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【伝統とトレンド】台東区『蔵前』の住みやすさ・魅力を徹底解説
今回特集するのは台東区の『蔵前』。
個人的に良い意味でも悪い意味でも思い出深い街。
詳しくは後述するが、蔵前は玩具(おもちゃ)の歴史が深く、大手おもちゃメーカーの何社かがここに本社を構えている。
実は自分は学生時代、おもちゃメーカーで働くことを夢見ていた。
内定を目指してここ蔵前に足繁く通うも、結果はあえなく撃沈。
そんな苦い思い出が蘇る街でもあるのだが、隅田川越しに見えるスカイツリーや昔ながらの玩具店、続々とオープンするおしゃれなカフェなど、純粋に蔵前という街のことは好きだった。
最近は下町の伝統と、カフェや雑貨、ファッションなど、最新のトレンドが交差する街として密かに注目を集めている。
「東京のブルックリン」なんて呼ばれたりしているそうだが、本場のブルックリンをよく知らないためあまりピンと来ていない。
さて、前述の苦い就活時代から既に10年弱が経過している。
嫌な思い出もずいぶん褪せてきたので、久しぶりに蔵前を練り歩いて、住みやすさや魅力を解説していきたい。
伝統とトレンドが交差する蔵前の街並み
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そもそもなぜ『蔵前』と名付けられたのか。
これについて少し触れていきたい。
江戸時代、このエリアには江戸幕府が管理する御米蔵があったそう。
御米蔵とはその名の通り、収穫された米を貯蔵しておくための蔵のこと。
明治維新以降も政府が管理する政府御蔵としてこのエリアが使用されていたとのこと。
蔵前の由来と歴史
「蔵前」は、柳橋の北側のエリアの地名です。
その由来は文字通り、この付近に蔵が建っていたことにあります。
何の蔵かというと、江戸時代に天領から運ばれてきた米を貯蔵するための幕府直轄の「御米蔵(おこめぐら)」です。
1620年、それ以前は現在の日比谷(和田倉)などにあった御米蔵が隅田川沿いに移転されました。
建造にあたっては鳥越神社の丘を切り崩した土砂で隅田川を埋め立て、その上に67棟もの蔵が建てられました。現在の浅草中学校や蔵前工業高校、蔵前警察署付近の一帯です。
御米蔵の西側の地域は、江戸時代中期以降、「蔵前」と呼ばれるようになりました。蔵前は物流だけでなく、米の取引などの商業の場としても栄えました。
この御米蔵は明治維新以降も「政府御蔵」として使われていましたが、1923年の関東大震災で壊滅してしまいました。
現在は「浅草御蔵跡」の石碑が蔵前橋のたもとに残されています。
修明学園「浅草橋、柳橋、鳥越、蔵前の由来を知って、歴史を学ぶ」
https://www.syumei.co.jp/jukeninfo/asakusabashi_rekishi_20211031.html#:~:text=%E8%94%B5%E5%89%8D%E3%81%AE%E7%94%B1%E6%9D%A5%E3%81%A8%E6%AD%B4%E5%8F%B2,%EF%BC%88%E3%81%8A%E3%81%93%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%89%EF%BC%89%E3%80%8D%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
結構そのまんまのネーミングだった。
さて、話を街並みに戻そう。
隅田川越しのスカイツリーを堪能する
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蔵前に住む最大の魅力と言っても過言ではないスポットがココ。
この隅田川沿いをランニングしたり、犬と散歩したり、瞑想をしている人もいたりと、誰もが思い思いの時間を過ごしている。
余談だが、自分は以前江東区の豊洲に住んでいた。
豊洲ぐるり公園の海沿いを散歩しているときも思っていたのだが、水辺の街は開放感があって気持ちいい。
海でも川でも池でも何でも良いから、水が近くにある街は結構常に住みたいと思っている。
蔵前1丁目
蔵前は1丁目から4丁目まであるので、順番に歩いていく。
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1丁目には大手生活用品メーカー・ライオン株式会社の本社がある。
そのほか高校もあるため、朝方は通勤・通学の人が多い。
後は住宅街なので、1丁目は何かを開拓するというよりは、生活するための場所という感じ。
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外から訪れる人も1丁目に足を踏み入れることはあまりなさそうなので、その分落ち着いて暮らせそうと感じた。
蔵前のメインストリート2丁目
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続いては2丁目。
ここが蔵前のおしゃれと生活機能のハイブリッドエリア。おそらく蔵前で暮らしていて最も使用頻度が高いのがここになる。
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良い顔ぶれ
