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深いようで浅い、小間使いCが振り返るこれまで。
皆さま大変お久しぶりです、小間使いCです。
(もはや遠い昔のような感じもしますが)改めて、
文学フリマありがとうございました!!!
なんやかんや無事に終わることができました。これは本当に応援してくださった、支えて下さった皆さまのお陰だと思っております。私自身、8か月と長いプロジェクトの中でモチベーションを保てていたのは、メンバーやその他本が好きな方、ものづくりが好きな方などなど、インターネッツにあふれる「こだわってやるぞ!!!」「そういうの好きだぞ!!!」な雰囲気があったからでした。
私はよく現実逃避したいときLINEのトークを一から読み直すのですが(きもちわるい)就活のこともあり、足跡を振り返るという名目で大倉書房のトーク履歴やらnote記事やらを読み返してみました。LINEに関してはあまりに長いのでさすがに最初からは読んでいませんが。
私たちは大倉書房という一つの団体を立ち上げておきながら、協調性のない人間の寄せ集めだったように思います。「業務」ではないからか良くも悪くもちゃんとしていなかった我々です。仮想出版社という曖昧さを盾に特に理念についてかっちり決めて共有するという過程を取らなかったのもあり、緩やかな連帯というか、本当に実現したい形の言語化があまり行われていなかった気もしています。各々の優先したい「ちゃんとして!」ポイントが違ったせいだったのだろうと、振り返って思います。
そんな状態なので、正直『終の一語』に関しては、作者の納得する出来になったのかは定かではありません。十中八九理想形ではないでしょう。
当時の精一杯で対話したつもりではありますが、ハード面でもソフト面でも歯がゆい点は多く残ります。私が鬼リピしていたアニメの台詞に「魂を込めた妥協と諦めの結石が出る」というのがありますが、あの心境に近いものがあったのではないでしょうか。
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何もかもが手探りで、みんな時々どうしようもなく我儘でエゴイスティックでした。重なるタスク、心惹かれるアイデアの数々、立ちはだかる予算の壁、楽しい印刷所での打ち合わせ、分かってくれない苛立ち、真に理解できないもどかしさ。大変だったね…(しみじみ)
それでも、文学フリマという初めての大舞台で、いろんな方に作品を見ていただけたことは喜びでした。がんばってたくさん作った本を、「すごい!」と言ってもらえる喜び。そして3000円という本にしては高額な値段を出して「買いたい!」と言ってもらえる喜び。
勿論その価値(何ならそれ以上の価値)があると思って並べていたものではありますが、客観的に見て認めてもらえたのは本当に嬉しかった…!!
noteでも何度か書いてはいますが、同人イベントの素晴らしいところは「こだわるぞ!!」「楽しんだぞ!!」「これが私の好きなものだ!!」という思いが溢れているところ、そして「そのこだわり、好き!!」「面白い!!」という参加者が集まっているところです。
私は昔から、好きなものについて語っている人を見るのが好きだったなあ…と気付かされました。
うすうすお気づきの方が居るかもわかりませんが、『終の一語』製作プロジェクトがひと段落し、当面は各々の進路に向けていったん大倉書房での同人活動はお休み、ということになるかと思います。
とはいえ、いつかまた必ず本づくりをしたい!!そもそも、『終の一語』づくりの時点で既に次の関連作品の構想が代表から出ていました。いつかちゃんと(ちゃんと)企画書を作って持ってきてくれることでしょう。『終の一語』関連でなくとも、メンバーには各々作りたいな~という本が存在するでしょうから、機会さえ整えばまた本を作りたいな、と思っています。とりあえず今は、その日まで一旦お休みです。
noteやtwitterに関しては、今後どうするかまだ話し合えていません。(空リプしか送れない人種の集まりだとこうなってしまうのです)
作りたい本の話、好きな装丁の話、制作日誌に書き下ろしで入れたいねと言いつつ予算とスケジュールで諦めたもろもろの話など思い出して書くのかもしれません。何もかも未知数な我々です。
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ということで、大倉書房の活動はここで一旦の区切りとなります。「楽しかった~」だけではまとめられない経験をさせていただきました。
私たちを見つけてくださった方、応援してくださった方、面白がってくださった方、大倉書房と『終の一語』に関わってくれた全ての方。本当にありがとうございました!!!!!
またいつかひょっこり戻ってきたら、「やってるやってる」とにやにやしてくだされば嬉しいです。
小間使いC