落合陽一さんに講評を頂きました(全文公開)
「星新一賞」のオンライン表彰式のアーカイブ配信が始まりました。
僕自身のコーナー(?)は8:09から始まります。
最初に、スリーボンド社の宮内様から、ビデオメッセージでコメントして頂きました。
一般部門の優秀賞は、全て協賛企業の名前がついているのですが、受賞作品に触れてくださっていたのは「スリーボンド賞」だけでした!
本当にありがとうございます!
僕のあいさつは……思ったほど、ひどくなかったかな……。
言いたいことは、全て、最後の一言に込めました(笑)。
作品講評は、落合陽一さんから頂きました。
動画は12:00から。
以下に、講評内容をテキスト化したものも上げておきます。
(落合さんには、この場への掲載をご快諾いただきました。ありがとうございます! なお、読みやすさに配慮して、一部表現に手を入れてあります。)
落合です。よろしくお願いします。
この作品、楽しく読ませていただきました。
特に、ウィズコロナになってから、身体性とか、体って何なのとか、あと、画面や音だけでは伝わらない、例えば手の触覚だとか、芸術に対する機微だとか、あと作品のオーラっていうものは、コピーできるのかコピーできないのかっていう問題は、デジタル社会の今後の方向性の中で非常に重要な考え方だと思います。
その上で、アイデンティティが何に宿っているのかだとか、我々の考え方や作品性っていのはコピーできるのかとか、あとは、デジタルの時代なのにその中でアナログのマテリアルを描くっていうのはどういう意味があるのかとか。実は、普遍的な問いがそこに多く含まれているんじゃないかと思います。
あと、不自由になった身体と、その身体に宿った作家性やアーティスト性といったものを、深く考えさせられる内容だったと思います。僕自身、作家としても研究者としても、テレプレゼンスやヴァーチャルリアリティの研究をやってますし、その上でメディアアートが持っている、例えば身体性がテレプレゼンスで映像の向こうにどうやって伝わるのか、みたいなことをよく考えたりしています。その上で、非常に示唆深い作品だったと思います。
このたびは、おめでとうございます。
作品に興味を持っていただいた方は、以下のサイトから無料の作品集をダウンロードしてお楽しみください。
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僕の作品は、5作目に収録された「時の器」です。
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