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個人的に注目したいのが、街の節々に玩具問屋があること。

当時この街には「人形師」と呼ばれる、ものづくりのプロたちが多くいた。
そうした職人の方々が集って玩具問屋になっていったそう。
今どき、特に都内ではあまり見かけない玩具商店が元気に営業しているのを見られる稀有な街でもある。
2丁目の裏路地に入ると、隠れ家的なお店との出会いがある。
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2丁目と同じく毎日お世話になるであろう3丁目
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3丁目も向かいの2丁目と同じく、大通りにはチェーンの飲食店や薬局など、日常生活で利用頻度の高いお店が名を連ねている。
大通りから横に入ると住宅街になるのだが、ここも歩いていると思わず入ってみたくなるカフェが見つかる。
蔵前の表の顔4丁目
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最後に4丁目。おそらくここが、外から蔵前のトレンドを求めて訪れる人が多いエリア。
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アパレル、家具、雑貨、絵本、喫茶店などなど、蔵前の人気の理由がこの通りに詰まっている。
一方、大通りを横に抜けると閑静な住宅街が広がる。
晴れた日の散歩が気持ちいい。

築浅のマンションや大きめの公園も。
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蔵前住民を支える4つのスーパー
蔵前周辺には4つのスーパーがある。
まいばすけっとが2つ、そのほか
マルエツプチ
スーパーヤマザキ三筋店
というラインナップ。
各スーパーが1丁目から4丁目にかけて満遍なく点在しているので、いずれのエリアに住んでいても買い物に困ることはなさそう。
薬や日用品に関しては、2-3丁目の薬局で済ませられる。
一方で、衣類や家電類を蔵前で調達するのは難しい。
衣類であれば、例えば浅草にユニクロがある。
浅草エリアまでは蔵前駅から徒歩15-20分と決して歩けない距離ではない。
家電類を求める場合は、秋葉原が電車で7-12分の距離にある。
飲食は2-3丁目のチェーン店が充実。カフェ開拓も捗る
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2-3丁目の大通りに一通りのチェーン店が揃っている。
一人暮らしであまり料理をしない方や、仕事・用事帰りにサクッと食事を済ませてしまい人にとっても便利だ。
それと、蔵前の魅力はなんといってもカフェの多さ。
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朝食やランチにフラッと足を運んだり、読書や仕事をするためにお気に入りのカフェを探したりといった開拓活動が捗りそう。
二つの地下鉄が乗り入れる蔵前駅のアクセス事情
蔵前駅には都営大江戸線と都営浅草線の二路線が乗り入れている。
蔵前駅から主要駅までの所要時間は以下のとおり。
■都営大戸線
飯田橋:9分
新宿:30分
■都営浅草線
日本橋:6分
新橋:12分
蔵前の賃貸家賃相場
蔵前の賃貸家賃相場
蔵前の家賃相場は以下の通り。
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LIFULL HOME`S 『蔵前駅の家賃相場情報』
https://www.homes.co.jp/chintai/tokyo/kuramae_06406-st/price/
SUUMO『蔵前駅の賃貸マンション家賃相場情報』
https://suumo.jp/chintai/soba/tokyo/ek_13010/
at home『蔵前駅 の 家賃相場・賃料相場 を調べる』
https://www.athome.co.jp/chintai/souba/tokyo/kuramae-st/
1K/1Rからでも平均が10万円を超えており、思ったより高いというのが個人的な感想。
住宅街を歩き回ってみると、一軒家は昔からこの地に住んでいる人々のものが多く、賃貸マンションは比較的築浅のものが多い印象。
暮らしているだけでアイデアが湧く街・蔵前
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カフェや雑貨、アパレル店を求めて多くの若者が集う街だけあって、住んでいるだけで脳の刺激になるというか、クリエイティブなアイデアが降ってきそうな街であると感じた
個人的に気に入っているのは、それらの店たちが綺麗に街に溶け込んでいて、入るハードルが全く高くないこと。
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その点、代官山や中目黒あたりはおしゃれオーラが眩しくて、個人的にはやや敷居が高い街。
蔵前は下町文化が残っていて、タイトルのとおり伝統とトレンドが綺麗に混ざり合っていて、お互いの良さを打ち消さない。
人同士のつながりも強いように感じた。
一度住んだら良い意味で「もう離れたくない街」。
そんな蔵前に魅力を感じたら、ぜひ引っ越しを検討してみてほしい。