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終わりゆく世界と僕と

ロシアの人工衛星が『何か』によって撃墜されたあの日、僕は駅前の定食屋でからあげ定食を食べた。

テレビが国連の緊急記者会見で持ち切りになっていたあの日、僕はトイレットペーパーを買い忘れて帰ってもう一度お店まで走った。

エッフェル塔が燃えたあの日、僕は溜まっていた洗濯物を片付けるべく洗濯機を2回も回した。

世界が徐々に終わっていることは理解している。終わりゆく世界に対して僕が何の関与も出来ないことも。

今日も東京の空の上では、『奴ら』と自衛隊が戦っている。最新鋭の戦闘機が町田に堕ちた時、僕は好きな人とアイスクリームを食べていた。

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うえぽん
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