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医介カフェに参加
岡山市まやしも福祉センターで開催された「医介カフェ」に参加しました。このカフェは、医療・介護従事者が新しい学びや交流を深める場として企画されており、今回のテーマは「COGYが引き出す未だ観たことのない自身の可能性」でした。プレゼンテーターとして登壇されたのは、足こぎ車椅子「COGY」の普及活動をされている中田淳子さんです。
中田さんのお話はとても印象的でした。お母様が歩行が困難になった際、「COGY」の動画を見て「これなら!」と希望を感じたそうです。初めはくるくると回るだけだったお母様も、次第にスムーズに操作できるようになり、エレベーターでの移動や買い物まで楽しむ姿が見られたとのこと。「COGY」を使うことで自由を取り戻し、生き生きとした姿に変わっていったお母様の体験は、まるで魔法のように感じました。
「COGY」は、通常の車椅子と異なり、足でペダルをこいで動かします。そのペダルはとても軽く、少し体を揺らすだけでもスムーズに進むため、力の弱い方でも楽に操作が可能です。
動かされるだけの車椅子ではなく、自ら動ける楽しさと自由を提供するこの車椅子は、利用者を笑顔にし、周囲の人々の気持ちまで明るくする力があります。実際に私も試乗しましたが、その軽やかさと楽しさに驚き、心が弾むような体験でした。
また、中田さんは「COGY」を通じて地域を元気にしたいという強い思いを持って活動されています。市会議員とのつながりをきっかけに議会で取り上げられ、市長を通じて福祉課に「COGY」の導入が進められたという素晴らしい事例も共有されました。このように地域全体で「COGY」を支え、普及が進むことで、多くの人々の可能性が広がると感じました。
しかし普及には課題もあります。施設側の安全面への懸念や新しい取り組みへの慎重さが、導入のハードルとなっているそうです。ただ、何もせずじっとしている状況が利用者の生活の質の低下を生じる可能性があることも考えれば、こうした課題を乗り越える価値は十分にあると思います。「COGY」によって得られる自由や希望は、利用者だけでなく、その周りの人々にも幸せを広げるものだと実感しました。
中田さんが大切にされている「情熱を持ち、幸動する」という言葉が心に響きました。この情熱が「COGY」を通じて人々の笑顔と元気を引き出しているのだと感じます。
主催者の理学療法士でバリスタの資格を持つ方が淹れてくださったスペシャリティコーヒー「ブルンジ共和国のレッドブルボン」をいただきました。手挽きで丁寧に淹れられたコーヒーは香り高く、心まで温まる味わいでした。参加者同士でおいしいおやつを楽しみながら意見交換もでき、リラックスした雰囲気の中で学びを深めることができました。
このカフェでの体験は、単なる勉強や意見交換の場を超え、多くの人の可能性を引き出すきっかけとなるものだと感じました。医療や介護、福祉に関心のある方同士がつながり、共に未来をつくっていく場として、医介カフェの取り組みがますます広がることを願っています。
次回もぜひ参加したいと思います!