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「IT系デスクワークサラリーマン」が”漁師”になって4ヶ月で実感してること

鈴木隆太です。

前回「漁師(見習い)」にジョブチェンジした背景をポストしたところ、たくさんの方から反響があり書いてよかったなと思いました。

名刺を持っていない(笑)僕にとってはnote記事が名刺代わりになることが多く、これから漁師にチャレンジしようとしている人はnote記事を書くことをオススメしたいです。

さて、前回のポストから早4ヶ月が経過しました。

4ヶ月経過したということは、僕が漁師(見習い)になって4ヶ月が終わったということを意味します。

この4ヶ月を全部振り返ったら、長編のnoteが書けてしまうぐらい濃い4ヶ月でした。

全くの異業種へのジョブチェンジは正直めちゃくちゃ大変な面が多いですが、めちゃくちゃオススメなので(特に30代後半〜40代前半ぐらいで日常に一撃ほしい方)これは別の機会にポストしようと思います。

今日は漁師になって4ヶ月経った僕に起きた変化をポストしたいと思います。

漁師は本当にマッチョなのか?

夏休みに東京から遊びに来てくれた友達が口々にしていた言葉。

「漁師になったからめちゃくちゃマッチョになったんでしょ?」

※前々職の友人たちが7月に女川に遊びに来てくれました!

「そんなに俺の体に興味ある?」と内心思っていましたが。w

漁師の仕事=筋骨隆々のたくましい男(漢)

というイメージがあって、口を揃えて聞いてくれていたのだと思います。

「SASUKE」史上初の完全制覇者である秋山さんも「毛ガニ漁師」でした。

この「漁師になったら筋骨隆々のめちゃくちゃマッチョになる!」というイメージですが、、、、、、、、、、、マジでそうなんです。(笑)

と、いうことで僕が漁師見習いになり、仕事の実践を重ねていく中で起きていった実際の変化を追ってみました。

4ヶ月でどれだけ鈴木の体に変化があったのか?

まずは具体的な数字面での変化について。(笑)

「結果については”定量的”に相手へ示す」ということを口酸っぱくサラリーマン時代に教えていただいた各上司の皆様に感謝しながら共有したいと思います。m(_ _)m

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◼︎漁師の仕事を始める前(Before)
体重:67.5キロ
体脂肪率:20.2%
※2024年5月6日計測

◼︎漁師として働いている今(Now)
体重:65.4キロ(-2.1キロ)
体脂肪率:10.9%(-9.3%)
※2024年9月6日計測
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僕は毎日のルーティンとして、仕事後のシャワーを浴びた後に体重を測る様にしています。

もちろん日によって体重に差はありますが、おおよそ上記の様な定量的な変化がありました。

体重はそんなに大きな変化はないのですが、体脂肪率は9.3%も落ちました。

”定性的”な変化で言うと、18歳をピークに影を潜めていた「腹筋」と「アキレス腱の筋肉」が18年後の今になって再度顔をのぞかせつつあります。

あと、ここにプラスして肌がかなり焦茶色に変化しています。(今は2000年代初頭のギャル男ぐらいの黒さになっています。)

なぜこんなに絞れてしまったのか?(僕なりの分析/解説)

ここからは完全に僕の主観と実感値を元に分析と解説をしていきたいと思います。

明確なエビデンスはもちろんありません。(信じるか信じないかはあなた次第です。)

かく言う僕も都内でサラリーマンとして働いていた時は、某フィットネスクラブに週2回ぐらい通っていました。

筋肉肥大のためというよりは「健康を保つために筋トレをする」という感じで友達にメニューを組んでもらって全身満遍なく筋トレとランニングをコツコツやっていました。

ただ、漁師になってからは以下3つの「環境変化」により、劇的に体脂肪率が下がった気がします。

①毎日「体幹トレーニング状態」

漁師になって毎日船に乗る様になり、波のある中でも踏ん張って仕事をしないといけない環境に最初の頃は毎日悪戦苦闘してました。(慣れない環境すぎて5月早々にふくらはぎを痛めました。)

波は高い時は3m近くあり、波の無い日でも近くを別の漁船が通ればその漁船が通った後に波が発生するので、毎日足場は不安定な状態です。

この状況はまさに毎日「バランスボールに乗ってトレーニングをしている状態」と同じ様な感じで、足の筋肉、体幹が劇的に鍛えられました。

バランスボールに乗っている状態
船の甲板はどこにいてもバランスボールの上にいる状態

体幹は字の如く「体の幹(軸)」で、体幹を鍛えると体の至る所で力を発揮しやすくなります。

まさに筋トレの「基礎中の基礎」を固めるのが、この体幹を鍛えるということなのです。

<体幹トレーニング 効果>
https://www.glico.com/jp/powerpro/sports/entry73/

②毎日「ローイングマシントレーニング状態」

僕は定置網漁を仕事にしている親方の元で修行をしているのですが、定置網漁の仕事風景はこんな感じです。↓

定置網漁(イメージ図)

