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サウンド・オブ・ミュージック 感想

まずこの作品の背景には、オーストリアがナチスドイツに併合される直前であり、激動の時代だということがある。そして、第二次世界大戦の前夜を舞台にした映画であるとこを頭に入れて見て欲しい。じゃないと、1つ1つのストーリを理解していくのが難しくなってしまうからね。

この映画のシーンには、度々、オーストリアとナチスドイツの情勢が映し出される。実際に、国旗を破るシーンや軍隊が後進しているシーンなどがある。だから、「なぜそんなことをしているのか」「その時代はどういう情勢なのか」を理解するためにも、歴史を調べてから見ることをおすすめする。

約3時間ぐらいある作品なんだけど、あっという間に過ぎてしまった。そのぐらいおもしろかった。ミュージカル映画は何度か見たことはあるが、どれもパッとしなかった。だがこれは違った。何か自分の中でしっくりときた。

オーストリアの美しい風景と音楽がマッチングしていた。ほぼノンフィクションというところも驚きだ。だからしっくりきたのかもしれない。ミュージカルだけど現実味がある。それがこの作品の面白いところなんだと思う。

映画に出てくるセリフで「無からは何も生まれない」という言葉がある。この2人が愛し合うことになったのは、何かしらのキッカケがあったからなんだよね。実際に後半のシーンで「どこから愛し始めたのか」を言っている。その人に興味がなければそこからは何も生まれない。だから、相手に何かしらの印象を与えて自分に興味を持たせることが大切なんだと。

特に悪い印象というのは記憶に残りやすい。出会った当初は「なんだコイツ」とか思っていても一緒に時間を過ごすうちに、そんなところでも愛おしくなってくる。これが愛なんだと。

その人の悪いところを許せるのが愛情なんだと。そんなことを教えてくれた作品だった。

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