新富芸術祭のふりかえり① 「芸術祭のその先に向けて」
昨年11月から今年1月末まで開催した新富芸術祭でディレクターを担当しました。そのふりかえりを何回かに分けて残していきます。そして、発信も。
芸術祭のディレクターなんて、なかなかできることではないし、次回の芸術祭や今後のプロジェクトにつなげていかないと。聞いてほしいこともたくさんありますし、これは逃しちゃいけないチャンスです。
第1回目の新富芸術祭の率直な感想は、すっごく大変でした。準備期間や芸術祭会期中は自分が何をやってるのか、よくわかりませんでした。ディレクターなんて初めてだったし、当たり前ですね。これまで油絵を描いたりしてましたが、絵を描ければできるようなもんじゃないです。やってみて気付くタイプなんです。
初めてやるばかりで、WEBサイトやパンフレットの制作、広報、デザイナーやスタッフとの共同作業。プログラムを企画して、アーティストの方たちと作品づくり。芸術祭の看板を背負って、たくさんの方たちの前でのあいさつやPR。などなど。
今年度は訳わからなくてもいいから、とりあえず動き回ることにしました。芸術祭の他にも、とりあえずいろいろ。新富町内外、問わず。そこから何か掴めてくるかなと思って。
でも、新富芸術祭が閉幕してもうまく感触が掴めないままでしたが、やっと今回やったことを整理させておこうと思ったのは、ランドスケープデザイナーの熊谷玄さんの話をじっくり聴いたことがきっかけです。
熊谷さんは、現代美術作家の崔在銀さんのアシスタントをされ、earthscape inc.を経て、現在はSTGK Inc. (株式会社スタジオゲンクマガイ) 代表をされています。earthscape inc.の「MHCP(メディカルハーブマン・カフェ・プロジェクト)」という作品で越後妻有 大地の芸術祭にも出品されたそうです。
熊谷さんから、大地の芸術祭のこと。総合ディレクターの北川フラムさんや現地の方のこと。ランドスケープデザイナーとして関わってる風の谷プロジェクト。熊谷さんから視た新富について。などなど、たくさん話を聴きました。
「地域の暮らしと営みがアート」をコンセプトに、合言葉を「ありがとう」とした新富芸術祭の本当の目的、目標は何か。何を、誰に伝えたいのか。芸術祭の先にはどんな未来があるのか。ぼく自身が新富芸術祭について、より一層考え、伝えないといけないなと思います。そんなことを熊谷さんから教わりました。芸術祭の先を描き、目指さないといけないなと。
これから先も大変そうですが、いろいろと実現できるとおもしろいことが起こりそうです。そのためにも今回の芸術祭を整理して、今後につなげようと思います。
まずは、ここまで!
ぼくの絵画作品「ひらけごま」。
これからいろんな扉が開きますように。knock、knock、knock