塾講師・エンジニア業をとおして視えた「抽象化」スキル
はじめに
こんにちは!
塾講師歴8年、エンジニア歴3年を積んだ私が、本日は「抽象化」について掘り下げていきます。私の体験談も踏まえつつお話しするので、より実践的かつ使える話になっているかと思います。少し専門的なお話しにもなっているので、そのあたりはわかりにくければすっとばしていただいて大丈夫です!
抽象化の大切さに気づいた出来事
抽象化の大切さに気づいたのは、塾講師の業務をしているときでした。
それは「問題が変わったら解き方がわからなくなる生徒が多い」です。
いわゆる「初見問題で解けなくなる子」です。
初見問題でも解ける子と解けない子の違いは何か?を考えた結果、色々原因はありますが1つの結論に辿り着きました。それは「抽象化ができていない」です。
抽象化は汎用性を高める
抽象化ができる子とできない子ではどのような違いがあるのかといいますと、それは覚えた知識・公式を汎用的に使えるかどうかです。
例えば、方程式の文章題では「求めたいものは文字で表しましょう」と習います。抽象化ができない子はこれを「方程式の文章題ではこの解き方」というように理解します。一方、抽象化ができる子は「求めたいもの・わからないものは文字で表す」と理解します。前者では、方程式の文章題は解くことができるが、他の単元でかつ上記の解き方を使う問題は解くことが困難になります。後者はどの単元になっても、上記の解き方が利用できます。
ここが抽象化の大切な部分で、それは「汎用性が高まる」です。そもそも抽象化は物事の本質を見抜く思考法にもなっています。抽象化することによって物事の本質が見抜けます。「方程式の文章題では〜」のように、具体的に考えていたらその単元・その場限りでしか自分が覚えた知識は活用できません。
だから抽象化するのです。抽象化して他の分野や場面でも自分の知識を使えるようにするのです。そちらの方が活用幅が広がります。
エンジニア業をしていても抽象化の能力は非常に大切だと実感させられます。エンジニアの方ならわかると思いますが、関数を作るのも抽象化です。デザインパターンも抽象化によって生み出されたものです。
どの分野においても、抽象化することで、様々な場面で活用できるようになっているのです。
ここに抽象化の恩恵を箇条書きで綴っておきます
・汎用性を高めることができる
・ものごとの本質を理解できる
・物事の本質を理解する能力なので、具体的に覚えるよりも圧倒的に覚える量が少ない(いわゆる暗記量が少なくなる)
さいごに
かなり限定的なお話しになっていましたが、抽象化というスキルは非常に重要です。もちろん、具体化するスキルも大切ではあり、それを否定するものではありません。今回は抽象化に的を絞ってお話しをさせてもらいました。
皆さんもぜひ抽象化を上手く利用して仕事や生活に活かしてみてください!
次回も色々なビジネススキルも書いていきます!