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こくりつ

国立演芸場、国立劇場とのお別れでした。

4日前に国立演芸場、扇辰・喬太郎の会。
昨日は国立劇場、小劇場での落語研究会。

どちらとも鳴り物のお手伝い。
高座じゃないのかよ。落語はとっくに納めましたね。

太鼓叩くのはちょっと得意なもんでね。小学生のときに和太鼓をやっていたのが、30過ぎても役に立っているとは。10歳の私に教えてあげたい。

この国立劇場一体が無くなることをさほど気にも留めていなかったけど、喬太郎師匠の噺を聞いて、急にセンチメンタルになってしまいました。

あの会においでになった方はお分かりですね。

演芸場はお客でも来ました。当時二ツ目の一之輔師匠の茶の湯を聞きに行きました。談志師匠のひとり会の会場でもあったので、DVDを観ていた高校生の私はいつか国立演芸場に行ってみたいと思ってました。

前座のときの国立の思い出もたくさんあります。
私の前座最後の日も国立でした。馬久、一花と一緒でした。まさか夫婦になるとはね。

前座見習いのときに、今の小燕枝兄さんが国立演芸場で開演前に太鼓の稽古をつけてくれるというのに、寝坊して遅刻したこともありました。

落語研究会の前座になってからは大変でした。通常、ホール落語会の前座は二人入るのですが、研究会は太鼓番の二ツ目の兄さんがいるので、前座一人で入ります。思うように楽屋で動けなくて、毎回反省しながら、帰り道、半蔵門駅まで歩いた記憶もあります。

落語研究会は名人の師匠方の動画がたくさん残っています。初めて研究会に出させてもらったときは、あの寄席囲いの中に自分がいるというだけで、死ぬほど緊張しました。

大劇場には一度うちの師匠の会で上がらせてもらったこともあります。もちろん客席にも芝居を観に何回も来ました。


なんだかさ。色んな思い出が急に頭を巡ったのです。なるほど、思い出の場所が無くなるってこういう感覚なんだ。いい経験。


というか……国立劇場って本当に建て替えになるの??誰も建て替えに手を挙げないらしいけど。。
このまま入札されずに、楽屋とか客席とか、ちょろっと直して開場ってことにならないかな。ならないか。
ホテルとか商業施設とか、本当に併設されるのかな。。ホテル、いるかな。丸亀製麺は欲しいな。




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