やるまいぞ
どうも、NHK新人落語大賞最終審査候補にも残らなかった市童です。
まあ、ね。ぶっちゃけ、予選であの反応ならそうだよな。高座終盤にかけて、こりゃないなと思ってしまったワイがおりました。落ちたけど、気持ち的には少し楽です。
なんかこう、2次予選に進んだときは、宝くじを買った直後みたいで、楽しかったです。当たるかな?一億当たったら、どうしよう?みたいな。
応援してくれていた人いたのかな。もしいらっしゃったら、ありがとうございました。私は元気です。
さて、一昨日は千駄ヶ谷へ
狂言「磁石」能「竹生島」観劇。
この日は蝋燭の灯りによるという趣向です。開演前に蝋燭に火が入ります。
照明も必要最低限になって、薄暗い状態での能狂言です。
狂言「磁石」
出番変更があって、シテが野村萬斎さんでした。シテとは主役のことです。ステキ。
二人同時に違う台詞を喋る場面があって、狂言にもこういう演出があるんだと驚きました。ミュージカルの二重唱みたい。たぶんオペラとかから来ているのでしょうけど、アレ好きです。レミゼの「ワン・デイ・モア」とか。
台詞が重なるのに、お話の進行上必要な言葉はお客に届けてくれます。一気に舞台の空間が広がって、楽しかったです。
最後はお決まりの「やるまいぞやるまいぞ」。銭形警部の「待て!ルパン!逮捕だぁ~」の形です。
能「竹生島」
1時間半くらいあったかな。狂言は30分ほどだったので、長いですね。そして蝋燭の灯り。そうです。睡魔が襲ってくる可能性大です。
前場はちょっと眠たくなりましたが、意識レベルに問題なしでした。予習していった甲斐がありました。
能は基本、前場、中入り、後場とあります。
色々あるそうですが、私がここ最近観た能は、夢幻能というやつです。
まず前場で人との出会いがあります。出会う人が、なんか変で「俺、人間じゃないかもねぇ」みたいに匂わしてきます。はっきりものを言わんかい!と思いますが、仄めかして居なくなります。
中入りは、その地元の人が来て、その土地に伝わる伝説みたいなのを喋りだします。結構長めに。お喋り好きの人です。
で、後場は、さっき出会った人が神様とか霊とか、人間じゃない何かに変身して出てきて、舞い始めます。「地元の人が言ってたヤツやん!サプライズだ!ありがたいねぇ」ってなり、終わります。
若干、水戸黄門感もあります。「越後のちりめん問屋のみつえもんだよ。しがない隠居だよ」とか言っときながら、実は水戸光圀だったんかい!ってやつです。変身するので、戦隊モノ感もあります。
構造を知っておくだけで、途中
舞台上「ぼぉーのぉわーゔぉー◎△$♪×¥ゔぉ●&%#〜」
ワイ「何言ってんだろ………」
この状態になっても、何となくついていけます。あくまでも何となくです。
「竹生島」は琵琶湖にある島です。最後、琵琶湖の湖面を水飛沫上げながら、龍が飛んでいきました。よかったよかった。