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「生きてるだけで丸儲け」

ぼくは飽きやすい性格で、同じことの繰り返しに耐えられない。
そう思って生きてきた。

例えば、通勤経路の駅までの道のりもしょっちゅう変えていたし、乗り換えに便利な車両がわかっていても、乗車位置を変えたりしていた。

そんなぼくでも、朝の瞑想の習慣は数年続いている。
そして、それに伴って同じことの繰り返しがいつの間にか平気になっていることに気づいた。

変化の要因は何かと考えると、感じる力が足りなかった。その方法を知らなかった。面白さを知らなかった。ということが挙げられる。

その力(力って言い方も違うな、、)が瞑想によって耕されて、日常でも変わらないことに気づき、一気に面白さが増した。

同じ環境には同じ刺激しかない。と感じていたぼくにとって同じ道は退屈で、新しい刺激、さらに強い刺激が欲しくて、わかりやすい、違う環境を求め続けていたのだろう。

でも、感じる力が耕されると、変わり映えがしないと思い込んでいた同じ環境が、いかに豊かさでみっちみちなのか気づかされる。

空気の密度、太陽の昇る位置、木々の匂い、道端の花の咲き具合、鳥の囀りの変化などなど。
同じ環境に居続けるからこそ感じられることがある。

この豊かさをなにか言葉で表現できないかと考えていたら、
「生きてるだけで丸儲け」という明石家さんまさんの名言がふっと浮かんだ。

感じることは、生かされて生きていることを体感することなのだろう。
今日も生きよう。


ごきげんラボ

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