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国会議事堂をゆく(東京)

みなさんは国会議事堂に行かれたことはあるでしょうか。子どものころに社会科見学で訪れた方もいれば、大人になってからツアー旅行で訪問された方もいらっしゃるかもしれません。

おれは小学生の社会科見学で行ったクチですが、正直なところほとんど記憶にありません。しかし、以前に国会グッズ屋の紹介記事を書いたことをきっかけに、常に気になる存在として頭の片隅にこびりついていました。

そんなモヤモヤを断ち切ろうと一念発起したのが今回の企画。
2023年3月 国会議事堂襲撃計画(合法)

Webで調べてみたところ、なんとコロナ禍につき、議員先生からの紹介がないと見学できないとのこと。おいおい、フザケンナ! マスク解放を宣言しておいて、こっちはガチガチの保守かよ。ナンセンス! どうなってんだ! と息まいていたところ、実はこのルールは衆議院側のみ。参議院のほうは事前予約すればOKらしい。

う~ん、さすがおれたちの参議院😁

4月からは規制緩和され予約すら不要になるらしく、参加者増加を避けるなら今のうちに行くしかない。そこで3月下旬の平日に有休をとり、いそいそと永田町へ向かうのであった。

目的はズバリ、最後のおみやげ屋さんです。
せっかくなので、国会議事堂にも立ち寄って見学していますが、個人的に一番行きたかったメインはおみやげ屋さん。これは揺るがない。
国会議事堂? 興味ないわ、という方はおみやげ屋さんまでスキップしてください😆


ついでの議事堂見学

日本の政治の中心地、永田町へやってきました。受付手続きの関係もあって8時過ぎには到着。とりあえずエスカレーターで地上へ向かいます。



しかし、平日この時間は通勤ラッシュのど真ん中。うごめく人の群れ。皆さん公務員なのかしら。密でございます。



ようやく地上へ出る。議事堂のほかに議員会館や国会図書館など、巨大施設が並びます。



そんななか、参議院側の「参観受付・入口」へやってきました。



この日は日帰りバス旅行御一行様と一緒。おれのような個人参加者もいたけれど少数派です。見学は1日8回、土日祝を除いて毎日やっているらしい。おかしな人もくるだろうからね、館内案内の担当者は大変だよ。仕事とはいえホント頭が下がります。



長いエスカレータを下りていく。



窓のハの字型のハンドルがおしゃれ😙 眼下には中庭も見えます。




大理石の壁と曲線美。技術の粋と素材の贅を尽くした建物です。



むかしの公民館とか図書館とか、こんな雰囲気よね。



ここで、いきなりクライマックスが訪れる。はやくも国会の傍聴席に踏み込みます。答弁する大臣を議員先生たちが口汚くののしり議論が紛糾するという場面をあたまに思い描きつつ、おごそかな気持ちで扉を抜ける。右上の時計が指し示す通り、まだ朝の9時前です。



天井は豪華絢爛。暖色の照明が天井のステンドグラスときらびやかな細工物を魅せています。



そしてこれ! よく教科書とかで見る絵だよ。議場はもっと大きい印象があったんだけれど、やや小さめのコンサートホールといった印象。



海外の要人が見学するときなどに使う貴賓席(そんな機会がどれくらいあるだろうか)。右手前は2Fの記者席なんだが、丸椅子でずっと座っているにもしんどそう。この落差が重要なのかね。



ドアノブのデザインも凝っている。



参議員議場を後にした一行は、レッドカーペットの通路を進む。



1Fから3Fまでが見学コース。



壁面もピカピカに磨き上げられ――



紅のカーペットが延々と続く。



階段の幅も広く、ちりひとつ落ちていない。さながら高級リゾートホテルのようです。



そして中央広間に到着。うわ、もうここ、アノールロンドじゃん。


音量注意!



吹き抜けのスケール感が心地いい。



エレベータもレトロ感がすごい! コース外だったので今回は乗れませんでした。



天窓のステンドグラスからは淡い光が差し込んでくる。



足元に目をやると、床のモザイクタイルも凝っている。この建物はいたるところにアート作品が何の説明もなくポーンと置かれています。



全部のカーペットをつなげると皇居のお堀を1周するのとほぼ同じくらいになる。手入れは常に行き届いており、皇族が使用する3F、議員が使用する2Fはカーペットの手入れが頻繁らしい。一方で1Fの利用はスタッフがメインのため、優先順位は落ちるのだとか。案内いただいたスタッフの方が笑いながら教えてくれました🥲



