特殊奏法って知ってますか? 〜ピアノの弾き方にもいろいろとあって
毎週水曜の早朝(7〜8時)に行っている、文化雑談会「トーキョーアーツのれん会」の話題を共有するnoteです。
※今後の予定やおすすめ書籍の案内は最下部にあります。
両国門天ホールの黒崎さんが、初めて渋谷の回に参加
2018年度から20年度までの3ケ年でピアノの特殊奏法の研究会をやっている。
"今日の音楽表現の拡張、多様化に伴い、様々な新しいピアノの”特殊奏法”が試みられてきました。弦を直接奏したり、弦に物を挟み込んだり、ブレイスバーを叩いたりするそうした奏法は、その表現上の必然性にもかかわらず、実現する環境が限られています。 本プロジェクトは、この「特殊奏法問題」について、音楽家、研究者、ホール運営者が一つのテーブルに集い、3年間をかけて「ワークショップ、演奏会、作品委嘱」「特殊奏法を用いるピアノ作品のリサーチ」「ホールの現状調査、ピアノ管理指標提言」等を行い、合わせてシンポジウムでの発信、資料のアーカイヴ化を行います"(両国門天ホールWEBサイトより)
ACT長期助成(3年間)を受けている。そのまとめ方を色々と考えているところ。
▼未来に受け継ぐピアノ音楽の実験
門天ホールのスタインウェイ(M型)は、ピアニストにも人気がある。
(民間の小ホールでスタインウェイを持っているところは希少ということもあり)
今後も、活用していくための様々な模索をしている。
そもそも、維持管理のための経費も馬鹿にならないということで、ピアノ基金を作るといいのではないか?なんていう話をしました。ただ、その場合は、集め方(直接寄付を受けるか、クラウドファンディングの会費型を活用するかなど)も要検討だという話。
それで、最近プロボノ支援の成果としてWEBサイトや寄付の流れをわかりやすくリニューアルしたNPO芸術家と子どもたちのWEBサイトを眺めながら、こういうことを起こしていくのも手ですよねと。
▼芸術家と子どもたち
ピアノの特殊奏法については、良い曲が多いのだがなかなか演奏の機会がなく、そうすると、作曲家も積極的に作らず、という循環に入ってしまっている。特殊奏法が、もっと知られるようになるためには、私立公立含めて、その場のスタッフのリテラシーが必要だが、公立の場合は専門性が蓄積しづらい事情もあるので、ホールの調律師さんの方にこの知識を蓄積していくほうが現実的ではないか、なんていう話をしました。
4名参加 @PUBLIC HOUSE渋谷