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3/22青木理さん×小倉孝保さんによるトークイベント報告レポート 「時代の反逆者たち」河出書房新社発刊 テーマ「反逆するジャーナリズム」ア-カイブ動画配信受付中!

今回は、サンデーモーニングにも出演されているジャーナリストの青木理さんと元毎日新聞欧州総局で2014年に日本人として初めて英国外国特派員協会賞を受賞した小倉孝保さんの対談をお送りしました。小倉さんは青木さんが敬意を寄せる記者でお二人のトークは絶妙でした。そのため、いくらでも話題が溢れ出して時間が足りないほどでした。

小倉さんは、裏金問題に対する姿勢などから見える、日本の諸問題の構造背景と、イギリスでこういう問題が起こった時の対応の仕方を比較されました。イギリスでは、後世に記録を残すために、起こった原因を徹底追究し、二度と同じ過ちを繰り返さないようにするそうです。また、それらを、お二人の個性によって少しずつ違う観点からの見解が聞けて、問題点が、より浮き彫りになったと感じました。
 
話題があれこれ振れたように見えながらも、NHKクローズアップ現代の国谷裕子さんや、MBSの斎加尚代さんの例を出され、メディアによる権力に対するチェック機能の重要性を訴えられました。

 
特に、大阪で起こった事例、首長が怒って記者の質問に応えない、排除するなどの事態を伝えると、お二人は、「そんな時には、萎縮するのではなく、むしろ、その記者は、的を射た質問をしているのだから自信を持て! と、言いたい。さらに突っ込んだ質問をした方が良い」とのエールを送り、しかしながら「最近の傾向として、記者をSNS等で誹謗中傷することには、堪えるだろうな。」と、仰ってました。
青木さんは、SNSは、一切していないから堪えないんだと小倉さんが突っ込まれていました。笑

 
話が興味深く、もっと聞きたいと思いつつ、途切れないので司会者として、休憩や質疑応答の時間制御が難しく、休憩時間を無くすか、と考えたり、いや、このままでは、大阪の問題にいけないだろうなど考えが巡り、内心ハラハラしておりました。もっと時間が欲しかったです。

 
大阪の元教員の松田幹雄さんが、「君が代」の起立斉唱を命ずる職務命令に従わず、処分され、大阪地裁に戒告処分の取り消しを求めて2020年に提訴した裁判の問題について
 
大阪府と大阪市には、他の自治体には無い条例が、二つあります。
一つは、府立や、市立学校等の行事の国歌斉唱で教職員に起立斉唱を義務付ける国旗国歌条例。そして同一職務命令に3回違反すると免職を可能にする職員基本条例です。
不起立3回でクビ。1月19日最高裁は棄却しました。
 
この件で裁判の記者会見に行かれたジャ-ナリストの永尾俊彦氏の話をお聞きして、
 
国歌斉唱で教職員に起立斉唱を義務付ける国旗国歌条例。そして同一職務命令に3回違反するとクビという職員基本条例についてどう思われるか? 
お聞きしました。

 
小倉さんは、イギリスの例を出され話されました。「ナチの時代、ヨーロッパでは、ユダヤ人を受け入れる国が、一つも無かった、その時に、イギリスは、ヨーロッパ各地にいる子ども2万人を受け入れて命を救っている。その子どもたちの親の多くは、アウシュビッツ収容所で殺されたという。

彼らは、イギリスの国歌が流れたら、テレビの前で、必ず起立して歌うのだという、国家が、自分たちの命を守ってくれたからだ、国が、国民に何をするかなんだと、国がどれだけしてくれたかで、自然と湧いてくるものがあって歌いたくなるのだと」
 
愛国心を植え付けたり、国歌斉唱は、強制するものではない。という話に、大きく頷いたのでした。この小倉さんのお話には、イベント後にも多くの方々から感動の声が寄せられました。

 
青木さんは、「愛国心」「道徳心」という政治家に限って「政治倫理審査会」で審査される裏金問題のメンバーに名前を連ねている。しかも、文科大臣経験者ばかり、盛山現文科大臣、下村元文科大臣、萩生田元文科大臣、 政治倫理審査会の「倫理」という言葉は、広辞苑で調べると「人の守るべき道」と書かれているんです、政倫審は、「人としての道を守っているか審査する会」なんですよね。でも、嘘ばかり。と怒りを露わにされていました。

大阪の教育改革で起こっている、公立高校の統廃合の問題、万博のことなど、お聴きしたいことは山ほどありましたが、時間切れとなってしまいました。「もう少し時間が欲しかった」というのが本心です。

できなかった質問については、後日、お応えいただけたら皆さんにお伝えしたいと思っています。お楽しみに


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