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トライアルレースとステップレース①~一口馬主的よもやま話

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こんばんは、竜神です。秋競馬もスタートしました。秋競馬の呼び物はG1レースです。この記事では、G1レースに関わってくるレースのお話をします。【1631文字:ちょっと読み応えがあります。】

競走馬はどんなレースにも自由に出られるのか?

競馬には多種多様なレースがあり、どこの競馬場か、距離はどうなのか、芝なのかダートなのか…など多くの選択肢があります。また、同じ条件でもクラスといった概念も有り、賞金額が変わってきたりもします。

実際は出られるレースは、条件が決まっている

基本的にはその馬がどのくらいの賞金を稼いでいるのかによって、出られるレースが決まります。ですが、OPクラス以外のいわゆる下級条件のレースでは、勝った回数によって事実上出られるレースが決まります。(まだ勝っていない馬は未勝利だったり、2つ勝った馬は2勝クラスですとか)

OPクラスのレースは基本的に賞金額で出走が出来るか決まる

G1レースを含むOPレース(収得賞金の最高のグループ)に関しては、その馬が稼いだ賞金額の高い馬から順に出走する事が出来ます。
これはかなりざっくりした話で、実際にはもっと細かい条件で決められます。各々のレースでいろいろな条件が設定されていますが、トライアルレースで〇着以内、ですとかステップレースで〇着以内の馬が出走できますよと決められたレースが有ります。
今回は、トライアルレースとステップレースの説明やその違いを説明していきます。

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トライアルレース

トライアルレースの定義をJRAの公式サイトで探しますと…

レース名に「○○トライアル」と記載されているレースのこと。このレースで所定の着順を得た馬に対しては、指定する3歳GⅠレースへの優先出走権が付与される。(詳細は、競馬番組一般事項V-2-(4)-イの表2から6項に記載。)【JRA公式サイト】

と説明されています。
トライアルレースに関しては3歳のクラシック(皐月賞、ダービー、菊花賞、桜花賞、オークス)とそれに準ずるG1レース(NHKマイルカップ、秋華賞)に設定されています。

ちなみに秋競馬で行われる菊花賞、秋華賞のトライアルレースは

菊花賞
セントライト記念&神戸新聞杯
秋華賞
紫苑ステークス&ローズステークス

のように設定されています。

では、なぜトライアルレースが設定されているのでしょうか。
これは、遅咲きの馬への救済策と言っていいと思います。完全に収得賞金順のみとすると、早い段階で賞金を稼いでいた馬が有利となり、時間をかけて強くなった馬がクラシックに挑戦できない事が起こりえます。
トライアルレースを設定する事により、その時点での実力馬がクラシックに進む道が出来て、より本番のレースが盛り上がる事となります。
※一般的に目標とするG1レースよりもトライアルレースの方が必要な収得賞金が低いため。出馬頭数によっては本番よりトライアルレースの方が出走ラインが高い時も有ります。

過去を振り返ると95年のマヤノトップガンは夏の段階で3勝クラスの馬でしたが、当時のトライアルである神戸新聞杯、京都新聞杯を連続2着した後に、菊花賞を制覇。08年のオウケンブルースリも夏の段階では3勝クラスの馬でしたが神戸新聞杯3着で本番への権利を取り、見事大逆転で菊花賞を制覇しています。

牝馬では、14年のショウナンパンドラが2勝クラスの身ながら 紫苑ステークス2着で秋華賞の出走権利を取って、そのまま勝利。その前年のヴィブロスも同様に紫苑ステークス2着から秋華賞を制しています。

そんなに数が多いというわけではありませんが、成長の遅かった馬や、実力をつけてきた馬が逆転したケースも有りました。トライアルレースからレースを見ているとより本番のクラシックなどを楽しむ事ができるはずです。

意外と長くなったので、ステップレースに関しては次の記事で(笑)

ここまでお読み頂きありがとうございました。

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