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商店街放浪記-九州編#02 昭和の町でタイムスリップ

-商店街放浪記とは-
2022年4月から、全国各地の商店街を巡るべく旅をしながらさまざまな地域を訪れました。旅中はその都度SNSで発信していたのですが、Noteでも記録として残していきたいと思い、当時を振り返りながら放浪記を記していこうと考えました。

「商店街を巡るために旅をする」
そんな少し不思議な旅の一幕をお楽しみください。

旅する商店街マニアの商店街放浪記

前回のエピソードはこちら


Day2前夜談
-真夜中の豊後高田市へ-

2022年7月21日
九州の商店街巡り旅のDay2は大分県の豊後高田市からスタートです。

…とその前に、前夜談をしたいと思います。

8日間で九州をレンタカーで一周しないと行けない計画のため、少しでも先に移動しておきたい私たち一行は、前日の深夜には豊後高田市の昭和の町に到着していたのでした。

流石に、お店は閉まっていたものの、昭和の町の独特なレトロな雰囲気と夜の静けさと暗さも相まって、「車で気づかぬうちにタイムスリップしていた」ような感覚に襲われました。

夜の昭和の町(豊後高田市)
夜の昭和の町
昭和の町の近くの広場で行われてた
ラジオ体操にも参加しました


タイムスリップできる町
-豊後高田市昭和の町へ-

2022年7月21日
最初に訪れたのは、大分県豊後高田市の昭和の町です。
昭和の町は観光地としても有名な商店街で、その名の通り「昭和」の雰囲気を実際に肌で感じることのできる商店街です。街並みはもちろんのこと、「懐かしい」を体験できるスポットも数多くあるため、地域外からも多くの方が訪れるみたいです。

昭和30年代をテーマにした懐かしさが溢れる商店街です。各店舗では、代々伝わるお宝の展示や一品の販売が行われ、観光客や地元の買い物客で賑わっています。昭和32年式のボンネットバスによる昭和の町商店街や、桂川沿いを行く15分程度のミニ周遊は、大変な人気となっています。週末を中心に運行しており、ガイドさんの楽しい案内も話題となり、多くのリピーターが訪れています。

昭和の町・豊後高田市公式観光サイトより引用

2001年に誕生した『豊後高田昭和の町』が、「2017年アジア都市景観賞」を受賞しました。
「2017年アジア都市景観賞」とは、アジアの人々にとって幸せな生活環境を築いていくことを目的に、アジアの優れた景観をアピールし、他の都市の模範となる優れた成果をあげた都市・地域・プロジェクト等を表彰するものです。
『豊後高田昭和の町』は、これまでも数々の賞を受けていましたが、国際的に権威のある賞は今回が初めてとなります。

大分県観光情報公式サイトより引用

豊後高田市の中心市街地は、昭和30年代まで非常に賑わっていましたが、高度経済成長期の人口流出とモータリゼーションの影響等により、急速に衰退し、平成になってからは人通りのないシャッター通り商店街となっていました。
豊後高田市では、地域にある資源を発掘する中で、商店街が最も賑わっていた「昭和30年代の町並み」がそのままの状態で残っていることがわかり、地域の個性を活かした「昭和30年代」をテーマにした「昭和の町」の取り組みにより、商業と観光の一体的な振興を目指しました。
遅れていて、何の価値もないと思われた町並みが、行政と商工業者そして市民の連携によって、「地域資源」となり、町おこしの起爆剤となりました。
発想の転換と連携によって、地域の埋もれた資源が宝となり、平成13年にスタートした「昭和の町」の取り組みによって、人通りのなかった商店街に観光客が押し寄せたことから、商店街活性化のモデルとして、マスコミで取り上げられるとともに数々のまちづくり表彰を受け、今や年間35万人の観光客が訪れるようになりました。

COOL JAPAN AWARD サイトより引用

いざタイムスリップ!
-昭和の町の街歩き-

「ドラ◯もん」でしか観たことのない
積み重なった土管
購入した昭和の町のお土産


朝食に懐かしの学校給食を
-カフェバー ブルヴァール-

商店街を巡っていたのが早朝だったので、朝食は昭和の町で頂きました。
そこで訪れたのが「カフェバー ブルヴァール」です。

このお店は昭和の学校給食をモチーフにしたメニューを提供してくれるので、「子どもの頃に好きだったあのメニューを大人になって食べたい!」という夢を叶えてくれる場所となっています。

テーブルは学校机になっていました
揚げパンと牛乳をいただきました


当時の品々に触れれる博物館
-昭和ロマン蔵-

街歩きでも昭和当時の雰囲気を感じることができますが、
「昭和ロマン蔵」では、実際に使用されていた品々を観ることができます。

昭和ロマン蔵は、大分県でも有数の豪商であった野村家の蔵を改装した、昭和の懐かしさに出会える博物館です。

昭和のおもちゃ約6万点と日本有数規模を誇る「駄菓子屋の夢博物館」や昭和の生活体験ができる「昭和の夢町三丁目館」の他、「チームラボギャラリー昭和の町」や旬の食材を味わえる和風レストラン「旬彩南蔵」など、昭和の町観光の拠点施設になっています。

全て屋内施設のため雨の日でも安心して楽しむことができます。

大分県観光情報公式サイトより引用
かなり馴染んでいる月光仮面
映画「ALWAYS 三丁目の夕日」に登場するモデルの車
ドラマで見たことあるような昭和の学校
昔使用されていたバスにも試乗できました

映画のロケ地巡りも
-ナミヤ雑貨店の奇蹟-

この昭和の雰囲気漂う街では、映画のロケ撮影も度々行われています。
その一つが『ナミヤ雑貨店の奇蹟』です。
昭和の町を訪れる際には、映画を観ておくとより楽しめるかもしれません。

東野圭吾の同名ベストセラー小説を、「Hey! Say! JUMP」の山田涼介と名優・西田敏行の共演で実写映画化。過去と現在が繋がる不思議な雑貨店を舞台に、現実に背を向けて生きてきた青年と悩み相談を請け負う雑貨店主の時空を超えた交流を描く。2012年。養護施設出身の敦也は、幼なじみの翔太や幸平と悪事を働いて1軒の廃屋に逃げ込む。そこは、かつて町の人々から悩み相談を受けていた「ナミヤ雑貨店」だった。現在はもう廃業しているはずの店内で一夜を過ごすことに決める3人だったが、深夜、シャッターの郵便受けに何かが投げ込まれたことに気づく。投げ込まれていたのは1980年に書かれた悩み相談の手紙で、敦也たちは戸惑いながらも、当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くことに。やがて、この雑貨店と浪矢の意外な秘密が明らかになり……。監督は「余命1ヶ月の花嫁」の廣木隆一。

映画.comより引用
まちなかに突如現れる「ナミヤ雑貨店」
昭和ロマン蔵にも撮影で使用した品々が展示されていました


次の目的地「別府市」へ

かなり名残惜しかったのですが、
スケジュールの関係で午前中で豊後高田市昭和の町を後にしました。
エリア全体で昭和の雰囲気を感じることができるので、
次回訪れるときには一日しっかり楽しみたいと思います。

次の目的地は温泉都市の「別府市へ」

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