そう考えると、消火活動も大変だな。フロアの広さが尋常じゃないもの。



館内には備え付けの郵便ポストもあり――



ここまで回収にくるみたい。大変……😵💦



通路の窓からそとを覗くとふたたび中庭が見えます。なんだか闘技場みたいな雰囲気すらあるな。



かと思えば、通路沿いに記者室もある。ここでいっきに現代に引き戻される。雑多な机の上がいかにもなカンジ。ドラマで見る世界観だわ。



階段を上り下りしながら進みます。バスツアーの参加者の人たち、大丈夫かな。



SARGENT Manufacturing Company は200年以上の歴史を持つ米国企業です。



手すりの曲線が美しい。



重厚な扉の上に、さらに重厚な空調設備の存在感よ。



デザインが個性的な明り取りの窓。



ようやく出口にやってきました。



そして国会名物、ビニール傘。格式あります! あれ、よく見たら傘の表面にサインペンで何か書いてある。もしかして盗難防止? セコいなぁ。



そして中庭を通り――



鉄のゲートを抜けて先へ進む。



しんがりを務めながら皆さんの後を追います。



しかしここらへん、黒塗りの車ばっかりでちょっとコワイよ~。



参加者の年齢層が異常に高い中、大学生らしき3人組のメンズもいました。キミたちが明日の日本を作っていくわけです。



先頭に追い付くと、みなさんカメラを構えて何かの撮影にご執心。



それがこちら。フィナーレは議事堂の正対図。これにて見学会は終了し、各自流れ解散となった。



敷地を出たあと、バスツアー客にまぎれて進んでいく。


そしておみやげ屋さんへ


するとバス駐車場の立て看板が。



ガラス扉の向こう、広いスペースがバス駐車場なんですが、その手前に何かある。



がらんとした待合室の隅っこに、なにやらにぎやかな空間があります。



そう、ここが今回のメインの目的地、思い出屋、おみやげ屋さんです(国会議事堂はあくまでついでに立ち寄ったに過ぎない。本命はここです。前振りが長い……)



さあ、さっそく見ていきましょう。トップバッターはこれ。さしずめ「国会議事堂に行ってきました」といったところでしょうか。観光地のおみやげとしても定番のクッキー。”CHOCO IN COOKIE”ってむちゃくちゃな英語が書いてあるのも素敵です。いちおう国会議事堂公認なんだよな。う~む。



総理大臣が交代すると、まんじゅうは必ず登場するらしい。ガースーまんじゅうもあったからね。



国会議事堂限定焼印とはいったい? もちろんこれも十分魅力的な商品なんですが、おれはどちらかというと左に見えているボールペンが気になります。値段の下に書いてある「箱入りだからお土産にGood!」というのもどういうこと?😄



事務所で購入はしているかもしれない。でもそのあと使っているかどうかは……。



たしかにおめでたいことではあるんだが、立皇嗣の礼記念にお菓子を買って帰ろうという人が、はたしてどれくらいいるんだろ。



こんな携帯もっているやつ見たことないわwww



もうなんでもありか。国会議事堂限定と謳っておけば、たいがいのものはOKです。



安易すぎる……😵‍💫



人形焼き? もはやなんだかわからない。



そしてこれらを議事堂に見立てて並べているというね。イラッ😄



いろんな情報が縦から横から、あんこ以上にギッシリ詰まっています。そして左上にはまた例のメッセ―ジが。



そりゃそうですよ



衆議院御用達ってどういうことだってばよ。話がでかすぎるだろ。



これもインパクト勝負だな。勢いだけで持っていこうとしている。



でた! これ通販サイトで売っていたやつだ。おみやげでもらった人は、いっときの話題作りにはいいけれど、そのあとが困るよな。なにしろお茶を飲んでいても落ち着かないもの。



さっきポスターで見たやつだ。緊張感ハンパないね。初デートで彼氏と食事中に電話が鳴って「あ、おれだ」「ちょっと、せめてマナーモードにしておいてよ、もうー」「ごめんごめん」といいながら取り出した携帯がこれだったら、もう次はないでしょ。



こんなのも売っている。金権政治。新札が発行されたらこの商品もフルモデルチェンジだな。



こんな商品も。ゴメン、そこは花札にしてほしかった。



金権3兄弟の最後はメモ帳。これでほほをはたくんだな。



最初のクッキーみたいなキャラクターデザインにすればいいのにね。こんなリアルに刺しゅうする意味……、いや俺的にはこのほうが面白いけどさ。で、どうやって使うの、コレ? 手を洗った後でバッグから取り出すところを人に見られたら、縁談も昇進もなくなるわ。



これだ! 通販サイトにあったやつ。父の日のプレゼントに最適。これをつけて出社すると、周囲がサーッを道を開けてくれるらしいです。



そんなこんなで、あっというまに時間がたち、それでもまだ朝の10時まえ。実は開店は10時からなんだけれど、まわりでおれたちがワイワイやっているもんだから、早めに開けてくれました。ありがとうございます(おれは何も買っていないけど)。



バスツアー参加者がおみやげにいろいろ購入しているのを横目に見つつ、店を出て帰路へ就く。



国会図書館の脇を通り駅へ。桜と青空がきれいでした。



朝の数時間、濃密な経験でした。みなさんもぜひおみやげ屋さんだけでもいいので訪れてみてください。個人的には「国会議事堂限定メガネクロス」が意味不明でオススメです😆