デザイン義務教育化による可能性
はじめまして。
私はプロダクトデザイナーと呼ばれる所謂家具や家電をデザインする職業に就いています。(家電のデザインはしたことありませんが…)
デザイナーでありながらアウトプットが苦手なので、ブログで自分の考えを発信していければと考えています。
第1回の今回は「デザインの義務教育化」について話していこうと思います。
何故そのテーマかと言うと、勿論私は義務教育化のときは「デザイン」のデの字も知らず大学に進学してからデザインというものに触れました。
この業界にいるひとと話すと「デザインを知ってみえる世界が変わった」とよく聞きます。そして私もその一人です。
世の中で見かけるものがどんな理由でその形、色、材質になったのか。すべて「デザイン」されて作られています。
そのプロセスを考えるとき、数式を解く感覚に近い論理的思考が養われる気がしています。
例えば、何故カーブミラーはあの形、あの材質になったのでしょうか?
雪が積もらないようにツバが出来、いろんな角度から見やすいように平面ではなく膨張したような鏡面になっています。
材質も、ただ鏡を使わず、耐久性・耐候性に優れたステンレスやアクリルを使用しています。
もう一つの例えですが、「エレベーター内にある鏡は何のためにあるのか?」考えたことはありますか?
それは車椅子の人がエレベーターから出る際、後ろに人がいないか確認できる為にあり、ユニバーサルデザインで考えられています。
私は大学生になって初めてこのことを知りました。実際に車椅子ではないですが、台車で荷物を運びエレベーターに乗った際、この有り難さが身に沁みたのです。
ただこうゆう事って小学生でも理解できることですよね。
意識しないから気にかけないだけで、デザインによる気配りみたいなものは世の中にたくさん溢れています。
今あげた数学的な思考とデザインによる気配りは、数学と道徳には似てるけどどちらでも習うことのない要素であり、デザインならではの思考だと考えています。
今あげた事が私の「デザイン義務教育化」をするメリットであり、デザインの本質だと考えています。
また、もう一点「デザイン」の言葉の意味を履き違えている人が多いです。
私は前職メーカーに勤めていましたが、そのとき中学生が職場体験に来ました。
職場体験の何日間かの内一日間預かる時があって、そこでデザインについて教える機会を与えられました。
内容は今世の中にあるロゴのポジショニングマップを作って、他にない新しいロゴデザインを考えようと言うものをしました
が、この話はさておき「デザインってなに?」聞いたとき、おそらくみんなそうだと思いますが、「おしゃれ」や「カッコ良くすること」といった回答でした。
でも本来デザインとは、人にこう見えてほしいを偶然ではなく必然で作り上げることだと考えています。
○青いネクタイをする事でクールに見られたいAさん
→「クールでカッコいい」
×Aさんが無意識につけたネクタイが青だった
→「なんかカッコいい」
であるべきだと考えています。
そんなデザインの考えを小さい頃から養っていったら、デザイナーを目指す人に限らずいろんな分野で役に立つと思います。
いま子供の将来の夢に多い「YouTuber」もデザイン必要な要素多いですもんね。笑