藤井酒造|「龍勢・夜の帝王」醸造元

広島県竹原市にある藤井酒造の試験開発チームです。 米・麹・水だけでどこまで自由に酒造りができるのか。 実験過程や酒造りについて記していきます。

藤井酒造|「龍勢・夜の帝王」醸造元

広島県竹原市にある藤井酒造の試験開発チームです。 米・麹・水だけでどこまで自由に酒造りができるのか。 実験過程や酒造りについて記していきます。

マガジン

  • 龍勢Lab.

    龍勢 Lab.は、「日本酒で楽しいことをしよう!」を合言葉に、藤井酒造の蔵人が日々の酒造りの中で芽生えた興味や疑問、発見などから、「こんな日本酒を作ってみたい!」と思ったお酒を、今までの枠にとらわれず探究心と遊び心を持って研究醸造・試験醸造するプロジェクトです。

最近の記事

新杜氏 岡田唯寛 ごあいさつ

 私が酒造りの道を志したのは25歳の時でした。純米酒の原材料には米と米麹しか書かれていないのになぜこれほどまで味わいに違いがあるのかが不思議で仕方ありませんでした。  お酒を飲めば飲むほど好奇心が募り、酒造りの世界に入りたいと強く思うようになりました。  それからしばらくして、まだ蔵人でもなんでもなかった私は地元の酒蔵の一つだった天穏醸造元板倉酒造様の蔵を見学させて頂きました。その時に蔵を案内してくださったのが、後に酒造りの師匠となる故・長﨑芳久氏でした。  見学の帰り際、

    • 龍勢Lab. 蔵付き酵母 アンケート結果

      皆さんこんにちは、龍勢Lab. 味見担当の中川です。いや、藤井酒造の広報を担当しております、中川と申します。 この度は龍勢Lab. 蔵付き酵母編にご参加いただきました皆様を対象に、アンケートを実施させていただきました。 アンケートにご回答いただきました皆様、本当にありがとうございます。  抽選制ではありましたが、御礼のお酒の発送も完了いたしました! まず大前提として、今回の龍勢Lab. 第二回実験『蔵付き酵母編』は、今季2023BYの商品化を念頭に置き、2種類の蔵付き酵母と

      • 2022BY 龍勢Lab.試験醸造酒 蔵付き酵母 実験レポート

        蔵付き酵母の試験醸造  2022BYの龍勢Lab.の試験醸造のテーマは「蔵付き酵母」。  2022年3月、我々、龍勢Lab.は長い期間を経てようやく2種類の候補株によって自社蔵での試験醸造をするところまで辿り着いた。それまでの経緯は、龍勢Lab.藤井所長の報告「続・蔵付き酵母について」を参考にして頂きたい。 試験醸造の方向性について  さて、2種の蔵付き酵母群(通称:P株)の中から選ばれたP19、P29の2株は、協会系酵母(協会7号と熊本酵母系の広島県の酵母KA-1)

        • 続・蔵付き酵母について

          こんにちは。 龍勢Lab. 所長の藤井義大です。 前回の投稿から時間が空いてしまいましたが、2022BYの龍勢Lab.の試験醸造がこそっとはじまりました。 テーマはもちろん「蔵付き酵母」 ご報告が遅れましたが「蔵付き酵母」の選定が無事終わりました! 今年の龍勢Lab. の試験醸造でその真価を探ろうと思います。 どんなお酒になるのかは醸してみてからのお楽しみ。 試験醸造の様子はSNSなどを通じてご報告させていただきます。 さて今回の記事では、蔵に今回の情報をアーカイブする意

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        • 龍勢Lab.
          4本

        記事

          #1 試験醸造報告書 「広島6号酵母」

          はじめまして。藤井酒造の岡田唯寛(おかだただひろ)と申します。 私は普段、副杜氏として日本酒の醸造に携わっています。 龍勢Lab.では、醸造責任者として主に技術面の担当をしています。 今回は、2021BYにて行った「広島6号酵母」の試験醸造に関して、報告をまとめました。長文になりますが、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。 テーマは「広島6号酵母と精米歩合」2021BYの試験醸造のテーマは、雄町を原料米として、その精米歩合を40%、60%、85%と3種類に分け、

          #1 試験醸造報告書 「広島6号酵母」

          研究テーマ①「酵母」選定理由と今後について

          こんにちは。 龍勢Lab. 所長の藤井義大です。 前回の記事から時間が空いてしまいましたが、現在行っている研究活動に関して少しお話させていただこうと思います。 改めまして、龍勢 Lab.は、「日本酒で楽しいことをしよう!」を合言葉に、今までの枠にとらわれず探究心と遊び心を持って研究・試験醸造するプロジェクトです。 昨年から重点テーマとして「酵母」を研究しています。 なぜ「酵母」なの?日本酒を構成する原材料は大きく分けて、直接原料と間接材料に分けられます。 直接原料と

          研究テーマ①「酵母」選定理由と今後について

          日本酒の可能性で遊ぶ。藤井酒造の実験室『龍勢 Lab.』を 立ち上げます!

          はじめまして。藤井酒造の藤井義大(ふじいのりひろ)と申します。 藤井酒造は、文久三年(1863年)、広島県・竹原市に創業した日本酒醸造元で、『龍勢』、『夜の帝王』という銘柄を醸しています。 普段、私はその蔵のなかで、主に商品開発、醸造計画・ブランドデザインなどを担当しています。 このたび藤井酒造は、『龍勢 Lab.(りゅうせいラボ)』という新しいプロジェクトを立ち上げることにしました。その背景や活動報告をnoteを使って皆様にお伝えしたいと思い、マガジン『#龍勢lab』を

          日本酒の可能性で遊ぶ。藤井酒造の実験室『龍勢 Lab.』を 立ち上げます!