ではあったんですが、前の家はキッチンのメモリが512MBみたいな環境だったのでほぼワンパンで済むような料理しかしていませんでした。
打って変わって新居は十分な大きさのキッチンなので料理をするのも楽しくて、基本毎食自炊しています。
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最近は土日も比較的早く起きるようになったのに特に予定もないので無限に時間があるんですが、ただぼーっとしてるとまた20代前半がもう終わっていることへの恐怖が頭を支配するのでだいたい毎週末は時間のかかる凝った料理を作って正気を保っています。
今回はそんな中でも一番自信があるカレーのレシピを紹介します。
土日って本当に時間があって、何もしないまま虚無モードに入るとやらなきゃいけないことはいくらでもあるはずなのにひたすらに嫌なことを考…カレーのレシピを紹介します。
カレーの作り方はここから
普段作っているレシピだとさすがに面倒過ぎたりとか、このためだけに買わないといけないものが多かったりするので、一般の御家庭でも試しに作ってみようかな〜と思えるくらいに簡略化しました。
逸般の誤家庭の方はなんか適当に好きなホールスパイスをテンパリングしたりとかしてください。
日本のカレールーがベースではありますが、結構インド料理屋で食べれるようなカレーに寄せたつもりです。ナンとかで食べるのも美味しいと思います。
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材料
将来への不安が詰まったおいしいココナッツカレー(だいたい6皿分)
エビ …… 殻を剥いた状態で300gくらい 下処理済の剥きエビを買うと楽
たまねぎ …… 中2個
にんじん …… 中1〜2本
パクチー …… 好きなだけ(4株くらいは欲しい)
ココナッツミルク …… 400mg
水 …… 200ml
すりおろしニンニク …… 小さじ1
すりおろしショウガ …… 小さじ1
オイスターソース …… 小さじ2
カゴメのトマトペースト …… 2本
ローリエ …… 1枚
ハウス食品のザ・カリー 辛口 …… 1箱
バター …… 10g
ガラムマサラ …… 小さじ1
おまけのターメリック風ライスを作るなら
ごはん ...… 一杯
ターメリックパウダー ...… 小さじ1/2
バター ...… 10g
2024/12/12 追記
当初、私が「パクチー4束」と表記してしまったことによって悲しい事件が起こってしまいました。
パクチーにおける「束」という単位の正しさが私にはもうわかりませんが、皆様におかれましては自分の信じた道を突き進んでいただければと思います。でもパクチーは入れれば入れるほど上手いのはマジだよ。
あと記事公開したその日に作ってくれてありがとう…めっちゃ笑っちゃった…
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追記ここまで
トマトペーストはこれ
カレールーはこれ。ココナッツミルクを入れるのでそこまで尖った辛さにはならないかな〜と思いますがまあ好みで中辛とか甘口でも。
カレーはジャズと同じなので材料は作りやすいように多少変えても良いと思います。当然味は同じにはならなくなりますがそれはそれで。
例えばカゴメのトマトペーストは生トマトなら2個くらい、トマト缶なら400gに置き換えてもいいです。ただそれだと煮詰めるときに死ぬほど跳ねて嫌な気持ちになるので私はトマトペーストが好き。アレなんとかならないんですか?
このペーストはパスタとか作るときにも使えるんで常備しておくといいですよ。
あとは具材が寂しければ刻んだパプリカとかいれても合うと思います。
1. 具材を切る
タマネギ・にんじん・パクチーを切っていきます。
タマネギは縦に1/4に割った後に、繊維方向に逆らうように薄くスライスしていきます。どうせ溶けるので切り方はそんなに重要じゃないんですが、薄ければ薄いほど水分が抜けやすくて時短になります。
もし面倒でないのであればみじん切りにした方がさらに時短になりますが、私は鼻の粘膜がよわよわでみじん切りまですると涙を通り過ぎて激痛を伴うので基本これ以上はやりません。ざ〜こ♡大人のくせに情けな〜い♡
切ったタマネギは耐熱容器に極力平らに並べて、蓋をせずにレンジでチンしておきます。時間は適当で良いです。500Wで4分とかそんなもん。
これも後の炒める行程の時短に繋がります。
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にんじんは適当な大きさに切ったらミキサーに入れてペーストにしていきます。皮からも香りが出るので、よく洗って剥かずに使います。
具材としてはあんまりエビと合わないかな〜という気持ちと、でもにんじんの持っている香りと甘みは欲しいんだよなあ〜の間を取りました。
ミキサーが無い人はこの時点で詰んだと思いますが、ぶんぶんチョッパーで可能な限り細かくするとかまあなんか自力で頑張ってください。大人でしょ。
もしにんじんを入れないという場合には代わりにちょっと砂糖を入れて甘みを補うと良いと思います。
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パクチーは細かく刻みます。このとき葉っぱを少し盛り付け用に残しておくと見栄えが良くなりますが、自己顕示欲がない人は全部刻んでもいいです。
刻むとめちゃめちゃ香りが立つのでパクチーが苦手な方にとってはもう地獄の様な有様。私はパクチー大好きなので天国。
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今回は下処理済の剥きエビを買っているので切るものはこれだけ。
殻付きのエビを買っている場合は殻を剥いて背わたを取ったり、冷凍シーフードを使う場合は塩水で解凍したりしておいてください。
溶けてない冷凍シーフードをそのまま使うとだいたいゴムみたいな食感になって悲しくなります。
2. 具材を炒める
まずはたまねぎを飴色になるまで炒めていきます。私はここがカレーを作る上で一番好きな時間です。
鍋か大きめのフライパンに大さじ2の油を引き、レンジで加熱しておいたタマネギを入れて炒めていきます。
油は好みでなんでもOKですが、無難なのはサラダ油です。サラダ油は特に味や香りの主張をしないので失敗しにくい。ちょっと冒険してみたいときは米油とかごま油もいい。
このとき、浸透圧でタマネギの水分を出やすくするために少しだけ塩を加えます。味付けが目的じゃないので本当に少しで大丈夫です。