定置網漁は網を引っ張りながら魚を網の端に追い込み、追い込んだ魚を大きな網(”タモ”と言います)ですくって船の上にあげていく漁の方法です。

この網を引っ張る作業を毎日やっているのですが、この作業はまさに「ローイングマシンを使っている状態」と同じなのです。

ローイングマシン(イメージ図)

ローイングマシンを使っている状態なので、有酸素運動状態、且つ背中(背筋)がガッチガチになります。w

おまけに魚が大量に入った日は必然的にローイングマシンの重量は勝手に上がり(望んでないのにw)、網を上げ切るまで終わりの来ない「エンドレスローイングマシントレーニング状態」になります。笑

網を船に巻き上げ終わる頃には「ゼェゼェ、ハァハァ」言いながら次の作業の段取りをしている感じになります。

そんな日々を送っているので必然的に体力がつき、脂肪燃焼も行われ、背筋にコブが出るくらいにはたくましくなりました。

<ローングマシン 効果>
https://www.nike.com/jp/a/rowing-machine-benefits

③毎日「デッドリフト状態」

僕は定置網漁と並行して”牡蠣の養殖”も行っています。

牡蠣を入れたカゴ(漁師用語で”ばんじょ”と言います。)を持ち上げて船の上や港で運んだりするのですが、これがまさにデッドリフト状態で、めちゃくちゃ重いのです。

ばんじょカゴに入っている牡蠣の様子(イメージ図)
デッドリフト(イメージ図)

牡蠣のばんじょは重いので基本は2人で持つのですが(怪我防止の観点含めて)、時と場合によっては1人で持ち上げないといけないこともあります。

また、種牡蠣(牡蠣の赤ちゃん)を海から船に上げる作業があるのですが、効率を考えて機械で行わず手で上げます。

この種牡蠣、、、、、、めちゃくちゃ重い!!!

一つの紐についている種牡蠣で20キロぐらいの重さがあり、多い日はこの紐を海から船に150本上げる日もあります。

デッドリフトは一気に全身(背中、お尻、太もも)を鍛えることができる非常に効率的で効果的な無酸素運動に近い筋トレです。

BIG3(ビッグスリー)と呼ばれる、筋トレの中でもとくに大きな筋肉を鍛えることができる3つの種目「ベンチプレス・スクワット・デッドリフト」のうちの1つです。

こちらも種牡蠣を上げ終わるまで「エンドレスデッドリフト状態」になるので、仕事が終わった後はヘトヘトになって家に帰ります。(ヘトヘトになりすぎて、生まれて初めて18時台に寝る日もありました。笑)

デッドリフト効果により、体の中でも大きな筋肉であるお尻や背中の筋肉がパンプアップしたと考えられます。

<デッドリフト効果>
https://wellulu.com/moderate-exercise/14378/#:~:text=%E5%85%A8%E8%BA%AB%E3%81%AE%E7%AD%8B%E8%82%89%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%A7%E3%82%82,%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%80%81%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%81%AF%E5%B9%85%E5%BA%83%E3%81%84%E3%80%82

まとめ

いかがでしたでしょうか?

なんかそれっぽくまとめると

「船の上で仕事をすることにより、体のベースである体幹を作る。定置網漁のローイングマシン効果で脂肪の燃焼/背筋の筋力アップを行い、牡蠣の養殖のデッドリフト効果で体の大きな筋肉(お尻や背中)を鍛える。」

こんな理想のトレーニング効果が僕がしている漁師の仕事では全て実現できるというわけです。(それっぽすぎる。笑)

もちろん漁師の仕事は他にもたくさんの種類があるので一概に全て当てはまるとは思いませんが、多くの漁師の仕事が上記と同じ状態/効果に繋がっていると推測します。

筋トレ好きの皆さん。

漁師の仕事、最高なトレーニング環境だと思いませんか?笑

というわけで、4ヶ月漁師(見習い)をやってみて

「筋トレ好きの皆さんは漁師になりましょう!!!」

ということを実感している今日この頃でございます。(これをお伝えしたかった!!)

筋トレラバーの皆さん、女川町でお待ちしております!笑

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