
聞いたことあるけど実際どうなの?霞が関の官僚の仕事の安定。
よく世間的には、国家公務員(ここでは霞が関の官僚を指す)は安定な職種だと言われる。
その理由は、解雇されることはなく、定年まで働くことができるからというものだ。だが、本当に世間に言われているように、安定な職種なのだろうか?
まずは、霞が関の官僚は時期によっては毎日終電まで働くことも珍しくない。
この結果、毎日の睡眠時間は4~5時間ということもある。人間は7時間以上の睡眠が確保できない場合、うつ病などに発症するリスクが増加するし、免疫機能が下がり、その結果、病気にかかりやすくなってしまう。
身体を壊してしまっても安定どころではないと思うのである。
次に専門的なスキルや知識を学ぶことが難しい職場環境だ。
官僚は民間企業との癒着などを避ける観点から、2年に1度の頻度で配置換え(部署異動)が発生する。
2年間、新しい技術な制度について知識を習得しても、次の部署ではまた新しいことを一から学び直す必要がある。
もちろん、法令や予算の執行といった横断的なスキルや知識はどこの部署でも活用できるのだが、今日までは環境政策が担当だったのに、明日からIT政策の担当ということがよくあり、専門的なスキルや知識を学ぶことが難しい環境にあると思う。
以上2点だけ考えたとしても、60歳まで働ける職場ではあるが、そこで働くことが幸せなのか、そして、本当に安定しているのかと言われれば、それはよく分からない部分がある。
昨今は、リボルビングドアという概念が中央官庁でも定着しつつあり、官と民を行き来する人材が増えているようである。デジタル庁がその最たる例だと言われている。
こういったキャリアパスを歩む人材が増えてくれば、専門的な知識やスキルを持った官僚が増えてくるし、その結果、より実効性の高い政策の実現が可能になると密かに期待している。
流星の自己紹介
流星が執筆した大人でも英語が出来るようになるノウハウ
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