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火力は中火〜強火で。強火のほうが時短にはなりますが、焦げるのが怖ければ日和見に中火でのんびり炒めても全然問題ありません。
とはいえタマネギの水分が飛びきるまでの間は基本的に焦げないので強気で大丈夫です。
このまま炒めているとどこかのタイミングでかならず部分的に焦げが出始めます。そのタイミングで水を少し入れて全体になじませ、また水分が飛ぶまで炒めていきます。
ちょっと焦がしたくらいなら水を入れて混ぜれば全体に馴染んでうまみになるので臆する必要はありません。だいたいなんとかなります。人生と同じ。
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焦げが出る度にこの行程を何度か繰り返して行って、満足いく飴色まで炒められればOKです。
何処まで炒めるべきかは諸説あって、正直好みなので飽きたタイミングでやめてもいいですが、私はタマネギがほぼ完全に溶けきったカレーが好きなのでそのために結構いつもちゃんと飴色にしています。
炒めている間に小学校来の同い年の友人がここ1〜2年くらいで結婚して子供も産まれたのを思い出しました。正気に戻るためにデカい声で仮装狂騒曲を歌いながらタマネギを炒めていきます。
篠澤広さんも「Where is my 素敵なナイト 見つからなくても既にバラ色」って言ってた。
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次に、火力を落としてトマトペーストを加えます。
火力を落とさずに入れるとバッチバチに跳ねて嫌な気持ちになるので(特に生トマトやトマト缶を使う場合)、必ず一旦弱火にするか覚悟を決めるかしてください。
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あとはこのまま軽く炒めていきます。ペーストはもともと濃縮されているので全体に馴染ませる程度でOKです。
もし生トマトを使う場合は軽く刻んでから入れて潰しながら完全に水分が飛ぶまで炒めればOK。皮は好みですが、加熱すると縮んで小さくなるので気にならないなら湯むきしなくてもよいです。
トマト缶を使う場合は保存のために入っているクエン酸のせいで酸っぱくなってしまうので、水分が飛んでもそのまま高温でしばらくしっかり炒めてください。でもバッチバチに跳ねます。受け入れな。
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3. 煮込む
ここからは簡単です。色々ぶちこんで煮込んでいくだけです。
順番は適当でいいので脳死で仮装狂騒曲を歌いながらガンガン入れていきましょう。
ココナッツミルク400mgと水200ml
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にんじんペースト
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ショウガとにんにく
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オイスターソース
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エビ
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カレールーに付いてきたブイヨンペースト
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パクチー
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ローリエ
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よく混ぜてから沸騰したら弱火にして、このまま10〜15分ほどしばらく煮込んでいきます。
この間にキッチンの片付けとか洗い物をすると良いと思いますが私は引き続き仮装狂騒曲を歌いながらビールを飲んでいました。現実から目を背けていけ。
4. カレールーを入れてさらに煮込む
この時点でなんかもうこれはこれでいいんじゃない?みたいな味になっていますが、スパイスを入れるまではまだカレーとは呼べないのでルーを入れてよく混ぜていきます。
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よく混ぜてカレールーが溶けきったらバターを10g入れます。
カレールーは溶けきらないとマジで焦げるので必ずちゃんと溶けきったことを確認してから次の行程に進みます。ご安全に。ヨシ!
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最後にガラムマサラを加えてよく混ぜます。
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これで調理はほぼ終わり。
あとは好きな濃さ・とろみになるまでひたすら煮込めば完成です。
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おまけ. ターメリック風ライス
せっかくなのでターメリック風ライスも作ります。
本当のターメリックライスは炊く時点でターメリックを混ぜるんですが、今から米を炊いてると飢えそうなので「風」でいきます。
10gのバターで小さじ1/2のターメリックパウダーを炒めて
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ご飯を加えて
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混ぜながら炒めたら完成。
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これでも結構ちゃんとターメリックの風味が付くのでカレーが美味しく食べられます。好みでニンニク足したりしてガーリックライスとかにしてもよさそう。
完成
あとは綺麗に盛り付けて会社のSlackに写真を貼って承認欲求を満たすのみです。全然反応がないと相応に凹むので両刃の剣でもあります。
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おわり
ということで2024年作った中で一番美味しかったカレーのレシピでした。傷つきたくないので作っても私に感想を言わないでください。
このレシピだけを信じて2025年もなんとか生き抜くぞ。