オーストリアのこの時期の楽しみと言えばシュトゥルム
すっかり季節は秋である。
秋のワインの仕込み真っ盛りのこの時期のオーストリアのお楽しみと言えば、Sturm(シュトゥルム)だろう。
シュトゥルムとは
シュトゥルムはワイン用のぶどうジュースを発酵させ、ワインになる前の状態のジュースとワインの真ん中のような飲み物である。
りんごジュースのように飲みやすく、ほんのり炭酸が舌をくすぐる、絶品ワインだ。
ワイン用ぶどうが収穫される夏の終わりから、新酒が出回る11月中旬までの短い期間、ウィーンのようなワイン産地でしか飲めない大変貴重なアルコールだ。
オーストリアのウィーンは首都でありながら、郊外に足を延ばせば、ワインブドウ畑が広がる世界的にもとてもユニークな都市だ。
日本であれば、山梨県の甲府に住んでいるが、そこは大都市東京のようなイメージである。
シュトルムはワイン用のブドウを発酵し続けている状態になる。
しゅわしゅわと炭酸ガスが発生しており、たくさん飲むと「お腹の中が嵐になる」という由来だそうです。
人にもよりますが、私の場合、だいたい3杯以上飲みと、おなかがゆるくなった記憶があります。
お腹の弱い人(私もです…)は特に要注意。
シュトゥルムはまだぶどうの甘さが残りつつ、かすかな炭酸で口当たりがよく、とても飲みやすくなっています。
だからついつい、進んでしまうんですよね。
炭酸といっても微炭酸なので、苦手な人でも大丈夫。
アルコール度数はワインと比較した場合、低く、3%~5%程度だったと記憶しております。
ほとんどジュースのようなものです。
おいしいからと飲みすぎないように気をつけてくださいね。
どこで買えるのか?
先ほどもお伝えのとおり、ウィーンは、首都でありながら市内に広大なワイン畑を有する一大ワイン産地なので、街中でもいたるところでシュトゥルムを飲むことができます!!
もちろんレストランでも頼むことができるし、ホイリゲと呼ばれるワイン農家が経営している居酒屋でも楽しむことができるが、BILLAやSPARといった日常使いのスーパーマーケットでも買うことできる。
BILLA
SPAR
値段も大変お手頃で、ボトル1本が1000円を切る値段で楽しむことができる。なので、友人の家へ遊びに行く際には、お土産としてシュトゥルムを持っていくこともよくあった。