【夢日記】2024.12.08(日)ジムトレーナーにドギマギ
僕は身体を鍛えるために一念発起してジムに通うことを決めた。いざ行ってみると、パーソナルトレーナーの女性が、「初めての方ですね?こちらへどうぞ~」と、手慣れた対応で、個別ルームへ案内された。どうやら最初は体力測定(?)的なプログラムが用意されていて、マンツーマンで指導を受ける時間があるらしい。僕は「周りの人の目を気にする必要が無いのは助かるなぁ…。」と思った。
パーソナルトレーナーの指示に従って、一つずつ、トレーニングを行なっていく僕。その女性いわく、「身体の使い方を覚えればもっと出来るはず」「ポテンシャルは良いものを持っている」とのこと。僕は「まぁ誰に対しても言ってるんだろうし…。」と、生来の捻くれ者気質を覗かせながらも、「でも女の人に褒められて悪い気はしないよなぁ…。」とも思っていた。
突然、女性から「二十歳ぐらいだよね?」と年齢について尋ねられた(最初は敬語口調だったがトレーニングが始まるにつれてタメ語に移行していった。僕はずっと敬語口調のままだったが)。僕は「いや、もう一回り上…。」と気恥ずかしそうに答えた。「実際の年齢よりも10歳若く見えるのか…。」と心の中で嘆きながら。多分、見た目というよりも、会話のやり取りで、”若い男の子”に見えたんだろうなぁ、とも思った。
現に、僕は、「あっ、その…。」だとか「えぇっと…。」などなど、終始、たどたどしい口調だった。女性のハキハキとした口調とは正反対の受け答えをしていたので、僕のたどたどしさが、より際立っていた(相手から直接指摘されることはなかったが)。ひとえに、女性との接し方に慣れていないのが原因なのだが、年相応の対応が出来ていない証拠を突き付けられたようで、実際よりも若く見られたという嬉しさではなく、まだまだ半人前であるという虚しさを覚えた。
僕の年齢が三十歳ぐらいであると知った女性は、(あくまでも僕がそう感じただけに過ぎないのだが)、僕のことを「若い男の子」ではなく「成人男性」と認識を改めたように思われた。何となく、僕を見る視線が、変わったような気がしたのだ。「一人の男」として見られている感じを覚えた僕もまた、「一人の女」として、相手の女性を認識し、にわかにドギマギしはじめた。
その女性は、有名人で例えれば、陸上の野口みずきさんの若い頃を思い出すような見た目をしていた。年齢は、30代後半から40代に入った頃、ぐらいであろうか。程良く鍛えられたプロポーションも相まって、「姉さん女房って感じで…。」と、あらぬ妄想を抱きそうになった僕は、いかんいかん、と雑念を振り払い、再び、トレーニングに励んだ。
【※】野口みずきさんの若い頃